現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > マルティン「長い道のりだった。自信があった。ゴールラインを越えた瞬間に泣いた」/2024MotoGPチャンピオンコメント

ここから本文です

マルティン「長い道のりだった。自信があった。ゴールラインを越えた瞬間に泣いた」/2024MotoGPチャンピオンコメント

掲載 2
マルティン「長い道のりだった。自信があった。ゴールラインを越えた瞬間に泣いた」/2024MotoGPチャンピオンコメント

 11月17日、2024年MotoGP第20戦ソリダリティGPの決勝が開催され、ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)が2024年シーズンのチャンピオンを獲得した。昨年はフランセスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)の後塵を拝したが、今年は2001年のバレンティーノ・ロッシ(ナストロ・アズーロ・ホンダ/500cc)以来23年ぶりとなるサテライトチーム所属としてタイトルを獲得した彼が、次のように嬉しさを語った。

■ホルヘ・マルティン(プリマ・プラマック・レーシング)
「みんなに感謝するよ、ありがとう。いい気分だよ。衝撃的で何と言っていいかわからない。感情が高ぶってたくさん泣いたから今はもっとリラックスしているかもしれない。テレビにたくさん話をして大事な瞬間からもう1時間経っているけど、ただお祝いしたいし、チーム、家族、友人と一緒にいたいね」

2024MotoGPチャンピオンはホルヘ・マルティン。バニャイアは最終戦を完勝も10ポイント届かず/第20戦ソリダリティGP

「感情的になっているよ。キャリアは楽ではなかったし、長い道のりだった。確かに良いチャンスは目の前にあったけど、それを糧にしてきたと思う。一生懸命努力し、より良い人間になるために毎日家で多くの犠牲を払ってきた。昨シーズンはチャンスがあったけど、勝つ準備ができていなかったと思う。でも今年は自分の年だと感じた。だから、この4年間素晴らしいバイクに乗る機会を与えてくれたプラマックとドゥカティに感謝するよ。少なくとも4年間、素晴らしい人生を送る機会を与えてくれて、素晴らしいペッコと最後まで戦う機会を与えてくれた」

「(今日のレースは)難しかった。コンディションが難しかったので、タイヤ選択は簡単ではなかった。ハードタイヤ、ソフトタイヤ、ミディアムタイヤがあったので、対戦相手を見て、『わあ、みんな上手いな』と思った。つまり、彼らがいいレースをすれば、10位でフィニッシュするのは本当に簡単だと思っていた。怖かったけど、ミディアムが最も保守的なタイヤ選択だと思った。簡単ではなかったし、正しい選択ではなかったと思う。ソフトの方が少し競争力があったかもしれない」

「僕は自分を信頼していたし、最悪のタイヤでもトップ9に入る(チャンピオンの条件)ことができるという自信があったから、レースに非常に集中していた。残り7周が難所だった。今日は集中しすぎていて、5月の普通レース(カタルーニャGP)だったとしても、マルクとペッコの方が強かったので3位でフィニッシュしていたと思う。ベストを尽くしたよ」

「これまでのキャリアの中でたくさんの瞬間を思い出した。すべてがレンズを通して見えてきたと思う。仕事の後や週末ずっと手伝ってくれた父のこと、ポケットバイクに乗っていたときに料理を作ってくれた母のこと、今はここにいないけれど空から見守ってくれていた祖父のことを思い出した。たくさんの瞬間を思い出したけど、再び集中してその瞬間に留まらなければならなかった。でもゴールラインを越えた瞬間に泣き始めた。最終ラップですでに涙が出ているのを感じた。とても感動的で、家族のことを思い出すと幸せになってまた泣いてしまった。家族のほとんどがここにいて、親しい友人もみんないてくれてとても幸せ。だから今夜はいい夜になるだろうね」

「僕にとって今年重要なことは過去から学び、同じ過ちを繰り返さないことだったことは明らかだ。人生と同じで、人間は誰でも間違いを犯すもの。重要なことは、間違いから前向きな面を見出して、このことから学んで同じ過ちを繰り返さないと言うことだ。僕にとって鍵となるのは、現在を生きることだ。未来のことは誰にもわからないから、現在を生き、過去から改善し、宿題をこなすだけだ」

