F1イタリアGPの予選でフェラーリ勢は、シャルル・ルクレールが4番手、カルロス・サインツJr.が5番手と、まずまずの位置につけた。チームのフレデリック・バスール代表は、最高速重視のパッケージを持ち込んでいることが、決勝でアドバンテージになるかもしれないと期待感を示した。
マクラーレンがフロントロウを独占、その後方にはメルセデスが続く形となったイタリアGPの予選。この2チームが優勝争いの最有力と考えられ、地元戦のフェラーリはそこから若干遅れているのではというのが大方の見方だ。
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しかしバスール代表は、逆転の可能性を決して捨てていない。
「上位6台がコンマ2秒以内にひしめき合うという、F1にとっては素晴らしいセッションになった」
「フロントロウから僅かに遅れたのは非常に残念だが、ポジティブな面は、先週(オランダGP)の予選ではコンマ7~コンマ8秒遅れていたにもかかわらず、レース後半に巻き返すことができたということだ」
スカイ・イタリアのインタビューでそう語るバスール代表は、ダウンフォースが少ないセッティングを採用したことが、決勝にも活きる可能性があると示唆した。
「我々は非常に低いダウンフォースのセットアップを選択してきた。これは、決勝に向けて良いことかもしれない」
「しかしこのコンディションではマシンをドライブするのが難しくなり、小さなミスを犯しやすくなったかもしれない。これが、我々が支払った代償なんだ。全体的にバランスは悪くなく、良いセッションだった。フロントロウには並べなかったけど、とにかくOKだ!」
多くのマシンが、1ストップで走り切ることを目指すと考えられる今回のイタリアGP。しかしタイヤのデグラデーションが大きいため、プランBとして2ストップ作戦を用意しているチームもあると言われる。実際、プランAとして2ストップを考えているチームもあるようだ。
フェラーリとしては1ストップなのか? それとも2ストップなのか? バスール代表は明言を避けつつも「ペース次第」だと語った。
「最初の数周のペース次第だろうね」
そうバスール代表は言う。
「タイヤに気をつければ1ストップで済むかもしれない。一方で、プッシュしすぎてしまうと難しくなる。みんな、狂ったようにプッシュしてくるだろうね(笑)」
「5台のマシンが接近することになると思う。だから、良い戦いになるだろう」
そんな中、今季序盤は最強チームだったレッドブルが、イタリアGPの予選では不発。2台揃ってグリッド4列目に沈んだ。しかしバスール代表は、決勝では浮上してくるはずだと警戒している。
「レッドブルが苦戦しているのは、驚いたとも言えるし、そうでもないとも言える」
「レッドブルが最近のレースで少し苦労しているのは事実だが、マックス(フェルスタッペン)がQ1とQ2では2番手だったんだ。Q3では何かミスをしたんだろう。だからパフォーマンスという面では、彼らも我々のグループの中にいるはずだ」
「彼はこれまでポールポジションを争うことに慣れてきたのに、今回はそこには加われなかった。だからQ3の後に大げさに言っていたのかもしれない」
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