現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > SCB第5戦:フル参戦2年目のネルソン・ピケJr.、2019年初表彰台を獲得

ここから本文です

SCB第5戦:フル参戦2年目のネルソン・ピケJr.、2019年初表彰台を獲得

掲載 更新
SCB第5戦:フル参戦2年目のネルソン・ピケJr.、2019年初表彰台を獲得

 同国出身のスタードライバーが多数参戦し、南米大陸ブラジルで最大の人気を誇るツーリングカー選手権、SCBストックカー・ブラジルの第5戦がサンタ・クルス・ド・スルで開催され、レース1はフリオ・カンポス(Prati-Donaduzzi Racing)が2019年シーズン初優勝。そしてアクシデント満載のレース2では、リカルド・マウリシオ(Eurofarma RC)が勝利を飾るとともに、フル参戦2年目のネルソン・ピケJr.(Texaco Full Time Sports)が今季初の3位表彰台を獲得した。

 ブラジル最南端に位置するリオグランデ・ド・スル州の国際トラックで開催された2019年シーズン第5戦は、7月20日(土)の予選からカンポスが好調さを見せポール・ポジションを獲得。続くレース1でも安定したラップを刻んだパープルのマシンは、ピットストップでも迅速な作業を見せトップでコース復帰すると、選手権首位で今季のル・マン24時間LM-GTE Pro覇者となったダニエル・セラ(Eurofarma RC)を1秒067秒差で抑え、27周のトップチェッカーをくぐり今季初優勝を飾って見せた。

STC2000第6戦:トヨタ・カローラがポール・トゥ・ウインでワン・ツー達成

 セラに続いてShell V-Power Racing、アッティラ・アブレウが3位表彰台に立ち、マックス・ウィルソン(RCM Motorsport)、元F1ドライバーのリカルド・ゾンタ(Shell V-Power Racing)のトップ5に。10位ルーカス・フォレスティ(Vogel Motorsports)、9位ルーベンス・バリチェロ(Full Time Sports)が21日(日)のレース2に向け、リバースグリッドのフロントロウを手にすることとなった。

 その日曜、27周の決勝レース2はスタートから波乱満載の展開となり、オープニングで7台のマシンが絡むアクシデントが発生。このマルチクラッシュでマルコス・ゴメス(KTF Sports)、ブルーノ・バプティスタ(RCM Motorsport)、ラファエル鈴木(Hot Car Competições)、マルセル・コレッタ(Cimed Racing)、アラン・コデール(Blau Motor Sports)、そしてアブレウが巻き込まれて戦列を去り、遅れてスピンを喫したセザール・ラモス(Blau Motor Sports)が、女性ドライバーのビア・フィゲレイド(Ipiranga Racing)のマシンに激しくヒット。これらの事故処理に向けセーフティカー(SC)が導入される。

■ピケJr.「クルマが不調のなか、こんな位置にまで戻ってこられたことが信じられない」


 リバースポールシッターでアクシデント回避なったフォレスティに加え、前戦R1で戦略的にタイヤ温存や給油量を確保して下位に沈んでいたマウリシオやデニス・ナバーロ(Cavaleiro Sports)らが、ピットストップを契機に上位浮上を果たしてくるなか、その主人公のひとりとなったのがR1で16位のピケJr.だった。

 土曜はマシン不調から予選ポジションが24番グリッドとなっていたピケJr.は、戦略的にレース1のリザルトを諦めレース2に照準を合わせたストラテジーを選択。レース2に向けパルクフェルメ・インとなるスポーティングを逆手に取り、R1でのピットストップ時間を長く取って給油量を確保し、続くレースのファーストスティントの走行距離を確保するとともに、4輪ともニュータイヤに交換したのち、ラップタイムを抑えることでタイヤ摩耗をセーブしていた。

 するとR2ではこの戦略がピタリとはまり、SNS人気投票で使用ドライバーが決定するオーバーテイクボタン、“FUN PUSH”も活用してルーティンピットを前に首位浮上に成功する。

「ブラジル最大のシリーズに復帰して今季で2年目になるけれど、昨日はまったく浮上の手がかりや糸口が見つけられないほどマシンの不調に苦しんでいた。だからこそ、戦略でこんな位置にまで戻ってこられたことが信じられない気分だよ」と、ピケJr.。

 最終的にマウリシオが終盤でナバーロを逆転し1秒193差で勝利を挙げ、ドライバーズランキングでも2位を堅守。そのふたりに続いてピケJr.が3位表彰台を獲得し、フル参戦初年度に続き自身3度目のポディウムに登った。

「この週末、僕らが両方のレースで採用した戦略と、すべての努力に対してチームに心から感謝したい。トップを走るにはまだやるべきことがあるけれど、僕らは毎週少しづつ成長していると思う」とレースを振り返ったピケJr.は、幸運を引き寄せたもうひとつの要因も明かした。

