富士スピードウェイで開催されたスーパーGT第5戦。500マイルに及ぶレースを制した#36 au TOM’S LC500の関口雄飛と中嶋一貴は、優勝できたことに安堵の表情を見せた。
3番手スタートだった#36 au TOM’S LC500は、レース序盤から前を走るGT-R勢に迫りオーバーテイクを連発。2番手でラストスティントを迎えたところで、トップの#12 カルソニック IMPUL GT-Rにインタークーラーのホースが抜けるというトラブルが発生し、トップに浮上。すぐ背後には#1 KeePer TOM'S LC500が迫るも、これを抑えきって優勝を果たした。
終盤まさかの展開、36号車au TOM’S LC500が500マイルを制す。チーム・トムスは初のワンツーフィニッシュ達成|スーパーGT第5戦富士500マイル
前戦タイでは優勝も手が届く位置でガス欠に見舞われていたこともあり、レース後の記者会見で関口と中嶋は開口一番、”ホッとした”と心境を明かした。
「今回、自分たち的には勝たないといけないレースだと思っていました。ここで勝たないと今シーズン(のタイトル争い)が終わるとずっと言ってきた中で、勝ててホッとしています」と、中嶋はレースを振り返った。
「内容的には難しい部分もあって、インパルさんのトラブルがあって勝てたようなものなので申し訳ないなという気持ちもあります。でも今季は僕らもあまりツキがなかったので、このコンビになってやっと勝てて良かったなと思っています」
「クルマのパフォーマンス的にはインパルと同じか、部分的には僕たちの方が良かった部分もあったのかなと思っています。展開として他車を抜いていかないといけない中で、リスクを取りつつも最後までノーダメージで持ってこれた結果だと思います」
一方、今季からトムスに加入した関口にとっては、待望の移籍後初の優勝。終盤はブレーキに細心の注意を払いながらチェッカーを受けたと語った。最後までブレーキのフィーリングは変わらなかったものの、ストレートではかなり早めにアクセルを戻し、ブレーキングを2度に分けるなどのマネジメントをしていたという。
「僕はチームを移籍して初表彰台、初優勝ということで、やっと結果を出せてホッとしています。最終スティントまではトップを走っていなかったんですけど、インパルのトラブルによって1位になれました。後ろにはチームメイトの1号車が来てたのですがブレーキがきついと言われていたので、そこをすごい気にしながら、コントロールして最後まで走っていました」
今回の優勝で25ポイントを獲得した#36 au TOM’S LC500は、関口がランキング2位タイに浮上。次戦SUGOでは80kg分のハンディウエイトを積むことになり、燃料リストリクターによりパワーも制限されることになる。
中嶋は第2戦富士を欠場している関係でチャンピオン獲得の可能性はないものの「良かったり悪かったり、色々ありましたけど、どこかひとつ勝てれば帳尻は合うと思ってやっているので、勝負はここからだと思います。隣の1号車はウエイトが重くても良いパフォーマンスを出しているので、僕たちもそれに負けないように勝負していかなければいけないと思っています」とコメント。
一方、関口は燃料リストリクターへの”興味”を口にし、ライバルたちを意識しながら戦っていくと意気込んだ。
「2013年からGT500を戦っているんですけど、燃リスの制限を受けたことがないので初めての経験になります。どんな感じなのかちょっと興味はあります。次戦はSUGOになるのでそれほど影響も多くなく、あまり気にはしていません。あとは3レースしかないので、優勝というよりは周りを見ながら、ランキング上位のトップ6よりも前にいければ良いかなと思っています」
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