「確かに、今年1月だったと思うけど、本当に精神的に苦しんでいた。シーズンは素晴らしく、2位になった後もとても幸せだった。でも1月になると、多くの恐怖を感じ始め、本当に怖くなった。僕はチャンピオンにはなれないと思ったけど、コーチのおかげで大きく成長できた。そして負ける恐怖よりも勝つ希望に集中していた。負けても死ぬわけじゃないし、人生はここで終わるわけでもない。でもタイトルを獲る希望はなかった」

「昨シーズン、ペッコと一緒に撮影していたとき、トロフィーを見ていたのを覚えているけど、(心の)準備ができていなかった。怖かった。今年は撮影中にトロフィーを見ることすらなかったけど、自分の名前をその場所に載せようと思った。そして今日はレースを楽しんだ。スーパーモトでのトレーニングのように、肘と肩を地面につけていた。2018年にMoto3でタイトルを獲得した時、すでにMoto2でもう一度チャンピオンになりたいと思っていたので、楽しめなかったことを思い出すと、この瞬間を楽しむことができてとてもうれしい。今はこの瞬間を楽しむことができる。将来何が起こってもそれはプレゼントになる。最高の自分になってアプリリアで勝つように努力するけど、今はこの瞬間を楽しむよ」

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

バニャイア「2位だった理由はわかっているから、改善するだけ」今季11勝もマルティンには及ばず/第20戦ソリダリティGP
バニャイア「2位だった理由はわかっているから、改善するだけ」今季11勝もマルティンには及ばず/第20戦ソリダリティGP
AUTOSPORT web
【MotoGP】マルケス、ランキング3位はグレシーニへの恩返しに「チームに別れを告げ努力に感謝するには、この結果が一番」
【MotoGP】マルケス、ランキング3位はグレシーニへの恩返しに「チームに別れを告げ努力に感謝するには、この結果が一番」
motorsport.com 日本版
マルティン「予選後はナーバスだったが落ち着いて挑めた」難しいタイヤ選択とスプリント3位で初チャンプに王手/第20戦ソリダリティGP
マルティン「予選後はナーバスだったが落ち着いて挑めた」難しいタイヤ選択とスプリント3位で初チャンプに王手/第20戦ソリダリティGP
AUTOSPORT web
「やるべきことをできた。明日はなるようになる」スプリント優勝のバニャイア、3連続王者なるか/第20戦ソリダリティGP
「やるべきことをできた。明日はなるようになる」スプリント優勝のバニャイア、3連続王者なるか/第20戦ソリダリティGP
AUTOSPORT web
ホンダ:予選Q2目前のミルは競争力に手ごたえ。ザルコも「トップ10のチャンスはある」/第20戦ソリダリティGP スプリント
ホンダ:予選Q2目前のミルは競争力に手ごたえ。ザルコも「トップ10のチャンスはある」/第20戦ソリダリティGP スプリント
AUTOSPORT web
【MotoGP】新チャンピオンに輝いたホルヘ・マルティン、レース終盤は「涙が出てきて乗っていられなかった」
【MotoGP】新チャンピオンに輝いたホルヘ・マルティン、レース終盤は「涙が出てきて乗っていられなかった」
motorsport.com 日本版
日本勢4名それぞれの戦いと想い。第71回マカオGP FRワールドカップ/予選レース後コメント集
日本勢4名それぞれの戦いと想い。第71回マカオGP FRワールドカップ/予選レース後コメント集
AUTOSPORT web
【MotoGP】エスパルガロの全力マルティン援護にバスティアニーニ「敬意抱けない」と批判。しかし皮肉で反撃受ける
【MotoGP】エスパルガロの全力マルティン援護にバスティアニーニ「敬意抱けない」と批判。しかし皮肉で反撃受ける
motorsport.com 日本版
りー海夏澄「目標は日本人初のF1ワールドチャンピオンになること」/第71回マカオグランプリ
りー海夏澄「目標は日本人初のF1ワールドチャンピオンになること」/第71回マカオグランプリ
