9月5日、JAF日本自動車連盟は、2024年JAF国内競技車両規則の制定について、JAFホームページ内で公示した。この中の『第1編レース車両規定』の中には、2024年のさまざまな変更点が記されているが、第10章のスーパーフォーミュラ・ライツに関する項目のなかには、興味深い内容が記されている。
若手登竜門カテゴリーとして、全日本F3選手権からの伝統を受け継ぎ開催されている全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権は、ダラーラ320のワンメイクシャシー、そしてF3時代から継続して使用されるマルチメイクエンジンが特徴だった。
スーパーフォーミュラ・ライツの新型エンジン搭載車両が走行開始。現行車より1.4秒タイムアップ
そんななか、9月5日に公示された2024年JAF国内競技車両規則の第10章には、スーパーフォーミュラ・ライツについての変更点が記載されているが、最も注目すべきポイントは第4条『エンジン』についてだ。変更された内容は下記のとおりとなっている。
4.1)JAFが認めたスーパーフォーミュラ・ライツ(SFL)エンジン供給者から供給される指定エンジン。
4.2)スーパーフォーミュラ・ライツ(SFL)エンジン供給者が指定した改造以外いかなる改造も許されない。
4.3)排気系統
全ての排気ガスが通過する、少なくとも1つの触媒装置が設置されなければならない。触媒装置はJAFに申請し承認されなければならない。
4.4)エンジンコントロールコンピュータ
JAFの指定するエンジンコントロールコンピュータを使用しなければなら ない。
特に重要となるのは4.1だ。2023年までの規定では4.1.1として、「エンジンは、FIAによって2019年12月31日までに、2018年までのFIA国際モータースポーツ競技規則付則J項第275条に規定されるF3用として公認されていたものでなければならない」とされていた。また4.1.2から4.23.3に至るまで、マルチメイクならではの非常に細かい事項が記されていた。
しかし2024年からは、「JAFが認めたスーパーフォーミュラ・ライツ(SFL)エンジン供給者から供給される指定エンジン」とされる。また4.1から4.4までの項目がシンプルになった。これは、スーパーフォーミュラ・ライツを運営するSFLアソシエーションからJAFに申請し、JAFが公認し指定されるワンメイクエンジンになるということを推測させる。
4.2から4.3にかけての項目は、ワンメイクエンジン化された場合にともなう変更となることが文面として伝わってくる。つまり今回の変更は、2024年からスーパーフォーミュラ・ライツがワンメイクのコントロールエンジンに変更されるであろうことがほぼ確実ということだ。
ただ現段階では、スーパーフォーミュラ・ライツの次期エンジンについては、JAFの公認がまだされていない。第3大会の鈴鹿からテストを開始したGRヤリス用1.6リッター直列3気筒ターボのG16E-GTSをベースにした『TGE33』エンジンがそれにあたるはずで、このままテストを順調にこなせば、TGE33が次期スーパーフォーミュラ・ライツ用コントロールエンジンとして公認を取得すると予想される。
そんなTGE33だが、9月6~8日に第5大会岡山を前に開催されている水曜合同テスト/専有走行でもテストが行われている。今回はTODA RACINGがテストを担当し、スーパーフォーミュラで活躍する佐藤蓮がステアリングを握り、これまでのテスト同様現行車よりもパワフルなパフォーマンスをみせている。
ライツ参戦時に所属していたTODA RACINGからの依頼でテストをこなした佐藤は「新エンジン車はターボですが、スーパーフォーミュラのようなアンチラグはないので、多少ターボラグは感じています。でもそういったものには慣れつつ……となるでしょうね」と印象を語った。
「ストレートスピードやパワーは新エンジン車の方があります。これまでのライツは全開率は高かったのですが、今回は少しリフトオフしなければならないところが増えた印象です。ひさびさにダラーラ320に乗ることができて良い練習になっていますし、原点に戻るという意味では良い機会ですね」
今後、JAFからの公認が出次第2024年のスーパーフォーミュラ・ライツのエンジンについては正式なアナウンスがされるはずだ。TGE33エンジン導入は大幅なコストダウンに繋がるはずで、スーパーフォーミュラ・ライツの台数増加にも期待が高まる。
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