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【なぜ】アキュラに「インテグラ」が復活する背景 どんなクルマに?

掲載 更新 5
【なぜ】アキュラに「インテグラ」が復活する背景 どんなクルマに?

アキュラに加わる「インテグラ」

text:Kouichi Kobuna(小鮒康一)

【画像】新型インテグラどんなクルマに?【インテグラと新型シビックを比べる】 全137枚

editor:Taro Ueno(上野太朗)

先日、ホンダの高級車ブランドであるアキュラが復活をアナウンスしたインテグラ。

現段階では2022年に発売されることと、「新しいコンパクトプレミアムモデル」としてアキュラのラインナップに加わること、そして1枚のティザー画像のみの公開にとどまっている。

そもそもアキュラブランドとして販売されたインテグラは、日本で1985年2月にクイントの後継車種として登場したクイント・インテグラがベース。

1986年にアメリカでアキュラブランドが立ち上げられたときに、レジェンドとともにこのクイント・インテグラがインテグラとしてラインナップされたものだった。

その後1989年にフルモデルチェンジを果たしたインテグラは、100ps/Lを達成したB16A型1.6LのVTECエンジンを初搭載。

レーシングカー並みのスペックに衝撃を受けた人も多かっただろう。

ただし北米仕様には当初VTECエンジンは搭載されず、1992年モデルに追加された「GS-R」グレードに1.7L化されたB17A型がようやく搭載されたのだが、モデル末期であったこともあり、わずか5000台弱しか販売されていない。

1993年に3代目となったインテグラは、個性的な丸目4灯ヘッドライトを備えて登場。

日本国内では斬新すぎるデザインは受け入れられることなく、96年のマイナーチェンジのタイミングで先代にも似た横長ライトにあらためられていたが、アキュラ・インテグラはバンパー形状などをリファインした後期型丸目4灯を投入している。

またこのタイミングで日本、北米ともに「タイプR」をリリース。

そのパフォーマンスは登場から20年以上が経過した今でも多くのユーザーを虜にしているのはご存知のとおりである。

なぜ「インテグラ」の名が復活?

2001年まで販売が続けられた3代目インテグラ。

日本ではその後4代目モデルが登場しているが、実は北米のアキュラブランドからリリースされたインテグラは3代目が最後となる。

その代わり、日本で4代目インテグラとして販売されていたモデルが「アキュラRSX」として販売されており、2002年には3万台以上、2003年~2005年には年間2万台以上の販売を記録する人気車種となっていた。

それであれば、「新型RSX」として登場させてもなんら不思議ではないところ、あえて旧世代の名前である「インテグラ」を利用したのだろうか?

ここからは憶測となるが、そもそもインテグラは前述したとおり、アキュラブランド立ち上げのタイミングでラインナップされていた、いわばヘリテイジモデルであるという点が1つ。

そして、3代目に設定された「タイプR」が神格化されている点も挙げられる。

日本では4代目にも設定されたタイプRであるが、アキュラRSXにはタイプRが存在せず、3代目モデルにのみ与えられたブランドとなっているのだ。

つまり、ブランド力を考えればRSXよりもインテグラの名前の方が、インパクトが大きいという判断が働いたと考えられる。

実際、公開されたティザー画像には、ヘッドライトの下に「INTEGRA」の文字が入ったバンパーを見ることができるが、これこそ3代目インテグラのフロントバンパーのオマージュといえるだろう。

どんなモデルに? 日本への導入へ期待

現段階ではスペックはおろかボディタイプすら公開されていない次期インテグラであるが、大方の予想としては先日日本でも発売となった11代目シビックがベースとなるのではないかといわれている。

新型シビックは新たな開発手法である「ホンダアーキテクチャー」が採用されているが、これはトヨタのTNGAのように基本骨格を共有化しながら車種ごとの個性を作り上げるもの。

そのため、シビックの外側を手直ししただけではなく、より「インテグラらしい」クルマを低コストで作ることができるハズ。

現段階でシビックはセダンとハッチバックが登場しているが、アナウンスされているスポーティな「Si」と高性能版の「タイプR」は姿を現していない。

従来であればSiはクーペに設定されていたが、インテグラが登場するのであれば、クーペボディはインテグラに任せ、Siはセダン、もしくはハッチバックがベースになる可能性もありそうだ。

また、シビックタイプRが登場することが確約されているため、アキュラ・インテグラにも3代目モデル以来のタイプRが設定されるかもしれない。

そして気になる日本への導入の可能性であるが、S660、NSXとスポーティなモデルが続々と姿を消しているホンダだけに、そのイメージを担うモデルとしてインテグラが投入させる可能性はゼロではないだろう。

しかし、新型シビックも300万円を超える価格となっている現在、それを大きく下回る価格で販売されるということはないだろうから、その価格帯で購入するユーザーがどのくらいいるのかがキーとなるだろう。

場合によっては過去のシビック・タイプRのように、タイプRのみ輸入車という形で限定販売するという選択肢が採られるかもしれない。

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みんなのコメント

5件
  • アキュラは最上級セダンのTLX (だっけ?レジェンド相当)廃止済み、今度はNSXも無くなる。

    もはやフルラインのプレミアムは志向せず、サブ・プレミアム・スポーツ&SUVに特化していくということでしょう。
    アルファベット記号車名も止めて、それぞれのユニーク車名にも戻しますよと。
  • 基本的にインテグラってグリルレスのデザインでしたよね。
    へんてこりんならヒゲみたいなグリルはやめてくださいね!
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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