アストン/ラゴンダ EVに注力
アストン マーティンは、英国ウェールズ州セント・アサンに建設中の新工場が電動化の拠点となることを発表した。アストン マーティン・ラピードEおよびラゴンダ・ブランドによる世界初のゼロエミッション・ラグジュアリー・モデルの生産拠点になるという。
ラピードEは、2019年から生産を開始する予定。アストン マーティン初の電気自動車となる。
セント・アサン工場は、ラゴンダの生産拠点としても稼働する予定だ。ラゴンダは、ゼロエミッションのパワートレイン・テクノロジーを搭載した世界初のラグジュアリー・ブランドとして、2021年から高級車の新しい分野を開拓し生産を開始する予定。
アストン マーティン社長兼グループCEOのアンディ・パーマーは、次のように述べている。
「アストン マーティンは、ゼロエミッション・テクノロジー開発における未来のリーダーであると自負しており、セント・アサンが、アストン マーティンおよびラゴンダの両ブランドにとって『電動化の拠点』となることを嬉しく思っています」
「ラピードEは、アストン マーティンの低エミッションおよびゼロエミッション車戦略における開発の原動力となるクルマです。今回の発表は、ラゴンダ・ブランドの復活とともに、私たちの事業計画において、電動化に対する取り組みを重視していることを証明するものです」
そもそも「ラゴンダ」とは?
アストン マーティン・ラゴンダは、エクスクルーシブなスポーツカーとSUVの製造を専門とする、ラグジュアリー・オートモーティブ・グループ。
ラゴンダ・ブランドは、2021年にラグジュアリーな電気自動車を製造する世界初の自動車メーカーとして復活を遂げる予定。
英国のゲイドンを本拠地とするアストン マーティン・ラゴンダは、ラグジュアリーカーを設計、製造、輸出し、世界53カ国で販売している。
ラゴンダは1904年に、アストン マーティンは1913年に設立された。このふたつのブランドは、1947年にデイビッド・ブラウン卿が買収して統合された。
アストン マーティン・グループは、アンディ・パーマーおよび新しい経営陣によるリーダーシップの下、2015年にセカンドセンチュリープランを策定し、持続可能な成長を続けている。
このプランは、DB11、新型ヴァンテージ、DBSスーパーレジェーラ、新型SUVを含む7機種のニューモデルの導入に加え、ウェールズ州のセント・アサンに新しい生産拠点を開設することを柱としている。
アストン マーティンは、2017年に8億7600万ポンド(1270億円)の売上高を達成し、2億3080万ポンド(335億円)のEBITDAを計上した。
2700人以上の従業員を雇用している同社の株式は、主に個人投資家グループのAdeem、Tejara、Investindustrialが所有しており、ドイツのダイムラーAGも4.9%の無議決権株式を所有している。
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