「駆けぬける歓び」を深掘り の記事一覧
BMWには「駆けぬける歓び」というキャッチフレーズがある。これはまさに彼らのイメージを言い当てている言葉で、ドイツのコンペティターはかなり悔しい想いをしていることだろう。“走り”の素晴らしさ、気持ち良さは、どのメーカーにとっても大事な訴求ポイントに違いない。
セダンのフラッグシップ7シリーズ
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そんなBMWには今日数多くのモデルがラインアップする。既存のセダン&クーペの他にXシリーズ、iシリーズ、Z4などがある。それからMも。ボディタイプも様々でエンジンバリエーションもかなり豊富だ。
ただ、これだけ複雑化されても変わらないポジションのモデルがある。それがここでスポットを当てる7シリーズだ。6世代目のマイナーチェンジ版の発表会が2019年6月日本で開かれた。
7シリーズはご存知のようにセダン系のフラッグシップとなる。オーセンティックな外観と広々したキャビンは社用車としての使い方にも対応する。今回そのステアリングを握って走り回ったが、都心を貫く首都高速環状線や、丸の内のビル街によく似合った。
ボディカラーが黒でロングホイールベースモデルということも関係するだろう、かなりの存在感である。ミュンヘンの空港やフランクフルトのビジネス街を思い出させる。
その押し出しの強さは新デザインとなったキドニーグリルに寄与するところが大きい。従来型の140%という面積は圧巻だ。それを薄眼のヘッドライトが助長する。これは現在BMWが推し進めるBMWファミリーの新アイコンで、今年発売を開始したSUVのフラッグシップX7でも同様なサイズのキドニーグリルが採用される。なんとも立派なキドニー(腎臓)である。
モダンファニチャーのようなインテリア
そしてインテリアはゴージャス。試乗車はM760Li xDrive V12Excellenceというトップ中のトップだけにディテールまでかなり丁寧に仕上げられていた。ピアノブラック仕立てのダッシュパネルやダイヤモンドステッチのレザーなどはここ数年の高級車におけるトレンド。その辺をじつに自然に取り入れている。キャビンはまるで高級モダンファニチャーを配置したリビングのようだ。
こうした背景にはBMWグループのあのブランドの存在も見え隠れする。ロールス・ロイスだ。あちらの動力源にBMWテクノロジーを使っているのだからその逆を感じても不思議なことはない。新型7シリーズのインテリアはそのくらいのレベルということだ。
また、そこに最新のデジタル技術を取り入れているのも見逃せない。今回リヤシートでの時間も過ごしたが、タブレット型の操作アイテムでエンターテイメントを楽しめた。BMWコネクテッドドライブだ。ボタン一つで直接話せるサポートデスクを呼び出し、目的地検索、レストラン情報、天気予報を調べるほか、TV、映画などなどが気軽に楽しめる。
男のこだわりの一台
では走りだが、M760Li xDrive V12Excellenceのエンジンは6.6L・V12となる。最高出力609ps、最大トルク850Nmというシロモノだ。冷静に考えてほしい。数値だけ見ればスーパーカーに匹敵する。なので、街中をゆったりと流していると気づかないが、このエンジンのポテンシャルは高く、高速道路上での追い越し加速、その先のスピードの出方は想像以上。周りの景色を置き去りにするパフォーマンスを持っている。それでいてロングホイールベースの恩恵もあり、キャビンの安定性はこの上ない。加速とリンクして沈み込むエアサスのタイミングもグッドだ。
と同時に、ハンドリングが軽快なのもBMWならではの技。はじめは弱アンダーステアにしているのかなと思いきや、首都高速のタイトコーナーをある程度のスピードを維持したままクルリと回る。聞けば4WSで、低速ではリアタイヤが逆位相しているそうだ。ただそこにも工夫があって、リヤタイヤを後席でも違和感のないタイミングで操舵させている。この辺の技術力と配慮はさすがと言いたい。
こうしたM760Li xDrive V12Excellenceの走りを例えるなら、アスリート系ゴルフギアといったところだろう。スイートスポットが広く、やさしく誰もが飛ばせるゴルフクラブというより、しっかり振り抜いてバシッといい球を繰り出す上級者用クラブといった感じだ。
ジェントルマンの愛するゴルフは社交の場としても使われるが、そこにもしっかりスポーツとしてのテイストを取り入れているようなギアとこのクルマは似ている。走れば走るほど、運転が上手くなればなるほど、ポテンシャルは引き出せ楽しみは倍増する。
そんなことを思わせるM760Li xDrive V12Excellenceの試乗。BMWテクノロジーが生み出すV12エンジンはハンパないし、トップエンドならではの豪華さも十二分に備わることを体感した。2シータースポーツカーとは違うが、これもまた男のこだわりの一台。走りの楽しさを忘れないジェントルマンの相棒である。<文:九島辰也/Tatsuya Kushima>
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