アルファタウリ・ホンダの角田裕毅は、レッドブルリンクでの2連戦となるF1第8戦シュタイアーマルクGP・第9戦オーストリアGPに向け意気込みを語った。
角田にとっては、第8戦、第9戦を行なうレッドブルリンクはFIA F3やFIA F2で経験済みのサーキットだ。レッドブルリンクで開催された昨シーズンのFIA F2の第2戦では、予選でポールポジションを獲得し、タイヤ交換義務のあるレース1(フィーチャーレース)では2位表彰台に登っており、角田自身もサーキットに好印象を持っているようだ。
■角田裕毅のF1フランスGPは13位「タイヤが完全に終わってしまった」……ポイント獲得のために、予選の改善が急務
角田は、上記の通り下位カテゴリーでの経験があるものの、F1での走行は今回が初めてとなるため、これまでのレース週末と同様に、フリー走行を通じてペースを徐々に上げていきたいと語った。
「オーストリアは、経験済みのサーキットのひとつです」とアルファタウリ・ホンダのリリースに角田はコメントを寄せた。
「実際、昨年のFIA F2では、第2戦の予選でポールを取り、レース1では2位になっています。自信にはなりますが、F1マシンでの走行は、かなり違った体験になるでしょう。だから徐々にペースを築き上げて、セッションを通じて改善する必要があります」
また角田は、レッドブルリンクが全長4.3kmとF1カレンダーの中では1周が比較的短いため、以前課題として挙げていた予選では、トラフィックの処理がカギになると考えている。
「このサーキットは、多くが僕の好きな高速コーナーで構成されているので、走っていて楽しいです。一周がかなり短くて速いので、予選はとてもタイトになります。だから1周を決めて良い結果を出すには、全部をまとめ上げる必要があります。ドライビングという観点からもとてもチャレンジングになるので、楽しみにしています」
角田は、開幕からここまで開幕戦バーレーンGPで9位、第6戦アゼルバイジャンGPで7位入賞を遂げている。
しかし、アゼルバイジャンでの勢いは続かず、3連戦の初戦、第7戦フランスGPでは予選Q1の最初のアタックでクラッシュし、翌日の決勝レースをピットからスタートすることになった。決勝レース序盤では16番手まで浮上したものの、コンパウンドの異なるドライバーに詰まり、早めにピットイン。ハードタイヤでのロングスティントを走りきり、13位でチェッカーを受けた。
レッドブルリンクはその名の通り、レッドブルが所有するサーキットだ。レッドブルの“膝元”でのレースとだけあり、予選での改善や決勝レースでの入賞など、角田にも大きな期待がかかっていることだろう。
「3週間での3レース全てを楽しむつもりです」と角田は続けた。
「僕は十分に健康ですし、その点では何も心配はありません」
「レッドブル・ファミリーの全員にとって重要な週末になるでしょうし、ファンの目の前でまたレースができるのは嬉しいことです」
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