17回目を迎えるクラシックカーフェスティバルin桐生が11月3日、国立群馬大学桐生キャンパスを会場に開催された。主催はクラシックカーフェスティバルin桐生実行委員会。
数日前までは台風、あるいは熱帯低気圧の影響で中止を検討していたというが、見事な快晴で迎えた当日、遠くは兵庫や新潟から参加した車両、計約300台(ラリー参加約100台、展示約200台)が会場である群馬大学桐生キャンパスに集った。
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国立大学のキャンパスを舞台にした全国でも類稀な旧車イベントがこのクラシックカーフェスティバルin桐生だ。近年では毎回2万人ほどが来場し、桐生市が行っている桐生ファッションウィーク最大のイベントとして位置づけられている。
織物のまちとして栄華を極めた群馬県桐生市。その先人たちが織りなしてきた技や想いはいまも“ものづくりのDNA”として当地に息づいていている。それと同時に若い価値観やテクノロジーの力を借りて桐生にしかできない力強い表現も育ちはじめたという。そこで市を挙げて様々なイベントを開催し、その代表例が桐生ファンションウィークであり、クラシックカーフェスティバルin桐生なのだ。開会式には桐生市長の荒木恵司氏や桐生商工会議所会頭の籾山和久氏も登壇し祝辞を述べるなど、まさに市を上げてクラシックカーフェスティバルin桐生を盛り上げているのだ。
この会場から桐生市内のいくつかのイベント会場などを周遊するボンネットバスが走る。これは毎年行っているもので、今年は2台も走らせ、バスガイドの名調子だけでなく、移動の手助けも含めて大いに来場者たちを楽しませていた。
さて、会場に目を向けるとキャンパス内に所狭しと並べられているクルマ達の多くは、1970年代前後の日本車が多いことに気付くだろう。特にクラシックカーイベントに登場するメジャーなクルマ達だけでなく、少しマイナーな(失礼)クルマ達や商用車も多く、来場者もそういった日本車の前ではついつい立ち止まり、「あ、これよく走っていたな」とか「昔これに乗っていた」、あるいは「本当はこのクルマが欲しかったんだよ」という会話があちらこちらから聞こえるとともに、若い人たちからは、「お、これ格好良い!」などという声も上がっていたのが印象的だった。中には新車当時のナンバーのままというクルマもあり、家族の一員として長く愛され続けていることが伺えた。
そして、毎年恒例の子供お絵描き大会も開催されるとともに、大学の学食をオープンするだけでなくカフェやキッチンカーも出店しており、老若男女、大人から子供まで楽しめるイベントとして、毎年2万人以上が来場する理由が分かった気がした。
こういったイベントはイベント会社などの手により開催されることが多いのだが、クラシックカーフェスティバルin桐生はボランティアと多くの寄付によって成り立っている。特に実行委員会の尽力は多大なるものがある。準備はもとより、撤収後の会場内にはごみひとつないくらいにきれいに清掃され終了ているほどなのだ。
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みんなのコメント
一部の人間がイベントのイメージを悪くしている。