「あくまでコンセプトモデルとして制作しております」本田技研工業株式会社の二輪事業本部ものづくりセンター、モデラーの鳥山英二氏は語る。クロスカブに比べて、圧倒的にダートへの対応力があり、イメージだけではない本気度がビシビシ伝わってくる、このコンセプトモデルの真意はなんなのだろうか。
ロードクリアランスを確保したいが、シート高も低く設定したい
まず、鳥山氏が苦労した点としてあげるのは、車高だ。オフロードバイクとして、最低地上高を確保したいという命題があり、そこに対してベースのC125から長めのサスペンションを前後に取り付けた。当然、それではシート高が上がってしまう。
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「バランスを抑えながら、昔のCT110の良さを取り入れたスタイリングを目指しております。リアタイヤの隙間が少し大きいのも、演出の一つですね」と鳥山氏。
「既存のモデル、クロスカブはかなりシティよりの車体です。それに対して、CT125はトレイルを意識しています。ハンター、つまり狩猟はどうかと思いますが、釣りや、アウトドアの相棒的な感覚ですね。踏み混んだ自然に入れるものだと言えます」つまり、いわばイメージだけのSUVではなく、ジムニーのような「本当に走れるオフロードバイク」をコンセプトに掲げているわけだ。
とにかく豪華。気になるのは、市販された時の値段かも
このCT125のために、3Dモデリングで起こしたLEDウィンカーをはじめ、とにかくこのコンセプトには「予算がかかりそうな」構成になっている。
前後輪に採用されたディスクブレーキもそうだ。「コンセプトなので、とにかくできることを盛り込んでいます」とは鳥山氏。
ヘッドライトも、クロスカブに似ているけれど、実は専用設計だ。
いいところどり。現代的な解釈と、古き良き機構を取り入れる
旧CT110にも特徴的な、アップエアクリーナー。キャブから後ろに伸びて、キャリアがエアの吸い口になっている。これを、コンセプトにも取り入れた。たしかに、オフロード的と言えばオフロード的だが、実際この機能がいるようなことを想定できるだろうか。
実は、サハリンや、オーストラリアなどの道が水没しがちな地域のSUVには、このエアダクトが「実用的に」ついている。CT110が活躍したオーストラリアで、実際にかなり有用だったのは想像に難くない。
過去のスタイリングや機構に敬意を払い、しかし現代風に解釈したLEDなどを盛り込んだ、理想のCT125。
このモデルが世の中に公表された時に、多く聞かれたのは「あまりによくできすぎていて、コンセプトモデルとは思えない。このまま発売されるにちがいない」という評判だ。バランスも良く、カスタムモデルの領域を遙かに超えている。だが、鳥山氏と話して感じたのは、モデル技術も3Dプリンターやモデリングで、相当な域まで現代では高められているのだと言うこと。ワンオフのパーツもプロダクトのように成型できる今となっては、もはやコンセプトモデルの「デキ」では何も判断できない。
事実、鳥山氏は「このモデルの今後についてお話できることはありません」と言う。だが、もちろんマーケットの要望が多ければ、市販化へ舵を取ることも当然あるに違いない。
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