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トヨタのオジエが今季4勝目。勝田貴元は2位で自身初の表彰台獲得/WRC第6戦ケニア

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トヨタのオジエが今季4勝目。勝田貴元は2位で自身初の表彰台獲得/WRC第6戦ケニア

 6月27日、WRC世界ラリー選手権第6戦ケニアの競技最終日、デイ4のSS14~18が行われ、トヨタ・ヤリスWRCで参戦するTOYOTA GAZOO Racing WRTのセバスチャン・オジエ/ジュリアン・イングラシア組が逆転で今季4勝目をマークした。ラリー2日目のデイリタイアから再出走を果たしたカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組は総合6位、同じくアクシデントから復帰したエルフィン・エバンス/スコット・マーティン組は総合10位でラリーを完走している。
 
 TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムから2021年シーズンのWRC全ラウンドにトヨタ・ヤリスWRCで参戦している勝田貴元/ダニエル・バリット組は自己最高位となる総合2位でフィニッシュ。自身初となる表彰台を獲得した。

 WRCイベントとして19年ぶりに復活したサファリ・ラリーは数多くのドラマを生んだ。ナイバシャ湖の周辺で、5本のステージが行なわれたラリー最終日も、総合トップを走るティエリー・ヌービル(ヒュンダイi20クーペWRC)がSS14でサスペンションにダメージを負ってリタイアを喫するなど波乱は続いた。

「セブと優勝を争い2位! 震えるほど感動した」豊田章男氏、初表彰台の勝田貴元を祝福/WRCケニア

 そんななかデイ3で総合3番手に順位を上げたオジエは、勝田と18.1秒差でデイ4をスタートした。2日目にはサスペンションを損傷させ一時は7番手まで順位を落としたシリーズ7冠男は、この日のオープングステージを制すとSS15では勝田とのギャップを一気に0.8秒まで縮めてみせる。

 ヌービルのリタイアによって順位を2番手に上げたオジエは、続くSS16で勝田をキャッチ。同タイムで総合首位に並んだ。SS17で今大会7度目のステージウインを飾った王者はそのまま最終パワーステージとなったSS18でも4番手タイムの好走をみせ、その差を21.8秒に広げてフィニッシュ。今季6戦目にして早くも4勝目をマークし、チャンピオンシップでのリードを34ポイントに拡大させている。

「サファリ・ラリーで優勝することができて素晴らしい気分だ」と語るのは、トヨタに通算8回目のサファリ優勝をもたらしたオジエ。

「金曜日にトラブルに見舞われた後は、勝てる可能性が残されているとは思っていなかったが、可能な限り多くのポイントを獲得するため、最後までベストを尽くした」

「サファリでは何かが起きると思っていたけれど、実際そのとおりになったね」

 自己ベストリザルトを更新し、総合2位でWRCの初表彰台を獲得した勝田に対しては「タカを祝福したいと思う」とコメント。「最後に彼を捕まえるのは、それほど簡単ではなかった」と続けている。

■「勝田貴元の成長は驚くべきもの」とヤリ-マティ・ラトバラ代表

 競技2日目のデイリタイアからラリーに復帰し、デイ3終了時点で総合7位につけていたロバンペラは、その後安定した走りを続け、SS15で総合6番手にポジションアップ。迎えた最終のパワーステージでは2番手タイムを記録し、ボーナスの4ポイントを獲得してみせた。
 
 また、デイ3終了時点で総合12番手につけていたエバンスも総合10位に順位をあげてフィニッシュを果たした。彼もまたパワーステージで3番手タイムを記録し、ボーナスポイントの3ポイントを加算。ドライバー選手権2位の座を堅守した。

 トヨタチームは、オジエとロバンペラ、そしてエバンスが獲得したポイントにより、マニュファクチャラー選手権首位を守り、ランキング2位につけるヒュンダイに対するリードを59ポイントに拡げている。

 TOYOTA GAZOO Racing WRTのチーム代表を務めるヤリ-マティ・ラトバラは、「素晴らしい週末を戦い、その最後に特別な日を迎えることができた」とサファリ・ラリーを総括した。

「金曜日から厳しい戦いが続いてきたが、約20年ぶりのWRC開催となるこのクラシックラリーで、ワン・ツー・フィニッシュを飾ることができた。この勝利は、我々が耐久性と一貫性を備えていたからこそ得られたものであり、決してあきらめない姿勢とチームの献身にも支えられた」

「問題を抱えたときでもセブ(セバスチャン・オジエ)は冷静だったし、チャンスが訪れるとすかさずアタックして勝利を引き寄せた」

「また、(勝田)貴元が初めて表彰台に上ったことも大変うれしく思う。彼の成長は驚くべきもので、今回の結果を得るにふさわしいと思う」

 東アフリカの地で今季5勝目を記録したトヨタが迎える次戦第7戦は7月15~18日に、エストニアで行われる『ラリー・エストニア』だ。昨年、WRCイベントとして初開催されたこのラリーは全体的にハイスピードで『ラリー・フィンランド』と似たキャラクターを持つが、独特のテクニカルなセクションも多くあるチャレンジングな1戦だ。

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