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窮地のアルピーヌF1、サウジアラビアGPで一歩前進? 今季マシンの弱点を発見。オコン「ライバルとレースができたおかげ」

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窮地のアルピーヌF1、サウジアラビアGPで一歩前進? 今季マシンの弱点を発見。オコン「ライバルとレースができたおかげ」

 2024年シーズンの開幕からかなりの苦戦を強いられていることが露呈したアルピーヌだが、第1戦バーレーンGPと第2戦サウジアラビアGPを終えて、2024年マシンA524️の弱点が見えてきたとドライバーのエステバン・オコンは考えている。

 アルピーヌは2024年シーズンに昨年から大きく設計を刷新したA524を投入したものの、開幕2戦では最遅の部類だった。

■角田裕毅のレースを台無しにしたマグヌッセンの”戦略”をRBが猛批判。角田は「それでも抜いてみせないと」

 バーレーンGPでは2台が17位、18位と下位に沈み、サウジアラビアGPでピエール・ガスリーは決勝1周目でマシントラブルによりリタイアとなったものの、オコンは最終的に12位フィニッシュとなった。

 ただレース内容を見ると、オコンは17番手グリッドからスタートでキック・ザウバーのバルテリ・ボッタスを抜いたものの、セーフティカー明けはハースのケビン・マグヌッセンが蓋をする集団から抜け出せず。最終的に12位フィニッシュとなったものの、この結果がアルピーヌの真の進歩を示すモノではないと考えている。

「ご都合主義的なレース、そう呼ぶべきだ」とオコンは振り返った。

「ケビンにはペナルティがあったから、実質、僕らが10位に上がることはできたと思う」

「僕らは自分たちのやり方で戦い、その中で多くのバトルがあった。でも最終的には十分じゃなかった。キープできないところまで来ていた。結局、僕らはマシンの限界を越えて走っていて、最終的に後退してしまった」

「次のレースに向けて改善すべき点はハッキリしている。他のドライバーと共にレースをしたことでバーレーンの時よりもそれが見つけやすくなった」

「(第3戦オーストラリアGPの前に)ファクトリーに行く予定だから、みんなと解決策を見つけるためにプッシュを続けるつもりだ」

 そしてオコンは次のように続ける。

「バーレーンと比べると、ここ(サウジアラビア)では改善できる点がいくつか見つかったと思う。でも、まだ改善すべき点は沢山あるし、僕らもそれは自覚している」

 オコンはサウジアラビアGPでマシンの改善が確認できたものの、他のマシンと戦えるとは感じなかったと言う。

「本当に戦うことはできなかった」とオコンは語る。

「戦えたと言うのはかなり大げさだよ。なぜか彼らの前に立つことができたけど、普通のサーキットでいつもの状況なら、戦うことはなく僕らはまだ彼らの後ろだ」

 なおハースとマグヌッセンが展開した、チームメイトの入賞を手助けするためのブロック作戦は賛否両論あるが、オコンは特に気にしていない様子だ。

 決勝でマグヌッセンは、既に他車との接触により10秒のタイムペナルティが科されていたが、さらにRBの角田裕毅をコース外走行でアドバンテージを得る形で抜き、プラス10秒のペナルティが加算された。

 実質的な入賞争いから脱落したことで、マグヌッセンはステイアウト戦略を採っていたチームメイトであるニコ・ヒュルケンベルグの援護に回った。マグヌッセンはあえてペースを落として後続を抑え込み、先行するヒュルケンベルグとのギャップを拡大。ヒュルケンベルグは実質的にトラックポジションを失うことなくピットストップを済ませて10位チェッカーを受けた。

 この戦略を良しすると否かでは立場によって意見が分かれているが、マグヌッセンに封じ込まれたRBは猛反発。ウイリアムズのアレクサンダー・アルボンは、このブロック戦略を真似する中団チームが出てくることを懸念していた。

 ただ、マシンの戦闘力が欠けるオコンの立場からはメリットもあったようだ。

「タフなレースだった」とオコンは振り返った。

「でも僕はタフなレースが好きだから、文句を言うつもりはない。そんなに言うほどかな? 僕には分からないね。やりすぎだったかどうかはFIAが決めることで、僕じゃない。でも、あれだけのトラフィックが発生したことで、いくつかトリッキーな状況は生まれた」

「彼(マグヌッセン)のチームは彼に対してかなり厳しい要求をしていたし、控えめに言ってもかなりのカオスだった」

「僕にとって良かったのは、こういう状況にならなければ戦えなかったかもしれないということだね」

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