AUTOSPORT web
2024MotoGPチャンピオンはホルヘ・マルティン。バニャイアは最終戦を完勝も10ポイント届かず/第20戦ソリダリティGP
2024MotoGPチャンピオンはホルヘ・マルティン。バニャイアは最終戦を完勝も10ポイント届かず/第20戦ソリダリティGP
AUTOSPORT web
ペレス「キャリアの最後をプレッシャーが最高潮に達する頂点で過ごしたい」他チームからの契約オファーを2件断ったと明かす
ペレス「キャリアの最後をプレッシャーが最高潮に達する頂点で過ごしたい」他チームからの契約オファーを2件断ったと明かす
AUTOSPORT web
ホルヘ・マルティンが2024MotoGPチャンピオンに輝く。サテライトからの王者は2001年のロッシ以来/第20戦ソリダリティGP
ホルヘ・マルティンが2024MotoGPチャンピオンに輝く。サテライトからの王者は2001年のロッシ以来/第20戦ソリダリティGP
AUTOSPORT web
ヤマハ:クアルタラロ殊勲のQ2進出。レースで追い上げのリンス「マシンの感触はとても良かった」/第20戦ソリダリティGP スプリント
ヤマハ:クアルタラロ殊勲のQ2進出。レースで追い上げのリンス「マシンの感触はとても良かった」/第20戦ソリダリティGP スプリント
AUTOSPORT web
【MotoGP】強力なライバルを打倒し、新王者となったマルティンの自負「これは運なんかじゃない。1年間の努力の賜物だ」
【MotoGP】強力なライバルを打倒し、新王者となったマルティンの自負「これは運なんかじゃない。1年間の努力の賜物だ」
motorsport.com 日本版
英国メディアが自国のドライバーを好意的に扱うという意見に対し、解説を務めるブランドルは「そのようなことはない」と否定
英国メディアが自国のドライバーを好意的に扱うという意見に対し、解説を務めるブランドルは「そのようなことはない」と否定
AUTOSPORT web
残り2周でまさか……エンゲルがドラマチックなウエットレースで逆転勝利/マカオGTワールドカップ
残り2周でまさか……エンゲルがドラマチックなウエットレースで逆転勝利/マカオGTワールドカップ
AUTOSPORT web
【角田裕毅を海外F1ライターが斬る】持ち前の回復力でチームメイト対決に勝利。キャリアのために重要となる今後の戦い
【角田裕毅を海外F1ライターが斬る】持ち前の回復力でチームメイト対決に勝利。キャリアのために重要となる今後の戦い
AUTOSPORT web
「勝利を目指すが、何が起きても笑顔でいる」A.エスパルガロはマルティンのタイトル獲得を手伝えるか/第20戦ソリダリティGP
「勝利を目指すが、何が起きても笑顔でいる」A.エスパルガロはマルティンのタイトル獲得を手伝えるか/第20戦ソリダリティGP
AUTOSPORT web

みんなのコメント

2件
  • ・・・
    ミサノでのフラッグトゥフラッグで、いち早くマシンを乗り換えたことで、今年もダメか、、と思ったけど、その後の気持ち負けしてないレースで乗り切りました。良かった。ゼッケン1のアプリリア楽しみです。ドカのチャバてぃがなんか皮肉コメント出してましたけど(笑)。
  • ツヨッシー
    結果的には10Ptの差。
    ワンミスでノーポイントもあったろうに。
    現代のGPは開催数が多いし、土曜日にスプリントがあってライダーの負担は非常に大きくなっている。長く激しいシーズン、常に100%に近く走り続けられればチャンピオンに一番近くなれる。それを体現してくれたマルティンは凄く成長を感じるし、来シーズンもアプリリアに乗り換えると言うチャレンジが待ち受けている。
    マシンが良くてセッティングも出せると言う時代では無いから、人知れぬ努力をして来たのだと感じた。
    おめでとう!マルティン。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村