コンチネンタル、エリクソン、日産自動車、NTTドコモ、沖電気工業(OKI)、Qualcomm Technologies, Inc.(クアルコム)は、5.8GHz帯を用いた日本初のセルラーV2Xの基本的な通信特性の実証実験に成功した。
本実証実験では、車車間(V2V : Vehicle-to-Vehicle )、車と交通インフラ間(V2I: Vehicle-to-Infrastructure)、車と歩行者間(V2P: Vehicle-to-Pedestrians)の直接通信*、また、車とネットワーク(V2N :Vehicle-to-Network )の基地局経由通信といった車対X通信における特性評価を目的とし、コネクテッドでインテリジェントなモビリティに向けたセルラーV2Xの有効性を確認した。コンチネンタルは本技術の信頼性、遅延特性における強みはリアルタイム通信をサポートできると考えている。直接通信はモバイルネットワーク圏外のエリアでもV2V、V2I、V2Pを実現し、基地局経由通信においては、道路や交通状況を含むクラウドベースの広域での情報収集と配信をV2N通信により実現する。
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さまざまな走行環境下での実験
本実証実験は日本国内のテストコース等、複数の実験場所で行われ、5種類のユースケース(追い越し禁止警告、急ブレーキ警告、ハザード警告、交差点通過アシスト、歩行者警告)を想定した走行試験を実施した。これらのユースケースは通信技術の基本的な特徴を検証するものとして選定され、V2V通信に限らず、V2I、V2P、V2N通信をさまざまな走行環境と走行速度のもと、実験を行った。
直接通信の実験では、最大時速110kmで走行する車両同士のすれ違い(大型トラックを含む)、車両間に遮蔽物が存在する環境等で基本的な通信性能を確認した。その結果、中央値20ミリ秒の通信遅延、および、見通し環境で最大伝送距離1.2kmを達成、セルラーV2Xの有効性を確認した。
また、ドコモの商用LTE-Advanced(LTE-A)網を用いた基地局経由通信では中央値50ミリ秒の通信遅延を達成した。
期待できる結果を確認
本実証実験では、コンチネンタルが直接通信用のQualcomm 9150チップセットを搭載した試験端末Qualcomm 9150 C-V2X Reference Designを日産の試験車両に組み込み、クアルコムと日産は、セルラーV2X技術の評価指標を含むテストシナリオの構築とV2Xユースケースの選定を行った。
OKIはITS関連インフラ導入実績を踏まえ、V2Iによる各種アプリケーションの適用可能性を検証するため、Qualcomm 9150 C-V2X チップセットを用いて交通インフラとして設置するRSUを構築した。電気通信分野のリーディングカンパニーの1社であるエリクソンは直接通信技術とLTE-Aネットワーク技術を融合したV2Nユースケースを検討し、ドコモはLTE-A網とLTE-A網に閉域接続したV2Nアプリケーションサーバを提供し、通信を用いたさまざまな車両のユースケースの実現に向け、直接通信と基地局経由通信が相互補完する関係にあることを確認した。
本実証実験で得られた結果をもとに、コンチネンタルはさらにセルラーV2X技術の開発を世界レベルで進めていく。セルラーV2Xは4.5G(LTE Advanced Pro)からスタートし、2022年以降に5Gへの移行が見込まれている。
コンチネンタルのインフォテインメント&コネクティビティ事業部長のヨハン・ヒーブル氏(Johann Hiebl)は今回の実証実験終了にあたり、次のようにコメントしている。「今回の日本での実証実験でセルラーV2Xは車車間、車と交通インフラ間、車と他の交通参加者間で情報を速く、確実にやりとりするに適しているということがわかりました。直接通信および基地局経由通信が車の視野を広げ、将来のコネクテッドでインテリジェントなモビリティに向けたクラウドサービスを可能にすることでしょう」
セルラーV2Xについて
セルラーV2Xは3GPPで自動車安全性の向上、自動運転、交通効率化を支えるV2X通信ソリューションとして規格化され、直接通信と基地局経由通信の2タイプの通信方式がある。セルラーV2Xはカメラ、レーダーといった先進運転者支援システムセンサーを補完する。セルラーV2X 直接通信モードは3GPP Release14で仕様が規格化され、基地局を介さず5.9GHz等のスペクトラムバンドで低遅延のV2V、V2I、V2P通信を実現するもの。基地局経由通信はV2Nサービスに広域通信を提供する。現在3GPPによる5G向けのセルラーV2Xの仕様策定が進められている。
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