2022年のダカールラリー、4輪クラスで総合首位に立つナッサー・アル-アティヤ(トヨタ)にとって、競技9日目のステージ8はまさにリタイアの危機に襲われた1日となった。
この日、アル-アティヤは総合2番手につけるセバスチャン・ローブ(BRX)から約8分遅れでステージを終えた。アル-アティヤは総合順位ではまだローブをリードしているが、総合首位の維持どころかラリーの継続すら危ぶまれるマシントラブルを乗り越えたことが、彼にとって最も重要な結果となった。
■ダカール・ラリー9日目:エクストローム最速で電動アウディが1-2。アル-アティヤ受難の1日
アル-アティヤはトラブルの内容について、リヤのディファレンシャルがオーバーヒートしてしまったと説明。そのため、4輪駆動からフロント2輪駆動に切り替えて走行を続けたが、より大きなトラブルを引き起こし、リタイアを余儀なくされるかもしれないと恐怖していたという。
「リヤが壊れてしまったので、僕たちはフロント駆動だけで走っていた。本当にずっと怖かったよ」
「ラスト50kmで少しプッシュしてみたけど、前輪だけでは簡単じゃなかった。セブから7分しか失っていないし、ここにいられて本当にラッキーだ」
ステージ中、リヤのディファレンシャルが壊れたことを聞いたアル-アティヤ。オイルの匂いが車内に漂っていたこともあって神経質になっていたが、砂丘を抜けてペースを上げられるようになり、安堵したという。
アル-アティヤは壊れた部品が特定され、一晩でマシンが直ると確信しているものの、ステージ7前にチームがリヤのディファレンシャルに新しいパーツを取り付けたこともあって、問題の調査にも意欲的だ。
「なぜこのようなことが起こったのか、チームと話し合う必要があると思う」と彼は語った。
「最初からいい仕事ができていた。今はいくらか問題が出ているが、チームと一緒に原因を確認する必要があると思う」
「新しいリヤデフは昨日入れたばかりだから、フィッティングに何か問題があったのだろうけど、メカニックが何と言うか聞いてみないと」
「7分のロスは大したことはない。というのも、序盤から3速や4速だけで走り、砂丘をゆっくり走ったからだ。ノイズが酷く、オイルの匂いもしたからプッシュできなかった。でも大きなタイムロスをせずに走り切ることができて、本当にハッピーだ」
一方のローブも、パンクに見舞われた上、走行中にスペアホイールがマシンから脱落・紛失と、順風満帆な1日ではなかった。スペアホイールの紛失に対するペナルティは幸い罰金のみで済み、アル-アティヤを37分58秒差で追っている。
「簡単ではなかった。スタートから最後までハードにプッシュした。ナッサーについて来られたくなかったんだ」
そうローブは振り返った。
「そしてニュートラルゾーンで、スペアホイールをなくしてしまっていることに気づいた。だから最後まで少し慎重に走らなくてはいけなかった」
「でも、良いステージだったし、ナビゲーションも良かったし、ミスもなかったよ」
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