フェラーリ、今後のレースは良い戦いができる？ サインツJr.「バーレーンはあくまで1例」

　フェラーリのカルロス・サインツJr.は、開幕戦バーレーンGPでレッドブルに全く対抗できなかったが、今後のレースではより良い戦いができると考えている。

　バーレーンGPでフェラーリはサインツJr.が優勝したマックス・フェルスタッペン（レッドブル）から48秒遅れの4位。チームメイトのシャルル・ルクレールは電気系統のトラブルでリタイアとなった。

　チーム代表のフレデリック・バスールは、新車のコンセプトが悪いわけではなく、セットアップが不完全だったことがペース不足の原因であると主張している。

　サインツJr.も同様に、バーレーンでの差は一過性のものだと考えており、第2戦サウジアラビアGP以降、レッドブルとはもっと良い戦いができると楽観している。

　バーレーンの”チーズおろし”のような攻撃性の高い路面よりも、スムーズな路面のジェッダ市街地コースに戦いの場が移ることに対して、サインツJr.は次のように語った。

「ジェッダの路面はまったく違う。それほどリヤに厳しくないんだ。だから他のサーキットとは少し違う方向に進んでいることは間違いない」

「バーレーンは1年のうちで最も（デグラデーションが）激しいので、あくまで1例にしかならない」

「他のサーキットではもっと良いゲームができると確信しているけど、バーレーンではそれが僕たちの現実だった」

　サインツJr.の言うように、バーレーンではフェラーリとメルセデスがデグラデーションに苦しんだ一方で、アストンマーチンのフェルナンド・アロンソはそれを苦にせず、レース終盤にサインツJr.を退け3位表彰台を獲得した。

　そのため、サインツJr.はアストンマーチンの速さはフェラーリにとって大きな懸念だと表現したが、しかしリヤタイヤをあまり使わないサーキットでは、もっと戦えるようになると彼は考えている。

　タイヤのデグラデーションは昨年からフェラーリの大きな弱点だったが、サインツJr.は今季もその弱点は解決されていないと考えており、デグラデーションのレベルは同じだと話した。

「昨年と同じくらいだ。だけど他の2台（レッドブルとアストンマーチン）はデグラデーションが半分になるようなものをどうにか見つけてしまったんだ」

　フェラーリが昨年、対レッドブルで抱えていたもうひとつの弱点であるトップスピードは、プレシーズンテストやバーレーンGPを見る限り明らかに向上している点は。

　サウジアラビアGPで本当にレッドブルとの差を縮めることができるかどうか、今後のシーズンを占うレースとなる。

Comments

そこがアウディの弱点だからな。小さいの出せばVWと言われ、A4以上は独自に縦置きにしてもFFと言われ、メルセデスやBMWに並ぶには燃費もそうだ感もイマイチのAWDしか手がない。

これからはアウディはVWじゃなくてポルシェとプラットフォームを共有するように戦略が変更されてるから、RWDとAWDになるのも当然。

アウディが高級車と認められるためには、方向性としては正しいのではないか。

ただし、ポルシェがすでに必要以上に豪華になってしまった今となっては、ポルシェの廉価版と言われて消える恐れもあるよな。

質素でスパルタンなポルシェ、戻ってくるかな。

来期頑張りましょう
今年はもう店仕舞い