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スーパー耐久 第4戦決勝|1号車GTNET GT3 GT-Rがピットストップで逆転! 3連勝し2年連続タイトルに一歩近づく

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スーパー耐久 第4戦決勝|1号車GTNET GT3 GT-Rがピットストップで逆転! 3連勝し2年連続タイトルに一歩近づく

 オートポリスで行われたピレリ スーパー耐久シリーズ2019の第4戦決勝。目まぐるしく天候が変わる難しいコンディションの中、#1 GTNET GT3 GT-Rが逆転で今季3勝目を飾った。

 決勝日は朝から雨模様となったオートポリス。レース前はかなり強い雨が降ったが、スタート進行が始まると雨が止み、フォーメーションラップ時には太陽も一瞬顔をのぞかせた。しかし、朝からの雨で路面はウエットコンディションのまま、5時間の耐久レースがスタートした。

■スーパー耐久第4戦予選|天候変化を味方につけた244号車RC Fが初PP獲得

 ST-Xクラスは#244 Max Racing RC-F GT3(田中哲也)がポールポジションだったが、2番手の#1 GTNET GT3 GT-R(藤波清斗)がホールショットを奪いトップに立った。

 しかし、1号車は今回60kgものウエイトハンデを背負っていることもありペースが上がらず、一時はST-Xクラスの6台が集団になってトップ争いをする白熱した展開となった。

 そんな中、開始20分を経過したところでトップに浮上したのが#112 SATO-SS SPORTS AMG GT3(元嶋佑弥)。1号車とは逆にウエイトハンデが軽いことあり、後続との差を広げにかかった。

 開始から30分を過ぎると路面が乾き始めたこともあって、スリックタイヤに交換するマシンが続々と現れ、112号車も17周を終えたところでピットインを行った。

 この直後、#65 Phenomen Mars Audi RS3 LMSが8コーナーを過ぎたところでコース上でストップ。安全にマシン回収を行うためフルコースイエロー(FCY)が導入された。このタイミングを利用して各チームが1回目のドライバー交代を含むピット作業を行った。

 数分後にFCYは解除となったが、この直後から雨が降り始めた。直前のFCYでほとんどのマシンがスリックタイヤに交換していたこともあり、再びピットに入るなど混乱が見られるかと思われたが、ウエットタイヤ交換が必要になるほどの雨量にはならなかった。

 開始から1時間が経過したところで#69 J’s RACING☆FITがコース後半の上りセクションでクラッシュ。2回目のFCYが導入された。このFCYを利用してトップの#777 D’station Vantage GT3と2番手の1号車が給油のためにピットイン。後半スティントに備えた。

 マシンの回収が終わりFCYが解除されると、ST-Xクラスは777号車と1号車のトップ争いとなったが、その差は付かず離れずの緊迫した展開。一時はST-Xクラス最後尾まで下がった1号車だったが第2スティントを担当した星野一樹が粘り強く追い上げ2番手に浮上。しかし、トップの777号車を捉えるほどのペースは発揮できなかった。

 一進一退の展開が続いた中、開始から2時間30分が経過したところで、3度目のFCYが導入されるも大きな混乱なくレース再開となった。こう着状態が続いていたトップ争いだが、そこに割って入る走りを見せたのが112号車。スタートを務めた元嶋が再び乗り込み、好ペースで走行。開始から3時間を迎えるところで1号車(浜野彰彦)を抜き、2番手。そのまま元嶋は星野敏が乗る777号車にも追いつき、開始から3時間20分のところでオーバーテイクし、ついにトップに浮上した。

 チェッカーまで残り1時間30分を切ると、各車とも最後のピットストップを敢行。1号車は再び藤波、777号車には藤井が乗り込んだ。この時点では雨も降っておらず、路面も完全にドライコンディションとなっていたため、スリックタイヤを履いてピットアウトしたが、残り1時間10分を迎えたところで大粒の雨が降り出し、路面はまたしてもウエットコンディションとなった。

 この急激な天候変化に、各クラスのマシンが続々とピットインし、ピットは大混乱となったが、トップ777号車と2番手の1号車はギリギリまでスリックタイヤで走行。それでも1号車を駆る藤波の方が若干ペースがよく、徐々に藤井の背後に近づいていった。

 残り1時間を切ったところでトップの2台が同時にピットインしウエットタイヤに交換。この時に1号車が迅速に作業を済ませピットアウト。レース終盤になって総合トップが入れ替わった瞬間だった。

 その直後に雨脚がさらに強まり、コース上の水の量も一気に増した。これで足元をすくわれた#75 AZIMUTH CIVIC TCRが8コーナーでクラッシュ。この日4度目のFCYが導入された。

 マシンの回収は問題なく終わったが、雨は強さを増す一方で、残り45分を迎えたところでセーフティカーが導入された。

 天候の回復を待ったが、チェッカーまで残り15分を切ったところで、霧も発生し赤旗中断。このままレースは終了することになった。

 ST-Xクラスは最後のFCY導入前に逆転でトップに浮上した1号車が優勝。これで3連勝を飾ることになった。2位には777号車、3位には112号車が続いた。

 ST-Zクラスは#190 BRP★Mercedes AMG GT4、ST-TCRクラスは#97 Modulo CIVICがクラストップとなり、ともに今季初優勝を飾った。ST-1クラスは#998 Z-REX ADVICS R8 TRACY、ST-2クラスは#7 新菱オート☆NeoGlobe☆DXLエボX、ST-3クラスは#34 TECHNO FIRST RC350が優勝した。

 ST-4クラスは#86 TOM’S SPIRIT 86が第3戦富士に続いて2連勝。ST-5クラスは#101 ヒロマツデミオがチーム初勝利を飾った。

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