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フェルスタッペンが11周のスプリントを制する。新人ピアストリが2位、ガスリーが3位【レポート/F1第13戦】

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フェルスタッペンが11周のスプリントを制する。新人ピアストリが2位、ガスリーが3位【レポート/F1第13戦】

 現地時間7月29日(土)、2023年F1第13戦ベルギーGPのスプリントが行われ、マックス・フェルスタッペン(レッドブル)がトップチェッカーを受けた。2位はオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、3位にピエール・ガスリー(アルピーヌ)が続き、角田裕毅(アルファタウリ)は18位となった。

 今季6大会で実施されるスプリントイベントのうち3戦目となる今大会。今季のスプリントは新たなイベントフォーマット導入により、メインレースから独立したイベントとして開催される。スプリントのスターティンググリッドは29日の現地時間12時35分より実施された『スプリント・シュートアウト』により決定された。

【順位結果】2023年F1第13戦ベルギーGPスプリント

 曇り空のもと、路面は完全なドライコンディションとなり、全車がドライタイヤを装着してレコノサンスラップを走行しダミーグリッドについた。

 しかし、全車がダミーグリッドにマシンを並べ、フォーメーションラップ開始まで残り20分というところでわずかに小雨が降り始め、スタンドに駆けつけたファンが一斉にレインコートを身につける様子も。そしてセッション開始7分前に雨は勢いを増し、各チーム急ぎウエットタイヤを準備する。

 スプリントのスタート時刻は、スプリント・シュートアウトのセッション開始が降雨により遅れた影響もあり、当初のスタート時刻から65分ディレイとなる現地時間17時05分(日本時間24時05分)にフォーメーションラップ開始を予定していた。ただ、直前の降雨により、スプリントのスタートはさらに7分ディレイに。

 一旦7分ディレイがアナウンスされるも、さらに雨脚は強まり、ターン3(ラディオン)アウト側の縁石近くにある排水溝と思われる箇所から水が吹き上がり、ターン2(オー・ルージュ)にかけて川のように大量の水が流れ落ちる様子も見られた。これでさらにスタートディレイが長引くことに。

 その後、天候は好転。現地時間17時35分(日本時間24時35分)にフォーメーションラップが開始となり、雨上がりの気温19度、路面温度26度、湿度85%というダンプコンディションのなか、スプリントはセーフティカー(SC)先導かつ、タイヤは全車がウエットタイヤを装着というなか、スタートを迎えた。

 スプリントの周回数は15周を予定していたが、SC先導による5周(通常の1周+4周)のフォーメーションラップが導入されたことで、周回数は11周に減算され、ローリングスタートでグリーンフラッグを迎えた。

 ただ、SC先導による周回も長かったこともあり、路面コンディションは急激に好転。各車、ウエットタイヤからインターミディエイトに履き替えたい状況へと変わった。ただ、グリーンフラッグのタイミングでは、トップのフェルスタッペン、シャルル・ルクレール(フェラーリ)、ランド・ノリス(マクラーレン)、そして角田ら10台がステイし、コース上でグリーンフラッグを受ける。

 一方、2番手スタートのオスカー・ピアストリ(マクラーレン)、6番手スタートのガスリー、8番手スタートのセルジオ・ペレス(レッドブル)らは1周目にピットに滑り込み、インターミディエイトに交換する。

 フェルスタッペンらステイ組は翌2周目にインターミディエイトに変えるも、ピットアウト時に、ピアストリがフェルスタッペンを先行し、ラップリーダーはピアストリへと変わった。これで、マクラーレンの新人が、今季もっとも速いレッドブルのフェルスタッペンを従える構図となり、スパ・フランコルシャンでスプリント開始を長らく待ち続けた観客も歓声を上げる。

 さらには3番手にガスリー、4番手にペレスが浮上し、1周目にインターミディエイトに変えた車両がポジションを上げることに成功する。

 ただ、2周終了の時点で1.4秒だったピアストリとフェルスタッペンのギャップは3周目には0.8秒まで縮まった。そんななか、3周目のターン11でニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)の後方を走っていたフェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)が、濡れた縁石に足元をすくわれ単独スピンを喫しコースオフ。深いグラベルにハマり、アロンソはここでマシンを降りることに。

 これでSCが導入された。レースは6周目に再開を迎えたが、早めにインターミディエイトに変えたピアストリのタイヤにはささくれのようなものが見られる状況に。一方、リスタートでそれまで17番手につけていた角田が19番手に後退する。

 フェルスタッペンはリスタート直後の6周目のケメルストレートでピアストリを容易くオーバーテイク。また、4番手ペレスにハミルトンが接近。6周目のターン14で2台はわずかに接触し、マシンの破片が飛び散るもペレスがポジションを守る。

 ただ接触の影響か、7周目からペレスは失速、ハミルトン、サインツ、ルクレール、ノリスと次々とかわされ、ターン14ではコースオフ。ペレスは16番手でコースに復帰するも、8周目にはケビン・マグヌッセン(ハース)にもかわされ17番手まで後退。

 ペレスは8周目終わりにピットに入り、ここでレースを終えた。なお、ペレスと接触後も4番手をキープするハミルトンに対し、5秒のタイムペナルティが課せられることに。

 11周目、フェルスタッペンが後続に6.6秒のギャップを築いてトップチェッカーを受けた。2位にピアストリ、3位にガスリーというトップ3顔のぶれとなった。4位サインツ、5位ルクレール、6位ノリス、7位に4番手フィニッシュも5秒ペナルティを受けたハミルトン、そして8位ラッセルまでがポイントを獲得。アルファタウリのリカルドは10位、角田は18位となった。

 2023年F1第13戦ベルギーGPのメインイベントとなる決勝レースは、30日の日本時間22時より44周で行われる。

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