高齢者ベストな「今ドキ」の軽自動車を紹介
古い考え方の高齢者にとって、軽自動車は小さく、何かあったときに危ないクルマ……というイメージがあるクルマかも知れない。しかし、最近の軽自動車は衝突安全を含め、これまで以上に安全・安心なクルマになっている。
「デカイほうが安全」は昔の話! 高齢者に選んでほしいイマドキの「安全安心」な軽自動車5台
【高齢者にオススメの理由1】抜群の衝突安全性能
実際、ホンダの屋内型全方位衝突実験施設で、ホンダN-BOXと、車重比1.5倍のホンダ・インサイトを50km/h、ラップ率50%(車体前方の半分同士が衝突する感じ)衝突させる実験に立ち会ったことがある。
50km/hで走行するクルマ同士が正面から衝突した場合、相対速度は50km/h×2の100km/hに達するのだが、インサイトのほうは、衝突した場所からほとんど動かず、前を向いたまま停止していたが、軽く小さいN BOXは一瞬、宙に浮き、回転した後、停止。 その後、間近で両車確認したのだが、N BOXはさすがにフロント部分の損傷度合いはインサイトを上回り、フロントウインドウとAピラーの三角窓部分は割れていたものの、なんと、衝突した側の運転席フロントドアですら無理なく開けることができ、さらにリヤスライドドアはアウトサイドオープナーを引くだけで何事もなくスルスルとスムーズに開いたのだ。 ホンダのコンパティビリティ対応ボディの面目躍如というしかないだろう。前席用i-サイドエアバッグシステム+サイドカーテンエアバッグシステム(前席/後席対応)が展開していたことはいうまでもない。
【高齢者にオススメの理由2】豊富な先進安全技術
予防安全という点でも、新しい軽自動車は進化している。歩行者や夜間にも対応する衝突軽減ブレーキ、誤発進抑制機能、歩行者事故低減ステアリング、路外逸脱抑制機能、ACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)、車線維持支援システム、先行車発進お知らせ機能、標識認識機能、後方誤発進抑制機能、オートハイビームといった装備が多くの軽自動車に採用されているのである。こうなると、上級車と変わらない予防安全性能の持ち主ということになる。 ところで、わが家の目の前で、衝突事故が起こったことがある。向かいの家の老夫婦の奥様が運転する古めの中型SUV(衝突軽減ブレーキ未装備)が、ゴミ収集車に突っ込んだのだ。ボクは現場に急行し、サポート。その後、前部が大きく損傷していることから、なじみのディーラーから買い替えを薦められたそうだ。で、モータージャーナリストのボクの出番である。「次はどんなクルマを買えばいいか」と質問されたのだが、どうやらこれまで中型以上のセダン、SUVに乗り継いできたため、小さなクルマに抵抗があるようだった。が、高齢でもあり、運転のしやすいクルマがいいという。
そこで候補車として提案したのが、当時、出たばかりの日産デイズだった。奥様とご主人は最初「軽自動車はねぇ~」なんて難色を示していたのだが、なんとボクのキラーフレーズで、その場でデイズの購入を決めてくれたのだった。
【高齢者にオススメの理由3】SOSコール搭載モデルもアリ
そのキラーフレーズとは、もちろん、運転のしやすさや、ダウンサイザーでも満足できる軽自動車らしからぬ内外装の質感、衝突軽減ブレーキもそうだが、決定的なのは、軽自動車初搭載のSOSコールと、日産コネクトナビと連動するオペレーターサービスだった。「万一、何かあっても、デイズなら安心ですよ。奥様がひとりでお出かけしている間、ご主人だって安心ですから……」と、勝手にセールスしたというわけ。それから数年たつが、「そうした安心があると、運転、ドライブに余裕が持て、これまでにない安全で安心感あるカーライフを楽しんでいます」とのこと。 もちろん、それ以前の衝突安全性能もクルマ選びには重要なポイントであり、ここで、自動車の安全を守る性能評価試験結果を公表している独立行政法人 自動車事故対策機構による自動車アセスメントの最新の結果から、衝突安全性能で5スターを得た軽自動車が候補に上がる。
【まとめ】令和時代の軽自動車は死角ナシ
まずは上記の日産デイズ/デイズハイウェイスター、その兄弟車の三菱ekワゴン/ekクロス、これまた衝突実験のリポートを紹介したホンダN-BOX/N-BOXカスタム、ホンダN-WGN/N-WGNカスタムが5スターを受賞している。あくまでひとつの指標だが、この4車種なら、衝突安全性能においても比較的安心できるということになる。 とくに携帯電話、スマホ不要でSOSコール、オペレーターサービスが利用できる日産デイズは、衝突安全性能、予防安全性能、先進運転支援機能だけでなく、車載通信機によるつながる安心まで備えている、高齢者にはもちろん、ダウンサイザーにも最適な、自動車保険とは別の意味の”安心保険付き”軽自動車と言えそうだ。 実際、ボク自身が、以前、デイズで遠出したとき、間違った目的地を入力して出発し、高速道路上で「しまった」ということになったのだが、走行中、オペレーターを呼び出し、遠隔操作(つながる通信だ)で正しい目的地を設定してもらったことがあり、事なきを得た経験がある(走行中は自身で新しい目的地設定はできない)。高齢者にもありがちなこととして、その便利さ、安心を付け加えておきたい。
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みんなのコメント
(´・ω・`)
軽云々はおいといて、高齢者にとってはこれだけで大きな差。