現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【改良新型に】マツダ3 SKYACTIV Xとディーゼルを、パワーアップ マニュアル仕様を拡大

ここから本文です

【改良新型に】マツダ3 SKYACTIV Xとディーゼルを、パワーアップ マニュアル仕様を拡大

掲載 更新
【改良新型に】マツダ3 SKYACTIV Xとディーゼルを、パワーアップ マニュアル仕様を拡大

「eSKYACTIV X」へと進化

text:Wataru Shimizudani(清水谷 渉)

【画像】【改良新型に】マツダ3 SKYACTIV Xとディーゼルを、パワーアップ マニュアル仕様を拡大 全84枚

11月19日。マツダはCセグメント・ハッチバック&セダンの「マツダ3」を、商品改良して発売した。

今回の改良は、11月9日に発表されたマツダの中期経営計画見直しの主要施策の1つ「ブランド価値向上への投資」として、「制御技術によるハードウェアの価値の進化」を、ソフトウェアのアップデートのみで実現している。

したがって、ボディまわりに変更はない。マツダ3の主要な進化ぶりの概要を紹介していこう。

SKYACTIV X パワーアップ

マツダが、世界で初めて実用化した独自の燃焼方式「SPCCI(火花点火制御圧縮着火)」と、独自のハイブリッドシステム「Mハイブリッド」を採用した新世代ガソリンエンジン「eSKYACTIV X」。このシステム搭載車のエンジンとトランスミッションを制御するソフトウェアがアップデートされた。

このアップデートにより、アクセルペダルを踏んだ瞬間、踏み方に応じて、ドライバーの意図に応える瞬発力を高めた自在感を洗練している。

「SPCCI」の燃焼制御を最適化することで、ほぼすべてのエンジン回転域でトルクと出力を向上。パワースペックも、最高出力は190ps/6000rpm、最大トルクは24.4kg-m/4500rpmと、従来モデルのものより10ps/約1.6kg-mアップしている。

また、高応答エアサプライの過給を緻密に制御し、素早いアクセル操作に対してより速やかに過給することで、応答性も向上させている。

この新しいシステムを搭載したモデルには、フロントフェンダーとリアコンビランプそばに「eーSKYACTIV X」専用の新しくデザインされたバッジを装着する。

なおマツダでは、従来型マツダ3の「SKYACTIV X」搭載車のオーナーに対して、このソフトウェアのアップデートを無償で実施する方向で検討している(国土交通省の認可が必要となる)。

SKYACTIV Dの進化

クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV D 1.8」搭載車も、ソフトウェアのアップデートにより、ディーゼルエンジンらしいトルクフルな走りを幅広いシーンで強化している。

1.8L(1756cc)の総排気量や14.8の圧縮比はそのままだが、パワースペックは、最高出力が130ps/4000rpmと、従来型より14psアップされた。

最大トルクは27.5kg-m/1600-2600rpmと従来型と変わらないが、より広いエンジン回転域で力強いトルクを発揮する制御を行うことで、アクセルを踏み始めた瞬間の応答を大幅に改良している。

たとえば、高速道路での合流・追い越しなど、エンジン回転数が3000rpm以上でアクセルを踏み増して一気に加速するシーンにおいては、より力強いトルクを瞬時に生み出し、ディーゼルエンジンの強みであるパワフルな加速を持続的に発揮する。

さらに、ディーゼルエンジンならではの高い経済性はそのままに、アクセル操作に対して遅れなくトルクを発揮し、ドライバーが意図したとおりにクルマが応答するように燃焼制御を見直している。

足まわりの進化/6速MT

ハードウェアでは、唯一サスペンションが改良されている。

サスペンションの形式などは変更されていないが、ダンパー(ショックアブソーバー)はフロント/リアとも減衰特性を変更。

フロントのスプリングとバンプストッパーも特性を変更し、車両応答の質感を向上している。

つまり、サスペンション全体をより滑らかに動かすことで、路面から伝わる振動を抑制し、ダイナミクス性能と乗り心地を向上している。

この改良は、同じプラットフォームを使用するCX-30やMX-30の開発からフィードバックされたもので、よりフラット感のある乗り味が提供されるという。

また、ファストバック(ハッチバック)のSKYACTIV G 2.0 2WDモデルに、6速MT(マニュアルトランスミッション)搭載車が追加設定された。ガソリンエンジンならではの伸びの良さを、ダイレクトに操る楽しさが与えられている。

