1.6Lの4気筒ガソリンに32kWの電気モーター
text:Tom Morgan(トム・モーガン)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)
日本ではあまり馴染みがないが、韓国ヒュンダイ製のコンパクト・クロスオーバーに、第4のパワートレインとなるハイブリッドが登場した。これまでも欧州で人気のコナ。ガソリンエンジンとEV、今はないディーゼルエンジンがラインナップされてきた。
ハイブリッドの中身はヒュンダイ・アイオニック・ハイブリッドと近い、1.6Lの4気筒ガソリンエンジンと出力32kWの電気モーターの組み合わせ。トランスミッションは6速デュアルクラッチATで、前輪駆動のみだ。
搭載されるバッテリーは小型の1.56kWh。ブレーキングやコースティング時で充電がまかなえる容量となる。
リアサスペンションはマルチリンク式で、コナ・プレミアムGTと共通。ガソリンモデルからの変更点は小さいという。ボディデザインは僅かなアップデートを受け、ボディカラーには新色が追加されている。
インテリアも同様に、ガソリンモデルとの違いは大きくない。注目するなら、ヒュンダイのコネクテッド・ソフトウエアとなるブルーリンクを採用するところ。スマートフォンのアプリを通じてドアの施錠ができたり、交通渋滞のライブ情報、速度取締カメラの警告、燃料価格などを教えてくれる。
ハイブリットになってもコナの車内は広々としている。身長は180センチを超える大人が前席に座っても、後部座席にも同じ体格の大人が座れる広さが残る。プラットフォームは始めからバッテリー搭載を前提に設計されていたから、ヒュンダイとしては想定済みというところだろう。
ガソリンモデルと変わらないインテリア
車内の安っぽい硬質なプラスティック製パーツは、視線の下の方に限られる。手の届きやすい位置には、ソフト加工された素材が用いられている。
ハイブリットだけの個性的なカラーテーマが与えられ、エアコンやシフトノブの回りには白いアクセントが入っている。標準のコナに用いられるオレンジや赤、ライムなどの差し色より主張は控え目だ。
試乗車はプレミアムSEと呼ばれるトリムグレードで、10.3インチのインフォテインメント・システムを装備。一見グラフィックはシンプルに見えるが、アイコンのメニューを掘り下げていくと、ハイブリッド・システムに関する様々な情報も確認できる。
アップル・カープレイとアンドロイド・オートにも対応し、どちらも良く動作する。ヘッドアップ・ディスプレイも機能的。アクセルを戻したり、ジャンクションに向かって惰性走行している時など、エコドライブを促す表示も備わっている。実際の運転状態や交通状況との相違も小さい。
機能が充実しているぶん、コナ・ハイブリッドの価格は上乗されている。だが、EV版のコナ・エレクトリックに採用されたモニター式のデジタルメーターではなく、ハイブリッドには一般的なアナログのメーターが付いている。
夜間に車内の操作系に灯される青い光は、やや時代遅れ感がなくもない。白い光の方が、より洗練された雰囲気になったと思う。
デュアルクラッチATはCVTより好印象
試乗したコナ・ハイブリッドは18インチのアルミホイールを履いていたが、下位グレードの履く16インチと比べても、燃費の悪化は最小限。今回のテストコースでの平均燃費は19.4km/Lとなっていた。
ヒュンダイはデュアルクラッチATを採用しており、CVTよりドライブトレインの曖昧さは少ない。都市部での走行では特に実感できる。エコモードがデフォルトで、可能な限りバッテリーの電力で走行しようと努める。エンジンの回転はほとんど気にならない。
アクセルペダルのレスポンスは良くないが、深く踏み込めばキックダウンしてくれる。その際、エンジンの回転数は急に高まる傾向があるようだ。
システム総合での最高出力は141psで、パワー不足とはいえないだろう。だが額面通りの力強さを得ようとすると、エンジンノイズが目立つようになる。
高速道路での走行時は、エンジンから伝わるサウドや振動は小さく、穏やかな印象。アムステルダムの道は殆どが滑らかだったが、石畳の道でも快適な乗り心地を提供してくれた。
スポーツモードを選ぶとアクセルの反応がシャープになり、軽めのステアリングは重みが増す。パドルシフトを弾けば望みの段数を選ぶこともできる。だがコンパクト・クロスオーバーという激戦区において、コナ・ハイブリッドの運動性能はリーダーに及ばないレベル。
環境性能と経済性の妥当な選択肢
充電環境や航続距離など、純EVに乗る環境が整っていないのなら、ガソリン代を節約できるコナ・ハイブリッドは検討する価値がある。
ハイブリッド・モデルとなると、このコンパクト・クロスオーバーのカテゴリーでは選択肢が少ない。パワートレインでライバルとなるトヨタC-HRの方がスタイリングでの個性は強く、コナ・ハイブリッドの方が万人受けはすると思う。小柄なボディサイズは、より大きなキア・ニロより郊外での乗りやすさにつながってくるはず。
革新性の度合いでいえば、純EVのヒュンダイ・コナ・エレクトリックの方が高い。しかしディーゼルエンジンという選択肢がない今、環境性能と経済性を満たしてくれる妥当な選択肢となってくるのは、このコナ・ハイブリッドといえるだろう。
ヒュンダイ・コナ・ハイブリッド・プレミアムのスペック
価格:2万7195ポンド(386万円)
全長:4165mm
全幅:1800mm
全高:1565mm
最高速度:185km/h
0-100km/h加速:11.6秒
燃費:18.5km/L
CO2排出量:99g/km
乾燥重量:1453kg
パワートレイン:直列4気筒1580cc自然吸気+電気モーター
使用燃料:ガソリン
最高出力:141ps/5700rpm(システム総合)
最大トルク:26.9kg-m/4000rpm(システム総合)
ギアボックス:6速デュアルクラッチ・オートマティック
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みんなのコメント
ここの国はすべてに関して独創性がなく、真似して少し手を加えて堂々と発表してしまうスゴイ国。
外観は真似できても品質だけは真似できないので、敢えて大金を出して買う人がいるのかな。
結局この国の人しか買わないでしょうね。