ル・マンのブガッティ・サーキットで行なわれているMotoGP第10戦フランスGP。その予選ではペトロナス・ヤマハSRTのファビオ・クアルタラロがポールポジションを獲得する一方で、チームメイトのフランコ・モルビデリは11番手に留まった。
モルビデリはQ2の2度目のアタックで1度目と同じようなフィーリングがなかったことで、タイムを更新できなかったと説明している。結果として11番グリッドと中盤からのスタートとなったモルビデリ。彼にとってこれは今季ワーストタイの予選結果だ。
■MotoGPフランス予選:クアルタラロ、母国戦で“特別な”ポールポジション獲得
そしてこのグリッド位置は、決勝レースでは“悪夢”となりえると彼は警戒している。同地でヤマハYZR-M1はドゥカティ勢に対して最高速で10km/hほど劣っており、前を行くライバルをオーバーテイクしていくことが困難だと、モルビデリは予想しているのだ。そして悪いことに、直線スピードに優れるドゥカティ勢が、モルビデリの前方には3台詰めている。
「オーバーテイクしていくのは非常に難しくなるだろうから、かなり心配しているんだ。それこそ、悪夢になるかもしれない」と、モルビデリは言う。
「それ自体は既にわかっていたことだ。僕ら(YZR-M1)の強みは、集団の中では役に立たないんだ」
「だから明日は僕にとって、オーストリアでも初戦以来の最も厳しいレースになるだろう。だけど、僕はここに戦うためにいるし、明日はできる限り最高の結果を手にするために最大限の力を発揮していくつもりだ」
「(予選結果には)かなりガッカリした。速さがあると思っていたし、実際1度目のアタックでは速くて、ファビオからはコンマ2秒落ちだった。僕はアタックを単独でやったし、ファビオは前に他のライダーがいたから、その差は許容できるものだった」
「それから2回目のアタックに向かうときは、改善できると思っていた。でもそうはならなかったんだ。フィーリングは悪化して、他の皆は改善してきたことで、ポジションを落としてしまった」
「でも、さっきも言ったように明日は全力で頑張るよ」
またヤマハ勢ではファクトリーチームのマーベリック・ビニャーレスが5番グリッドにつけたが、クアルタラロに0.5秒差をつけられてしまった。曰く、タイヤのエッジグリップと安定性が不足していたことがその原因だという。
「難しいレースになるだろうけど、良いスタートを切りたい。たたフィーリングが素晴らしいというわけじゃないんだ」
ビニャーレスはそう語る。
「マシンがかなり動いてしまって、でもそれが何故なのかがわからないんだ」
「それからマシンをバンクさせた時のグリップが乏しくて、プッシュすることができなくて、ただクルージングしているかのようだったんだ。特にアタックではね。それに、メインストレートや他の直線でもアクセル全開をキープすることができなかった」
「僕らはもっとマシンの安定性を高め、バンク中のグリップをもう少し上げる必要がある。リズムはかなり良いんだ。それが僕をポジティブに保たせてくれている唯一の点だよ。(レースでは)オーバーテイクのため、ブレーキングで強くなれるようにする必要があるね」
「バイクが機能しなかったことで、普段のモノから大幅に変更を加えている。バルセロナでも変更を加えていたけど、それが機能していなかったんだ」
「それで多くの変更を加える必要があって、FP3とFP4では多くの時間を費やしてしまった」
「(決勝日の)20分間のウォームアップで、何ができるかを確認しよう」
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