■エスパルガロがMotoGP復帰以来最高位タイの6位 「今年中には100%表彰台に上がれる!」と自信
2021年のMotoGPは、もうすぐ第4戦スペインGPを迎えるが、今のところ、アレイシ・エスパルガロ(アプリリア・レーシング・チーム・グレシーニ)の健闘が光っている。
スズキ「Ryuyo(竜洋)」軽量化された最強チューニングバイクが登場
7位、10位、6位とそこまで目立った結果ではないが、ホンダ、ヤマハ、ドゥカティなどのファクトリー勢に割って入ってのリザルトだけに十分価値は高い。
特に第3戦ポルトガルGPの6位は、自身が2017年のカタールGPで、アンドレア・イアンノーネが2019年のオーストラリアGPで記録したアプリリアがMotoGPに復帰して以来最高位タイの成績であり、優勝したファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハ・MotoGP)との差も8秒885と、去年の11月に開催された同GPでの8位、16秒034差(優勝はミゲール・オリベイラ)から大きく前進している。
開幕3戦を終えた時点でエスパルガロはランキング6位。すでに2020年シーズンを通して得た42ポイントの半分以上となる25ポイントを獲得しており、31歳のスパニッシュは「優勝や表彰台を争うにはまだ一歩足りないけど、あと少しのところまで来ている。今年中には100%表彰台に上がれると思うよ!」とかなりの手応えを感じている様子だ。
また、チームメイトのロレンツォ・サバドーリもポルトガルGPを14位でフィニッシュ。MotoGP初ポイントを獲得している。
■ギアボックスの問題を指摘したドヴィツィオーゾ 5月11日~12日にムジェロで2回目のテスト走行
全ての面で進化したアプリリア「RS-GP」の競争力は昨年と比較して格段に上がっており、それに興味を引かれたのか、4月12日~15日には浪人中のアンドレア・ドヴィツィオーゾがスペインのヘレス・サーキットでテストを行った。
レギュラーライダーのふたりが長身なこともあり、小柄な35歳はシートやタンクなどのポジションが決まらず、あまりペースを上げられなかったが、「イージーなバイクだ」と第一印象を述べている。
エスパルガロは「ダウンフォース(走行するマシンを路面に押し付ける空気の力)が増えて身体への負担が増えた」と新型マシンを評するが、昨シーズンまで空力デバイスを満載したドゥカティ・デスモセディチで戦っていたドヴィツィオーゾにとっては、まだ扱いやすかったということかもしれない。
同じ90度V4エンジンを搭載し、シートカウル内にマスダンパー(振幅の大きい部分にウェイトを積んで振幅を相殺し、振動を小さくする装置)を内蔵することからRS-GPにはドゥカティのマシンとの類似性が感じられるが、ドヴィツィオーゾはむしろ、当時、ヤマハのサテライト・チームだったTech3時代に走らせていたYZR-M1に近いと感じたようだ。
「古いバイクは試してないけど、外部から見ていた僕から見て、彼らは良いベースを手に入れたと思う。昨年から一歩前進したことは明らかだ」と評価する。
テクニカルディレクターのロマーノ・アルベシアーノは「アンドレアはすぐそれに気付きました。私たちは彼が乗っていたドゥカティとは全く異なる方法でバイクを速く走らせようとしています」と話すが、予期していなかったギアボックスについてのコメントがあったことにも驚かされたという。
ウィングレットの効果でダウンフォースが増加した一方でタイヤへの負担も増えたが、当面、空力デバイスについては大きな変更を行わず、エンジン開発に力を入れる予定だ。「この2年間で大幅な変更を何度も加え、パワーは上がりました。ブレーキング時の安定感が向上し、電子制御も進化しましたが、まだまだ純粋なパフォーマンスが足りていません(笑)」
現状、アプリリアのパワーは、同じV4のホンダ、ドゥカティ、KTMより劣り、直列4気筒のヤマハ、スズキをわずかに上回っていると見られるが、唯一、開幕後のエンジン開発が許されるコンセッション(優遇措置)を受けるメーカーであることからシーズン中に勢力図を塗り替えることも決して不可能ではない。
5月11日~12日に今度はイタリアのムジェロ・サーキットでドヴィツィオーゾがテストを実施することになっており、もし今後もイタリアのベテランが継続的にRS-GPをテストしていくことになれば、昨シーズン、テストライダーのダニ・ペドロサが事前にGP開催サーキットでベースセッティングを見つけていたことでKTMが躍進したように、大きな助けとなることは間違いないだろう。
アプリリアでロードレース世界選手権250ccクラス、ワールドスーパーバイクのチャンピオンに複数回輝き、今なお深い関係を持つマックス・ビアッジも3レースを経た段階でRS-GPをこう評価している。
「結果の安定性は、プロジェクトが成功に近づいてきたことを示している。ノアーレの技術者は、コンセッションを利用して次の一歩を踏み出す必要がある。スズキとの速さの違いはそれほどではないが、まずはそこを目指し、次にヤマハとドゥカティに迫ることだ。まだまだ改善の余地はあるが、今シーズン、表彰台に上がれれば理想的だ」。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
全長3m級で470万円!? 「小さな超高級車」がスゴかった! “匠”が仕上げた「豪華すぎ内装」採用! 日本でも販売した「老舗ブランド」の激レア車とは
「自動車税」そろそろ来た? “恐怖の手紙”「納税通知書」の季節… もし支払わないとどうなる? 早めに処理したい理由とは
「あれ、使われてるの?」 山道に現れる「緊急退避所」は昭和の遺物なのか そもそもどんな仕組み?
空港と旧空港を直結!? さらに「西日本随一のフェリーターミナル」へ 北九州の海沿い快走路 5月部分開通
軽でも「大人4人」寝れる? どこでも「車中泊」可能なクルマあった! 家族でも1人でも…!? 実は身近な「キャンピングカー」とは
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?