「この週末は父のデザインに敬意を表した新しいヘルメットを投入したんだ。彼もまた、僕に幸運をもたらしてくれたんじゃないか、と感じているよ」

 これで78点とし、帝王カカ・ブエノ(Cimed Racing)に次ぐドライバーズランキング11位に浮上したピケJr.。続くSCB第6戦は、8月10~11日にカンポ・グランデで争われる。

こんな記事も読まれています

BMWが世界初、レベル2/3の自動運転システムを同一車両に搭載…『7シリーズ』
BMWが世界初、レベル2/3の自動運転システムを同一車両に搭載…『7シリーズ』
レスポンス
ミセスの新曲が聴ける! HONDA新型フリードのCMにMrs.GREEN APPLEの書き下ろし楽曲「FAMILIE」を採用
ミセスの新曲が聴ける! HONDA新型フリードのCMにMrs.GREEN APPLEの書き下ろし楽曲「FAMILIE」を採用
月刊自家用車WEB
「誰もが知るスクーター」のスポーティモデルに“精悍な新色”が登場! 光沢あるグレーが演出する“スタイリッシュで力強いルックス”が魅力です
「誰もが知るスクーター」のスポーティモデルに“精悍な新色”が登場! 光沢あるグレーが演出する“スタイリッシュで力強いルックス”が魅力です
VAGUE
ホンダ「N-BOX」に「クーペ仕様」が存在!? 非スライドドア&巨大ウーハー搭載! 斬新すぎる「軽ハイトワゴン」とは?
ホンダ「N-BOX」に「クーペ仕様」が存在!? 非スライドドア&巨大ウーハー搭載! 斬新すぎる「軽ハイトワゴン」とは?
くるまのニュース
VIPシートを備えたラグジュアリーな仕上がり! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
VIPシートを備えたラグジュアリーな仕上がり! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
レーシングドライバーの“本気”トレーニング、体験してみる? フォーミュラE戦うバード流の特別クラスがロンドンで開講
レーシングドライバーの“本気”トレーニング、体験してみる? フォーミュラE戦うバード流の特別クラスがロンドンで開講
motorsport.com 日本版
三井化学グループの新素材がトヨタの高機能コンセプトカーに採用…炭素繊維や3Dプリントなど
三井化学グループの新素材がトヨタの高機能コンセプトカーに採用…炭素繊維や3Dプリントなど
レスポンス
R32型GT-Rは8分20秒だが今やコンパクトカーでも7分38秒!? 現在のニュルのラップタイムってどのくらいなのよ!
R32型GT-Rは8分20秒だが今やコンパクトカーでも7分38秒!? 現在のニュルのラップタイムってどのくらいなのよ!
ベストカーWeb
「SHOTGUN 650」は974,600円から!ロイヤルエンフィールドジャパンが価格を発表!カスタムベース車として魅力的だ  
「SHOTGUN 650」は974,600円から!ロイヤルエンフィールドジャパンが価格を発表!カスタムベース車として魅力的だ  
モーサイ
ニュルとスパ、サーキットをハシゴしてモータースポーツが楽しめる!?
ニュルとスパ、サーキットをハシゴしてモータースポーツが楽しめる!?
バイクのニュース
アウディ史上最強の925psは電気自動車だった!?e-tron GTが本国で改良モデルを発表
アウディ史上最強の925psは電気自動車だった!?e-tron GTが本国で改良モデルを発表
Webモーターマガジン
デロリアンがEVで生まれ変わった!──GQ新着カー
デロリアンがEVで生まれ変わった!──GQ新着カー
GQ JAPAN
アルピーヌ、新型『A290』の日本導入を検討。高性能、俊敏性、軽量を備えたブランド初のスポーツEV
アルピーヌ、新型『A290』の日本導入を検討。高性能、俊敏性、軽量を備えたブランド初のスポーツEV
AUTOSPORT web
“スポンジバリアNG”のFIA新基準。スーパーフォーミュラ開催直前にSUGOで行われた大規模作業と今後の課題
“スポンジバリアNG”のFIA新基準。スーパーフォーミュラ開催直前にSUGOで行われた大規模作業と今後の課題
AUTOSPORT web
ジャムテックジャパンのジェットヘルメット「72JAM」にストリートグラフィックモデル4タイプが新登場!
ジャムテックジャパンのジェットヘルメット「72JAM」にストリートグラフィックモデル4タイプが新登場!
バイクブロス
カスタム文化をミックス、ロイヤルエンフィールドの新型「ショットガン650」受注開始
カスタム文化をミックス、ロイヤルエンフィールドの新型「ショットガン650」受注開始
レスポンス
「中古の教習車」一体だれが買う? 特殊な「助手席ブレーキ」「補助ミラー」はどうするの? “引退した教習車”の意外な事実とは?
「中古の教習車」一体だれが買う? 特殊な「助手席ブレーキ」「補助ミラー」はどうするの? “引退した教習車”の意外な事実とは?
くるまのニュース
テラチャージが東京西徳洲会病院にEV充電器を導入予定 2024年秋
テラチャージが東京西徳洲会病院にEV充電器を導入予定 2024年秋
レスポンス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村