唯一無二の存在感! 800馬力を誇るブラバスチューンのピックアップG!!
道を選ばずに、どこまでも走り続けたい。ましてやその先に絶景ポイントが待っているとするならば、そこにたどり着くためのモデル選びはとても重要な要素になる。すでに世界的な大流行の波に乗って久しい、いわゆるSUVも、そのオフロードでの走破性をも考えれば、一般的なセダンやワゴンよりもはるかに優れたツールといえるのは確かだ。
「若返り」に「エイジング」! ベンツGクラスの「顔面整形」カスタムが想像の斜め上過ぎた
しかしこのSUVの世界を突き抜けた、さらにオフロード性能に特化したモデルも世界には数多く存在する。メルセデス・ベンツのGクラスなどはその代表的な例で、現在ではそれを都会の街でファッショナブルに乗るというスタイルがほとんどだが、その誕生の経緯を振り返れば、G=ゲレンデという車名が物語るようにオンロード、オフロードを問わず、ともかく機動性を極限まで追求したモデルだった。
5人乗りの居住性をスポイルせずピックアップヘッドをワンオフ
ここで紹介するのはその最新のGクラス、しかもそのトップグレードであるメルセデスAMGのG63をベースに、ブラバスが製作したオフロード・ピックアップの「800アドベンチャーXLPスーパーブラック」である。注目したいのは、キャビンの後方部分を廃してピックアップ化したのではなく、リヤに3人乗り用のスペースを確保したまま、後方に実用的なピックアップベッドを作り出したことにある。
ブラバスのエンジニアは、そのために最先端の設計および構築ソフトウエアを採用し、広範囲な計算、シミュレーション、さまざまなテストを繰り返すことで新設計のラダーフレームを生み出すことに成功した。後輪用のサスペンション・マウントをさらに後方に配置するため、ホイールベースはノーマルと比較して500mmも長い設定となったが、それでも捻じり剛性はまったく低下していないとブラバスは胸を張る。
道を選ばない490mmの最低地上高を実現
オフロード性能を高めるために、さらに最低地上高をポータルアクスル、すなわち各タイヤのハブ側に装備されたリダクションギヤによってアップしているのも、このモデルの大きな特徴だ。サスペンションはフロントに独立懸架式を、リヤにはリジッドアクスルが用いられているが、22インチ径のピレリ製「スコーピオンATRオールテレイン」タイヤとの組み合わせで得られた最低地上高は、じつに490mm。これはかつてメルセデスAMGが生み出したG63 6×6などよりさらに大きな数字だ。この車高はチタンメッキを使用したライドコントロール・コイルオーバーサスペンションで、コクピットからの操作によって変更できる。
さらにピックアップの長い全長にあわせてブラバスは、バランスの良いピックアップベッドをデザイン。キャビンとの間には新たな後壁とリヤガラスが、そして注目のベッドはベッドサイドに軽量なCFRP素材(カーボン)を用いている。これはブラバス・マリーン社による高性能ボートからの直接的な技術導入によるものである。
800馬力を発生させるのは4L V8ツインターボ
アドベンチャーという車名が示すとおり、このモデルを使えばほとんどのオフロードを走破することが可能になる。フロントにはブラシガードと最大で4500kgのけん引力を誇るウインチが装備され、このアドベンチャーが本格派オフローダーであることを物語る。一方でブラバスによって800ps&1000N・mにまでチューニングされた4L V8ツインターボエンジンというスペックも見逃せない。なにしろこのアドベンチャーは、オンロードではリミッター制御によって210km/hの最高速を記録するというのだから恐れ入る。
このようなモンスター・トラックと、もしも遭遇することがあったら、素直に道を譲るのが得策というものだ。世界にこれだけの性能と迫力を備えるピックアップ・トラックは、そう多くは存在しない。もしも夢が叶うのならば、自らこのアドベンチャーでタフなオフロードに挑んでみたいと思うのだが、それはカスタマーのみに許された贅沢な遊び。せめて見るだけで我慢するしかなさそうだ。
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みんなのコメント
は?制限速度守らないような車に道譲れって言うのかこのバカ記事。