三菱自動車は2023年7月31日、インドネシアで本年8月10日から20日にかけて開催される第30回インドネシア国際オートショー(The 30th GAIKINDO Indonesia International Auto Show)において世界初披露する新型コンパクトSUVの外観デザインを先行公開。合わせて生産はミツビシ・モータース・クラマ・ユダ・インドネシアで行い、本年11月に販売を開始すると発表した。
新型コンパクトSUVは、三菱自動車の中核市場の1つであるアセアン地域に投入する新世代SUVの第1弾に位置する。車両コンセプトは「Best-suited buddy for an exciting life(毎日を愉しく過ごすことができる頼もしい相棒)」。三菱自動車が長年培ってきたクルマづくりのノウハウを注ぎ込み、スタイリッシュかつ力強い本格的なSUVデザイン、運転のしやすさや多彩な収納スペースによる実用性、広々とした居住空間による快適性、さまざまな天候や路面における安全・安心の走破性などを特徴としている。
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外観デザインに関しては、“Silky&Solid”をコンセプトに、優雅さと堅牢性を融合させたスタイリッシュかつ力強い本格的なSUVデザインとし、アセアンの都会からアウトドアシーンまで圧倒的な存在感を放つスタイリングを創出する。ボディ上部はフロントのスリーダイヤからサイド、リアへと流れるように繋がるスリークなサーフェイスとフローティングルーフによって、シルクのように滑らかな軽やかさを表現。ボディ下部はクラストップレベルとなる222mmの最低地上高や18インチのホイールおよび大径タイヤによって優れた悪路走破性を確保しながら、アスリートの敏捷性を表現する筋肉質なフェンダーフレアを配することで、SUVらしいソリッドで力強いプロポーションを実現した。
一方でフロントマスクには、デザインコンセプトに合わせてアレンジした新しい“ダイナミックシールド”を採用。パワートレインのパフォーマンスを象徴するフロントグリルを左右バンパーでプロテクトする造形を立体的に一体化させることで、奥行き感のあるスポーティなフロントフェイスに仕上げる。また、LEDデイタイムランニングランプはL字型とスリット状の造形を組み合わせてT字型に発光させ、遠くからでも一目で三菱車と分かるアイコニックなデザインとするとともに、ワイド感のあるスタンスを強調した。さらに、ボディサイドは彫刻的な前後フェンダーフレアやキャラクターラインによって張りのある立体的な面構成にメリハリをつけて、SUVの逞しさや躍動感を表現。そしてリアセクションは、台形のフォルムを基調にフロントと同様のT字型LEDテールランプを配することで、ワイドで安定感のある後ろ姿を演出した。ボディサイズは全長4390×全幅1810×全高1660mmに設定。パワートレインには1.5リットルガソリンエンジン+CVTを搭載して前輪を駆動(FF)し、前左右輪の駆動力を調整して高い操縦性を実現するアクティブヨーコントロール(AYC)、タイヤのスリップを制御するトラクションコントロール、エンジン制御、パワーステアリング制御を統合制御することで実現した、路面状況に応じて選択できるノーマル、ウェット、グラベル、マッドの4つのドライブモードを採用している。
三菱自動車のデザイン本部長である渡辺誠二氏は、「今回の新型車は、近年ニーズが高まっているコンパクトSUV市場に向けて、デザインをいっそう進化させました。三菱自動車らしい堅牢性や力強さに加え、これまで以上にスタイリッシュで、エネルギーに満ち溢れ、個性を際立たせたデザインを追求しています。まもなく開幕するインドネシア国際オートショーの会場で、このクルマを通して、より多くのお客様に三菱車の魅力を知っていただき、共感していただけることを期待しています」とコメントしている。
なお、三菱自動車はインドネシア国際オートショーにおいて新型コンパクトSUVのほかに、軽EVの「eKクロスEV」を海外初披露するほか、インドネシアで現地生産予定のワンボックスタイプの軽商用EV「ミニキャブ・ミーブ」を参考出品するとともに、インドネシアで販売するクロスオーバーMPVの「エクスパンダー」および「エクスパンダー クロス」、ミッドサイズSUVの「パジェロスポーツ」を出展する予定。また、今回の新型コンパクトSUVで初搭載となるヤマハと共同開発したオーディオシステム「ダイナミックサウンドヤマハプレミアム」を試聴できる専用コーナーをブース内に設置するとアナウンスしている。
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