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ステランティス ジャパンは、ニューモデル「DS4」の投入でDSブランドのパワーアップを目指す

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ステランティス ジャパンは、ニューモデル「DS4」の投入でDSブランドのパワーアップを目指す

2022年4月28日、ステランティス ジャパンはDSブランドのニューモデル「DS4」を発表した。これを機にDSブランドのパワーアップを目指す、マーケティング・ダイレクターのトマ・ビルコ氏らに話を聞いた。

「もっとも美しいDS」から「もっとも成功したDS」を目指す
DS4 日本仕様の発表会は、フランス大使館公邸で行われた。それは、ステランティス ジャパンのDS4に対する期待度の高さを示している証にほかならない。

新型車「DS4」発売。ガソリン・ディーゼル・PHEVを用意するプレミアムコンパクトは約400万円からの設定に

2009年にシトロエンのサブブランドとして誕生し、2014年にDSオートモビルズとして独立したDS ブランド。現在はステランティス グループのプレミアム ブランドのひとつとなる。日本では2018年にDS7 クロスバックの導入から始まり、2019年にDS3 クロスバックを導入、そして2022年は3月にフラッグシップのDS9と今回のDS4を導入し、これでB(DS3 クロスバック)/C(DS4)/D(DS7 クロスバック)/E(DS9)の各セグメントを埋めるラインナップが完成した。

とはいえ、日本ではまだまだ「DS」ブランドの認知度は低い。クルマ好きの人でも「DS? ああ、シトロエンね」と、まだシトロエンのサブブランド的に思っている人は多いようだ。じつは、フランス本国でもDSの認知度は思ったほど高くないという。PSA時代からの関係で、プジョーやシトロエンのディーラーで併売していることも一因のようだ。

日本においても、2021年度の新車登録台数は804台で、ランキングでは27位。同じフランス車では、プジョーは1万227台(10位)、シトロエンは5572台(14位)、ルノーは7640台(11位)だから、大きく水を空けられている。

もっとも、2021年度までは2台のクロスオーバーしかラインナップしていなかったから、絶対的な台数を増やすことが厳しかったのは事実。2022年度はフラッグシップのDS9と輸入車の売れ筋であるCセグ ハッチバックのDS4を導入し、「Eテンス」と呼ばれるBEVやPHEVもラインナップするなど電動化に積極的な姿勢を見せることで、拡販を目指す。

DS4の販売台数は、2023年と2024年は2022年の約2倍を目指し、2022-24年の平均でDS車の販売構成比の51%をDS4が占める見通しだ。つまり、世界でもっとも美しいクルマに選出されたDS4は、「もっとも美しいDS」から「もっとも成功したDS」を目指すというわけだ。

「アーリーアダプター」に乗ってもらいたいDS4
軽自動車からハイエンドな輸入車まで、SUVの人気は続いているが、輸入車ではCセグメント ハッチバックの人気は根強い。中でも、プレミアム Cセグ ハッチバックと呼ばれるフォルクスワーゲン ゴルフ、アウディ A3、BMW 1シリーズ、メルセデス・ベンツ Aクラスといったドイツ車の牙城を崩すのは難しい。

ドイツのプレミアム Cセグ ハッチバックとDS4の違いは何か? と尋ねてみた。
「ドイツ車のセールスポイントは、パワー、サイズ、そしてブランドイメージです。ですがDS4は、エレガントさや快適さ、それにエモーショナルなことがポイントです」とビルコ氏は語る。

もっとも、同じステランティス グループでほぼ同時期に日本デビューを果たしたCセグ ハッチバック、プジョー 308とはどう棲み分けるのだろうか。
そんな疑問に対してビルコ氏は「乗ってみれば分かりますが、DS4と308はまったく違うクルマです。308はスポーティですが、DS4は美しい内外装のデザインと快適性を求めたクルマです」と答えてくれた。

日本の街中で扱うにも適度なサイズに美しいデザインを与え、インテリアもエクステリア同様エレガントな造形に安全&快適装備を充実。そしてパワートレーンはガソリン/ディーゼル/プラグインハイブリッドを設定。新世代のプラットフォームに、フラッグシップのDS9より最新バージョンのDSアクティブスキャン サスペンションを採用するなど、DS4は見た目も走りもエレガントなものを目指している。

Cセグ ハッチバックの購入層は、もちろん新規購入もあるが、(1)Cセグ ハッチバックからの買い換え、(2)Bセグ ハッチバックからのステップアッパー、(3)Dセグ セダンからのダウンサイザーの三層がほとんどだ。DS4では、とくに(1)や(3)の層がターゲットとなる。そして、シトロエン時代の旧型DS4のオーナーはもちろん、ファッションやデザイン、建築関係などを職業にした、トレンドに敏感な「アーリーアダプター」たちの購入にも期待しているという。

クルマに性能ばかりを追い求めるのではなく、デザインの美しさや快適性を求めている人は少なくないはず。ましてや日本の道では性能を持て余すようなクルマが多い中、「これだ!」と思わせるサムシングのあるクルマを見つけることは意外と難しい。だが、このDS4は「ツボ」にはまれば、気に入る人は多いのではないだろうか。

「世界でもっとも美しいクルマ」に選出されたDS4が、日本でどう評価されるのか。そして、これを機にDSブランドの認知度が高まり、ブランドがパワーアップしていくのか。今後の展開に注目していきたい。

■DS4 リヴォリ Eテンス 主要諸元
●全長×全幅×全高:4415×1830×1495mm
●ホイールベース:2680mm
●車両重量:1760kg
●エンジン:直4 DOHCターボ+モーター
●総排気量:1598cc
●最高出力:132kW(180ps)/6000rpm
●最大トルク:250Nm(25.5kgm)/1750rpm
●モーター最高出力:81kW(110ps)/2500rpm
●モーター最大トルク:320Nm(32.6kgm)/500−2500rpm
●トランスミッション:8速AT
●駆動方式:横置きFF
●燃料・タンク容量:プレミアム・40L
●WLTCモード燃費(ハイブリッド):16.4km/L
●タイヤサイズ:205/55R19
●車両価格(税込):572万円

[ アルバム : DSブランドのパワーアップを目指す「DS4」 はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

1件
  • 駆動系のパワーアップ、4WDもお願いします
    日本じゃフランスのように雪道で困らない環境は限られてるので
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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