6度F1ワールドチャンピオンに輝いたルイス・ハミルトンは、5月にアメリカでジョージ・フロイドが警察官によって殺害されたことをきっかけに高まった、人種差別に関する活動に積極的に関わってきた。
ハミルトンはF1の歴史上唯一の黒人ドライバー。彼はF1は”ブラック・ライブス・マター(黒人の命も大切)”運動への反応が欠如していると共に、F1には多様性が欠けていると指摘した。
■メルセデス代表、ハミルトンの”人種差別反対”を全面的に支持
これを受けF1は、人種差別撲滅のための運動を支持することを表明。他のドライバーたちも、ハミルトンの呼びかけに呼応するように、人種差別を非難するメッセージを発信した。
FIAのeカンファレンスに出席したF1の戦略およびビジネス開発ディレクターを務めるヤス・ガンガクマランは、今後数週間のうちに「多様性と包括性に関するかなり大きな発表」を計画していることを明らかにすると共に、ハミルトンの最近の働きかけを称賛した。
「何百万人もの人々から注目されている組織や人物は、多くの点で欠点を指摘する義務がある。それは天命とも言える」
ガンガクマランはそう語った。
「ルイスが行なったことは、F1が成し遂げるべき変化の一部を早めるのに、本当に役立ったと思う。数週間のうちに、我々がやろうとしていることについて、より一般的に話を聞くようになると思う」
「スポーツのスターたちが、そのスポーツへのこだわりだけを語るように言われていた時代は終わったと思う。マーカス・ラッシュフォード(イギリスのサッカー選手)がこの数日やったことを見てきたし、ラヒーム・スターリング(イギリスのサッカー選手)も、少数民族の表現の自由を求めた。明らかにルイスもそうだ」
「これは今後も続いていくトレンドになると思う。最終的には、歴史的に正しい方にいたいと思うならば、そのトレンドの正しい側にいることが重要だ。そして、組織としての活動の中心となるべき目標を持っていることが必要なのだ」
2017年1月にリバティ・メディアに買収されて以来、F1はレースを実施することを越え、より広範囲の社会的目的を推進してきた。例えば環境問題に対処したり、F1のテクノロジーを用いて新型コロナウイルスの感染患者を支援する機器を製作するなどした。
ガンガクマランは、F1は主にファンを楽しませてきたが、将来に向けてはより視野を広げる必要があると語った。
「最終的には、最初の原則に戻れば、F1の目的は、まずはファンを楽しませることにある。だから我々が行なうすべてのことの中心が、そこにあることを確実にする必要があるのだ」
「ここ数年で喜ばしいことは、広い社会的な目的が前面に出ていることだ。現在の新型コロナウイルスの危機の時期には、特にそうだ」
「F1は持続可能性があるということを外部に証明し、多様性を推進し、我々がレースをする世界を世に示す。それ以外にも、F1には素晴らしいテクノロジーがあり、素晴らしいエンジニアや科学者がいるのだ」
「そのテクノロジーのいくつかを、人道的な危機を救うために使うことができれば、世界が対処していることに関して、小さなプラスの影響を与えることができるはずだ」
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