マツダ3では、セダンのトランスミッションは6速ATのみだが、ファストバックではSKYACTIV G 1.5とSKYACTIV Xには6速MTが設定されていた。今回、SKYACTIV G 2.0にも6速MTが設定されたことで、幅広いユーザーの要望に対応していく。

安全装備/WCDOTY記念モデル

安全装備では、CTS(クルージング & トラフィックサポート)やMRCC(マツダ レーダー クルーズコントロール)といった運転支援システムの性能を、ソフトウェアのアップデートにより向上させた。

CTSは、追従走行機能とステアリングアシスト機能により、高速道路や自動車専用道路の渋滞時等に運転疲労の軽減をサポートするが、この作動上限車速を55km/hから高速道路でも使用可能な速度域まで引き上げた。MRCCは、加減速の制御をより人間特性に合わせて滑らかに変更している。

また、マツダ車の全ラインアップ(OEM供給モデルを除く)に設定されている100周年記念車だが、マツダ3では2020 ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー(WCDOTY)の受賞を記念したモデルを新たに設定する。

この記念車は、100周年記念車専用のフロアマットやセンターホイールキャップ、フロントフェンダー部のバッジ、キーフォブなどの特別装備に加えて、ソウルレッドクリスタルメタリックのボディカラーを採用し、WCDOTY受賞記念モデル専用のオーナメントが納車時に進呈される。

セダン、ファストバックとも、すべてのパワートレインで、この記念車が設定されている。

改良新型マツダ3(2020年モデル)の価格は、222万1389円~368万8463円。

100周年特別記念車/100周年記念車WCDOTY記念モデルの価格は、289万3869円~397万3343円。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

