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【BMW 5シリーズがマイナーチェンジ】新フロントグリル採用 PHEV版545e追加

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【BMW 5シリーズがマイナーチェンジ】新フロントグリル採用 PHEV版545e追加

すべての5シリーズがマイルドHVに

text:Greg Kable(グレッグ・ケーブル)

【画像】新旧を比較 BMW5シリーズ 全62枚

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)


BMWはアウディA6やメルセデス・ベンツEクラスの刷新に対抗するべく、5シリーズへフェイスリフトを施した。新エンジンやテクノロジーの採用だけでなく、英国の場合、530psを発生するMパフォーマンス、M550iも初導入される。

V8エンジンを搭載したスーパーサルーン、M5にはハードコアなCSも追加されする。これは2020年末のリリースが予定されている。また394psのプラグイン・ハイブリッド、545eも加わった。

2016年に発表された7代目5シリーズは、先代に続く成功を収めている。世界全体で述べ60万台以上の販売へとつなげた。フェイスリフト版が英国へ上陸するのは7月だ。

注目点としては、5シリーズに搭載される4気筒と6気筒、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンのすべてに、マイルド・ハイブリッドが採用されたこと。2019年、520dで初めて導入された、電圧48Vのスターター・ジェネレーターとバッテリーを搭載する。

一時的な11psのエンジンへの加勢だけでなく、燃費向上につながるシステムも盛り込まれている。負荷が小さい時にエンジンを停止するコースティング機能や、減速時のエネルギー回生機能、14km/h以下でのエンジン停止機能などだ。

ガソリンエンジンとしては、英国では4気筒の520iと530iと、6気筒の540iを設定。530iと540iでは標準の後輪駆動だけでなく、オプションの四輪駆動、xドライブも選択が可能。さらにその上に、四輪駆動のM550i xドライブがラインナップされる。

M550iはサルーンボディのみで、4.4LのV8ツインターボエンジンが530psと76.3kg-mを発生。0-100km/h加速の時間は4.0秒とうたわれる。

PHEVの545eと、M5 CSも登場

ディーゼルエンジンは、英国では4気筒の520dと、6気筒の530dと540d xドライブを設定。520dと530dでも、四輪駆動のxドライブを選べる。

ガソリンエンジンとプラグイン・ハイブリッドの組み合わせとなるのが、530e。標準では後輪駆動だが四輪駆動も選べ、サルーンとツーリングが用意される。2.0Lの4気筒ガソリン・ユニットにも改良を受けた。

システム総合での最高出力は251psで、最大トルクは42.7kg-m。エクストラブースト機能を用いれば、一時的に292psにまでパワーアップできる。満充電で最大67kmの距離を電気だけで走行できる点も特徴となる。

新しく加わったのが、プラグイン・ハイブリッドの545e xドライブ。745eと同じ、3.0L 286psの6気筒ガソリンエンジンと、112psの電気モーターが組み合わされる。

システム総合では394psと60.9kg-mを獲得し、0-100km/h加速の時間は4.7秒。最高速度は249km/hでリミッター制御される。燃費はWLTP値で41.6km/Lから47.6km/Lとなり、CO2の排出量は49g/kmから54g/kmになるという。

トランクに搭載されるリチウムイオン・バッテリーの電力とモーターだけで、545eは最大56kmの距離を走行可能。速度は140km/hまで出せる。

アップデートを受けたM5も、2020年後半に登場する。エアロダイナミクスを見直したM5 CSも追加予定。M3 CSやM4 CSに似たリアウイングをまとうほか、軽量なカーボンファイバ製パーツも盛り込まれるようだ。

まだスペックは明らかではないものの、M5 CSは4.4L V8ツインターボエンジンを積むM5コンペティションより強力になる模様。つまり、624psを超えてくる。

フロントグリルの形状もアップデート

従来どおり、エンジンに関係なく5シリーズのトランスミッションはすべて8速AT。MTの設定はない。

フェイスリフトを受けた5シリーズの見た目の変化は、主にフロントグリル。従来より位置が低くなり、ワイドになった。グリル自体も、クロームメッキのフレームが中央部分でつながる新形状。

フロントバンパーやヘッドライトのデザインも新しくなっている。ヘッドライトにはL型のデイタイム・ライトを内蔵し、ヘッドライト自体もLEDが標準。超高輝度レーザーライト・ハイビームも数多くのオプションの1つとして選べる。

テールライトも、最新の3シリーズを受けるように立体的な形状へと変更。リアバンパーのデザインにも手が加えられ、大径のマフラーカッターが5シリーズ共通で与えられた。

ボディカラーには、フィトニックブルー・メタリックや、ベルニナグレー・アンバー・メタリックなどの新色が加わった。BMWインディビデュアル専用色として、アベンチュリンレッド・メタリックや、タンザナイトブルー・メタリックなども新しく設定されている。

Mスポーツ・スタイリングパッケージの一環として、ブレーキキャリパーも更新。色はブルーだけでなく、レッドも選べるようになった。またMスポーツのツーリングでは、ルーフレールがブラックとなる。

1000台限定で、新しい5シリーズにはMスポーツ・エディションが用意される。20インチのアルミホイールにMスポーツらしいボディキットをまとう。カラーはドニントン・グレーかタンザナイト・ブルーのみとなる。

BMW iドライブは最新のバージョン7へ

新しいバンパーの採用で、全長はサルーンで27mm、ツーリングで21mm伸びている。結果、全長はどちらも4963mmとなった。

5シリーズはアンダーボディ・カバーや、グリル内のアクティブ・エアフラップ・コントロールなど、空力面でも改良を受けている。サルーンの空気抵抗は、クラスをリードするCd値0.23。ツーリングもCd値0.26となっている。

インテリアには、最新のバージョン7となるBMW iドライブ・インフォテインメント・システムを採用。10.3インチのモニターが標準で、オプションで12.3インチも選べる。

ダッシュボードにも細かな改良が加えられ、エアコン用モニターも追加。インテリア素材も見直され、センターコンソールはグロスブラックのトリムが華を添える。

従来まではM5専用設定だったMマルチファンクション・シートも、Mスポーツ・パッケージの1つとして選べるようになった。一体型ヘッドレストと高いサイドサポートが特徴だ。

アップデートを受けたBMW 5シリーズは、英国ではすでに注文が始まっている。英国価格はサルーンの520iが、3万7480ポンド(494万円)から。ステーションワゴンのツーリングは、2250ポンド(29万円)増しとなる。

英国には初導入となるM550i xドライブの価格は6万7595ポンド(892万円)。M5コンペティションより3万ポンド(396万円)ほど安い。

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