フェラーリのカルロス・サインツJr.は、F1スペインGP予選でグリッド3列目に甘んじた理由について、高速コーナーでのバウンドによってパフォーマンスが損なわれていると説明した。
母国レースを迎えたサインツJr.は、チームメイトのシャルル・ルクレールとともにF1スペインGPでのポールポジション争いに加わることを期待していたが、マクラーレンのランド・ノリスがマックス・フェルスタッペン(レッドブル)を僅差で抑えてポールポジションを獲得。メルセデスの2台がそのすぐ後ろに続いたため、フェラーリは結局3列目を占めることになった。
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フェラーリは今回、リヤウイングやエンジンカバー、フロア、ディフューザーなどに変更を加えたアップデート・パッケージを投入し一歩前進することを期待していたが、高速コーナーでバウンドに対応できなかったことで、その展望が台無しになったとサインツJr.は考えている。
「僕たちは週末を通して、高速コーナーではずっと苦しんでいた」
6番グリッドから決勝に臨むサインツJr.はそう語った。
「バウンシングしてしまう現象がまだ出ていて、高速コーナーではとても苦労するんだ」
「おそらくこれが、第3セクターでタイヤが死んでしまうことにつながっているのだろう」
「僕は高速コーナーで横方向の荷重がかかったときのポーパシングと戦っている。それを取り除くのは週末を通して大変だったし、まだ解消できていない」
「僕たちはこのコースで、マクラーレンとレッドブルが全くバウンシングしていないのを目の当たりにした。彼らはいい仕事をしていると思う」
サインツJr.はそれでも、予選Q2まではフェラーリにポールポジションの可能性があると信じていたという。実際FP3ではサインツJr.が首位、3番手にルクレールがつけたのだから当然といえば当然だ。
しかしライバルたちがマシンからパフォーマンスを引き出したことで、その望みは消えたとサインツJr.は語った。
「レッドブルやマクラーレンがペースを上げてきたときに、彼らが僕らよりも優位に立っていることを認識した」
「正直なところ、フリー走行を終えて、今週末はポールポジションを争うチャンスがあると思っていただけに残念だ。でもQ2に入ってすぐにあと一歩足りないことに気がついたんだ」
サインツJr.を抑えて5番グリッドを獲得したルクレールは、今週末はマシンに乗り心地よさを感じることができなかったと語った。
「予選まで、いやFP3までとても難しい時間を過ごしてきた」
「FP1とFP2は僕にとって非常に難しかった。2台のマシンを比較する必要があったから、FP1では僕が古いパッケージを使っていたんだ」
「FP2では、クルマが本当に(スイートスポットから)外れている感じがしたし、バランスがかなり難しかった。今日は基本的に、すべてではないけれど、クルマの多くの部分を変更した。FP3では、すぐに安心感を感じることができた。ただ、ペースは今ひとつだった」
「昨日から今日にかけてのフィーリングの進歩にはある意味満足しているし、それはレースで報われると思う」
「でも、今日の予選でのマシンのペースには満足していないし、がっかりしている。予想以上に離されているからね」
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みんなのコメント
また、ダメージリミテーションだな