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BMW 8シリーズ 1カ月早く姿あらわす M8 GTEに合わせ

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BMW 8シリーズ 1カ月早く姿あらわす M8 GTEに合わせ

もくじ

ー 8シリーズ公開 計器類はデジタルに
ー 速さ/快適性の両立 ドライバー優先に
ー エンジンは7シリーズと共有 運転支援も
ー 多くのコンセプトカー アピールの一環

初試乗 BMW M850i xDriveクーペ・プロトタイプ M8/AMG S63とどう戦う?

8シリーズ公開 計器類はデジタルに

BMW 8シリーズは薄暗い写真の中で、その全貌が公開された。もともと6月15日のル・マン24時間耐久レースで公開される予定だったが、それよりも1カ月早くなった形だ。写真はル・マンに出場するレース仕様のM8 GTEとあわせて撮影されていた。

8シリーズの革新的なポイントとして、デジタル・インストゥルメントをはじめとするダッシュボードのデザインがソーシャル・メディアで公開された。

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wilco blokさん(@wilcoblok)がシェアした投稿 – 2018年 5月月5日午前6時53分PDT

インスタグラムに投稿された写真からは、8シリーズは伝統的な文字盤を排して、デジタル・レイアウトを採用していることがわかる。これはアウディが採用したバーチャル・コクピットへの回答なのだろう。今までデジタル・インストゥルメントはi3とi8だけで採用されていたが、8シリーズからは方針が変わっていくようだ。

搭載される新技術はそれだけではない。8シリーズにはBMWの最先端サスペンション・テクノロジーが採用される見込みで、メルセデス・ベンツSクラスクーペやベントレー・コンチネンタルGTよりも楽しいドライビング性能を目指している。

速さ/快適性の両立 ドライバー優先に

開発の過程には、ウェールズのB級路でのテストも含まれていた。

エンジニアにとって「魅力的なスポーティネス」と「究極のコンフォート」を両立させるには短い期間だったが、最終調整は順調に進められ、ダイナミクスは十分に評価できるものだった。

これを実現するために、BMWはドライバーに重点を置いたソフトウェアとハードウェアを開発。例えば、アダプティブ・ダンパーやダイナミック・スタビリティ・コントロールは、セーフティネットを確保しつつも扱いやすさを追求したセッティングになっている。

BMW 8シリーズ・プロジェクト・マネージャーのマルクス・フラシュは語る。「コンフォートやスポーティネスについて、ドライバーはアクセルを踏んだり、ボタンを押したりすることで表現します。それに合わせて、完璧にセッティングを変えるのです」

AUTOCARはすでにM850i xDriveのプロトタイプに試乗した(初試乗 BMW M850i xDriveクーペ・プロトタイプ M8/AMG S63とどう戦う?)が、テクニカルな道でそのポテンシャルを遺憾なく発揮した。しかし、11月の発売日近くまで最終セッティングを確認することはできない。

エンジンは7シリーズと共有 運転支援も

これから発売を控えるBMWは、技術的には7シリーズセダンに近く、8シリーズの2ドアクーペは特にその傾向が強い。これはちょうど4シリーズと3シリーズの関係と同じようなものだ。

7シリーズとの関連性は深く、8シリーズは7シリーズセダンと名称やエンジンを共有する。つまり、iパフォーマンスのバッチを掲げるプラグイン・ハイブリッドがラインナップに加わり、エントリーグレードの730dに搭載される3.0ℓ6気筒ディーゼルは、830dとして8シリーズでも用いられる。

750iには530psを発生させる、パフォーマンス重視の4.4ℓV8が搭載されるが、これも四輪駆動システムのxDriveと合わせて8シリーズにラインナップされるはずだ。

BMW駆動システム部門のクリスチャン・ビリングによれば、「最高なのは、8本のシリンダーが、熟成を重ねたステップトロニック・トランスミッションと調和して、ダイナミックに加速していくときです。同時に、パワーの盛り上がりに合わせて自動的に、スポーツ・エグゾースト・システムがサウンドを高めるのです」

V12のモデルも8シリーズのライフサイクル半ばで登場するが、もっとも過激なモデルであるM8には、大幅に増強された軽量なV8が搭載される。これは600psを発揮する、最新型M5の4.4ℓツインターボV8と似たエンジンになり、M xDriveの四輪駆動システムもM5と共有されるはずだ。

8シリーズの内装には7シリーズと同様の最先端テクノロジーが使われ、これには最新の次世代半自動運転システムなどが含まれる。

多くのコンセプトカー アピールの一環

8シリーズはこれまで、近年の自動車の中でトップを争うような大掛かりなアピールが行われ、その一環として生産モデルが出る前から、コンセプトカーが披露されてきた。

まずは標準モデルを反映した8シリーズ・コンセプトが登場した。

いっぽう、M8グランクーペ・コンセプトはハイパフォーマンス・バージョンを示唆するモデルだった。

ほかにもレーシング・コンセプトが作られたが、これはM8 GTEに引き継がれ、今年からル・マンをはじめとするWECに参戦している。

BMWのラインナップが一部刷新されたため、8シリーズ・クーペは今年中に生産が終了する6シリーズクーペの間接的な後継となる。同じように、6シリーズ・コンバーチブルは来年、8シリーズ・コンバーチブルと置き換えられる。

そのほか、6シリーズ・グランクーペの後継モデルは8シリーズ・グランクーペとなる。一連のモデルシフトは5シリーズGTのモデルチェンジから始まり、5シリーズGTは6シリーズGTに置き換えられた。

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