1月12日、キャデラックは2023年のデイトナ24時間レースでデビューを果たす、3台の新型LMDh車両『キャデラックV-LMDh』のレースカラーリングを発表した。車体後部はブラックで統一されたうえで、3台それぞれのフロント側にテーマカラーが設定された形となっている。
1月28~29日に決勝が行われるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権開幕戦のデイトナ24時間レースは、スポーツカー新時代の幕開けとなる。WEC世界耐久選手権とのコラボレーションにより両シリーズに新規定LMDhが導入され、IMSAの新最高峰クラス『GTP』ではキャデラックのほか、アキュラ、BMW、ポルシェのLMDhマシンがデビューを果たす。
計9台のLMDhが走り出す2023年開幕戦デイトナ24時間のフルエントリーリストが発表/IMSA
このデイトナ24時間に、キャデラックは3台のV-LMDhを投入する。ウェーレン・エンジニアリングがメインスポンサーを務めるアクション・エクスプレス・レーシングは、これまでのDPi時代と同様にレッドを用いたカラーリングとなっているが、チップ・ガナッシ・レーシングの2台には、ゴールドとブルーという真新しい配色が採用された。
チップ・ガナッシの01号車と、アクション・エクスプレスの31号車は、IMSAウェザーテック選手権のフルシーズンを戦う。チップ・ガナッシの2台目のマシンであるブルーのV-LMDhは、デイトナに02号車としてエントリーした後、2号車として3月から開幕するWECへとフルシーズン参戦する予定だ。
「キャデラックは、世界で最も過酷なレースのひとつであるル・マン24時間レースを含め、北米や世界のトップドライバーと戦う準備ができている」と、キャデラック・グローバル副社長のロリー・ハービーは語っている。
「キャデラックが完全電動化の未来へと向かう中で、新たな先進性能技術探究に注力する我々を、新型V-LMDhはさらに後押ししてくれるものになる」
01号車はセバスチャン・ブルデーとランガー・バン・デル・ザンデがドライブし、インディカーで6度のタイトル経験を持つスコット・ディクソンがウェザーテック選手権開幕戦のラインアップに加わる。
キャデラックの2号車は、アール・バンバー/アレックス・リン/リチャード・ウエストブルックのドライブにより、WECに参戦する。2号車は、1950年のル・マンにキャデラックが初めてエントリーしたブリッグス・カニンガムの『ル・モンストル』へのオマージュとなっている。
キャデラックのリード・エクステリア・クリエイティブ・デザイナー、クリス・ミカラスカスは、「美的観点から、LMDhのレギュレーションは、ひと目でキャデラックと分かる車のビジョンを作ることを可能にした」と述べている。
「そしてそれは、ファンや真のエンスージアストである人々にとって、本当にエキサイティングなことだ。すべての車が個性的なのだから」
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