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【改良新型に】マツダ3 SKYACTIV Xとディーゼルを、パワーアップ マニュアル仕様を拡大

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【改良新型に】マツダ3 SKYACTIV Xとディーゼルを、パワーアップ マニュアル仕様を拡大

「eSKYACTIV X」へと進化

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

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11月19日。マツダはCセグメント・ハッチバック&セダンの「マツダ3」を、商品改良して発売した。

今回の改良は、11月9日に発表されたマツダの中期経営計画見直しの主要施策の1つ「ブランド価値向上への投資」として、「制御技術によるハードウェアの価値の進化」を、ソフトウェアのアップデートのみで実現している。

したがって、ボディまわりに変更はない。マツダ3の主要な進化ぶりの概要を紹介していこう。

SKYACTIV X パワーアップ

マツダが、世界で初めて実用化した独自の燃焼方式「SPCCI(火花点火制御圧縮着火)」と、独自のハイブリッドシステム「Mハイブリッド」を採用した新世代ガソリンエンジン「eSKYACTIV X」。このシステム搭載車のエンジンとトランスミッションを制御するソフトウェアがアップデートされた。

このアップデートにより、アクセルペダルを踏んだ瞬間、踏み方に応じて、ドライバーの意図に応える瞬発力を高めた自在感を洗練している。

「SPCCI」の燃焼制御を最適化することで、ほぼすべてのエンジン回転域でトルクと出力を向上。パワースペックも、最高出力は190ps/6000rpm、最大トルクは24.4kg-m/4500rpmと、従来モデルのものより10ps/約1.6kg-mアップしている。

また、高応答エアサプライの過給を緻密に制御し、素早いアクセル操作に対してより速やかに過給することで、応答性も向上させている。

この新しいシステムを搭載したモデルには、フロントフェンダーとリアコンビランプそばに「eーSKYACTIV X」専用の新しくデザインされたバッジを装着する。

なおマツダでは、従来型マツダ3の「SKYACTIV X」搭載車のオーナーに対して、このソフトウェアのアップデートを無償で実施する方向で検討している(国土交通省の認可が必要となる)。

SKYACTIV Dの進化

クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV D 1.8」搭載車も、ソフトウェアのアップデートにより、ディーゼルエンジンらしいトルクフルな走りを幅広いシーンで強化している。

1.8L(1756cc)の総排気量や14.8の圧縮比はそのままだが、パワースペックは、最高出力が130ps/4000rpmと、従来型より14psアップされた。

最大トルクは27.5kg-m/1600-2600rpmと従来型と変わらないが、より広いエンジン回転域で力強いトルクを発揮する制御を行うことで、アクセルを踏み始めた瞬間の応答を大幅に改良している。

たとえば、高速道路での合流・追い越しなど、エンジン回転数が3000rpm以上でアクセルを踏み増して一気に加速するシーンにおいては、より力強いトルクを瞬時に生み出し、ディーゼルエンジンの強みであるパワフルな加速を持続的に発揮する。

さらに、ディーゼルエンジンならではの高い経済性はそのままに、アクセル操作に対して遅れなくトルクを発揮し、ドライバーが意図したとおりにクルマが応答するように燃焼制御を見直している。

足まわりの進化/6速MT

ハードウェアでは、唯一サスペンションが改良されている。

サスペンションの形式などは変更されていないが、ダンパー(ショックアブソーバー)はフロント/リアとも減衰特性を変更。

フロントのスプリングとバンプストッパーも特性を変更し、車両応答の質感を向上している。

つまり、サスペンション全体をより滑らかに動かすことで、路面から伝わる振動を抑制し、ダイナミクス性能と乗り心地を向上している。

この改良は、同じプラットフォームを使用するCX-30やMX-30の開発からフィードバックされたもので、よりフラット感のある乗り味が提供されるという。

また、ファストバック(ハッチバック)のSKYACTIV G 2.0 2WDモデルに、6速MT(マニュアルトランスミッション)搭載車が追加設定された。ガソリンエンジンならではの伸びの良さを、ダイレクトに操る楽しさが与えられている。

マツダ3では、セダンのトランスミッションは6速ATのみだが、ファストバックではSKYACTIV G 1.5とSKYACTIV Xには6速MTが設定されていた。今回、SKYACTIV G 2.0にも6速MTが設定されたことで、幅広いユーザーの要望に対応していく。

安全装備/WCDOTY記念モデル

安全装備では、CTS(クルージング & トラフィックサポート)やMRCC(マツダ レーダー クルーズコントロール)といった運転支援システムの性能を、ソフトウェアのアップデートにより向上させた。

CTSは、追従走行機能とステアリングアシスト機能により、高速道路や自動車専用道路の渋滞時等に運転疲労の軽減をサポートするが、この作動上限車速を55km/hから高速道路でも使用可能な速度域まで引き上げた。MRCCは、加減速の制御をより人間特性に合わせて滑らかに変更している。

また、マツダ車の全ラインアップ(OEM供給モデルを除く)に設定されている100周年記念車だが、マツダ3では2020 ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー(WCDOTY)の受賞を記念したモデルを新たに設定する。

この記念車は、100周年記念車専用のフロアマットやセンターホイールキャップ、フロントフェンダー部のバッジ、キーフォブなどの特別装備に加えて、ソウルレッドクリスタルメタリックのボディカラーを採用し、WCDOTY受賞記念モデル専用のオーナメントが納車時に進呈される。

セダン、ファストバックとも、すべてのパワートレインで、この記念車が設定されている。

改良新型マツダ3(2020年モデル)の価格は、222万1389円~368万8463円。

100周年特別記念車/100周年記念車WCDOTY記念モデルの価格は、289万3869円~397万3343円。

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