名神ICに直結! 「彦根お城トンネル」が12月開通 高速道路から市中心部へ一気にワープ
名神ICに直結! 「彦根お城トンネル」が12月開通 高速道路から市中心部へ一気にワープ
乗りものニュース
ホンダ斬新「オデッセイSUV!?」に大反響! 「V6ワゴン」から進化の“最上級クーペSUV”に「カッコイイ」「モダンな見た目」の声も! 13年ぶりの「アヴァンシア」がスゴイ!
ホンダ斬新「オデッセイSUV!?」に大反響! 「V6ワゴン」から進化の“最上級クーペSUV”に「カッコイイ」「モダンな見た目」の声も! 13年ぶりの「アヴァンシア」がスゴイ!
くるまのニュース
ロバート・クビサ、2025年も3台目のフェラーリ499Pをドライブへ。AFコルセ残留が決定
ロバート・クビサ、2025年も3台目のフェラーリ499Pをドライブへ。AFコルセ残留が決定
AUTOSPORT web
アルファ・ロメオ・トナーレでジュリエッタ乗りに出会う【新米編集長コラム#9】
アルファ・ロメオ・トナーレでジュリエッタ乗りに出会う【新米編集長コラム#9】
AUTOCAR JAPAN
ル・マン優勝のポルシェ「917K」がなんと550万円!? ホンダエンジンを搭載した子供向けジュニアカーの大きさは実車の7割…おもちゃにしては高すぎる!?
ル・マン優勝のポルシェ「917K」がなんと550万円!? ホンダエンジンを搭載した子供向けジュニアカーの大きさは実車の7割…おもちゃにしては高すぎる!?
Auto Messe Web
ライバルかつ僚友のトヨタWRC育成ふたりがラリージャパン初参戦。お互い「負けたくない」と意識
ライバルかつ僚友のトヨタWRC育成ふたりがラリージャパン初参戦。お互い「負けたくない」と意識
AUTOSPORT web
高性能4シーターオープン、メルセデスAMG『CLE 53カブリオレ』発売、価格は1400万円
高性能4シーターオープン、メルセデスAMG『CLE 53カブリオレ』発売、価格は1400万円
レスポンス
【特許画像リーク!】来年デビュー予定の新型「BMW iX3」のリーク画像を入手!コンセプトモデルのほぼそのまま量産される
【特許画像リーク!】来年デビュー予定の新型「BMW iX3」のリーク画像を入手!コンセプトモデルのほぼそのまま量産される
AutoBild Japan
【中国メーカー初受賞】BYDシール 「Euro Car Body 2024」車体構造デザイン部門で第3位
【中国メーカー初受賞】BYDシール 「Euro Car Body 2024」車体構造デザイン部門で第3位
AUTOCAR JAPAN
アルファロメオ『33ストラダーレ』新型、「ベスト・イン・クラシック2024」の最高賞を受賞
アルファロメオ『33ストラダーレ』新型、「ベスト・イン・クラシック2024」の最高賞を受賞
レスポンス
新車77万円! ホンダ革新的「コンパクトカー」に「安くて広くて最高!」の高評価! 全長3.7mで「フィット」より小さい“街乗り最強”モデルとは! デザイン&乗り心地も大満足
新車77万円! ホンダ革新的「コンパクトカー」に「安くて広くて最高!」の高評価! 全長3.7mで「フィット」より小さい“街乗り最強”モデルとは! デザイン&乗り心地も大満足
くるまのニュース
トヨタ新型「最小級SUV」登場か!? 「ヤリスクロス」より小さい“静音モデル”に「カッコいい!」と反響アリ! 「bZ1X」かもしれない新型車に期待大!
トヨタ新型「最小級SUV」登場か!? 「ヤリスクロス」より小さい“静音モデル”に「カッコいい!」と反響アリ! 「bZ1X」かもしれない新型車に期待大!
くるまのニュース
エバンスが0.7秒リードの接戦。トヨタ2台がパンク、ヌービルに“ノーパワー”トラブル/ラリージャパン デイ2午前
エバンスが0.7秒リードの接戦。トヨタ2台がパンク、ヌービルに“ノーパワー”トラブル/ラリージャパン デイ2午前
AUTOSPORT web
ええええぇついに最後か!? 鮮明なボディカラーに思わず見とれる!!!!!!!!! 爆速2Lターボのホットハッチ[AMG A45 S]の魅力度がマシマシ
ええええぇついに最後か!? 鮮明なボディカラーに思わず見とれる!!!!!!!!! 爆速2Lターボのホットハッチ[AMG A45 S]の魅力度がマシマシ
ベストカーWeb
なんちゃってセレブ、ヒョンデ新型「アイオニック5N」の「ファーストエディション」を激オススメ! 限定50台のうち22台が「マガリガワ クラブ」に集合!
なんちゃってセレブ、ヒョンデ新型「アイオニック5N」の「ファーストエディション」を激オススメ! 限定50台のうち22台が「マガリガワ クラブ」に集合!
Auto Messe Web
「ノーマルタイヤで立ち往生」に国交省ブチギレ!?「行政処分の対象です」2年連続で大量発生…「スタックの7割が夏用タイヤ」今年も緊急警告
「ノーマルタイヤで立ち往生」に国交省ブチギレ!?「行政処分の対象です」2年連続で大量発生…「スタックの7割が夏用タイヤ」今年も緊急警告
くるまのニュース
いやあ、クソ暑かったよ! ラスベガスF1初開催を知るエディ・チーバーに訊く。悪名高き“駐車場コース”でのレースは「悪い思い出ではない」
いやあ、クソ暑かったよ! ラスベガスF1初開催を知るエディ・チーバーに訊く。悪名高き“駐車場コース”でのレースは「悪い思い出ではない」
motorsport.com 日本版
「AI EV時代のトヨタ」めざすファラデー・フューチャー、新型EV『FX』最初の試作車が完成
「AI EV時代のトヨタ」めざすファラデー・フューチャー、新型EV『FX』最初の試作車が完成
レスポンス

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村