次世代技術への移行促進
text:Jack Warrick(ジャック・ウォリック)
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translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
フェラーリは、電動化への移行を開始するにあたり、テクノロジー業界出身のベネデット・ビーニャを新CEOに任命した。
51歳のビーニャは現在、欧州最大の半導体チップメーカーであるSTマイクロエレクトロニクス社の半導体部門で役員を務めている。昨年12月に退任した前CEOのルイス・カミッレーリの跡を継ぎ、9月1日にフェラーリに入社する。
ビーニャは次のように述べている。
「フェラーリのCEOに就任することは特別な名誉であり、興奮と責任を等しく感じています。スタッフの並外れた業績と能力、すべてのステークホルダー、そしてフェラーリが唯一無二の情熱を注いでいる世界中のすべての人々に対して、深い責任感を持っています」
ビーニャは、電動化をはじめとする次世代技術への移行を加速させることが期待されている。フェラーリが最初の完全EVをリリースするのは2025年の予定だ。
半導体大手で活躍
半導体業界で26年の経験を持つイタリア人のビーニャは、1995年にSTマイクロエレクトロニクス社のマイクロエレクトロメカニカル・システムおよびセンサーグループ部門を設立。現在では同社で最も収益性の高い事業となっている。
フェラーリ会長のジョン・エルカーンは、次のように述べている。
「ベネデット・ビーニャをフェラーリの新CEOとして迎えることができ、大変嬉しく思います。自動車業界に大きな変化をもたらしているテクノロジーに対する彼の深い理解と、イノベーション、ビジネス構築、リーダーシップのスキルは、今後のエキサイティングな時代において、フェラーリの情熱とパフォーマンスをさらに強化してくれるでしょう」
ビーニャは、ピサ大学で物理学を学んだ後、世界有数のテクノロジー企業で働いてきた。8月31日には、STマイクロエレクトロニクス社の社長職を退く予定だ。
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