走り始めからマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が好調だ。フリー走行1回目(FP1)では小さなトラブルに見舞われながらトップタイムを記録。続くスプリント予選でもトップを譲らず、母国オランダのファンの大歓声に応えた。
金曜日の全セッションで最速となったオランダ人ドライバーは「ポジティブな一日だった」とグランプリ初日を振り返った。FP1をミディアムタイヤでスタートしたフェルスタッペンは3回のアタックラップを行い、この時点でのトップタイムとなる1分06秒783をマークする。
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その後しばらくガレージで過ごした彼は、ふたたびミディアムタイヤでコースに戻るが、そのわずか2周後にホームストレート上でマシンがストップしてしまった。これによりセッションは赤旗に。メカニックによってピットガレージに押し戻されたマシンは、幸いにもセンサーの問題をリセットすることですぐに本来の状態に戻り、フェルスタッペンは走行を再開することができた。セッション終盤にはソフトタイヤで予選シミュレーションを行い1分05秒685でトップタイムをマークしている。
16時30分から開始されたスプリント予選ではSQ1からSQ3まですべてのセグメントで最速タイムを記録。スプリントのポールポジションを決める最終セッションでは2番手となったランド・ロリス(マクラーレン)に0.093秒差に迫られるも、見事ポールを決め笑顔で“オレンジアーミー”に手を振った。
一方、チームメイトのセルジオ・ペレスはFP1とSQ3の両方で他車の影響を受けた。フェルスタッペンと同じくミディアムタイヤでプラクティス1をスタートした彼は終盤にソフトタイヤを履いて行ったアタックラップでトラフィックに遭遇。この影響でこの週末唯一の練習セッションを12番手で終えることとなった。
また、スプリント予選最後のSQ3ではエステバン・オコン(アルピーヌ)にプッシュラップを妨害され1分06秒008というタイムに。これにより彼は明日29日のスプリントを7番手からスタートすることとなった。
■マックス・フェルスタッペン(レッドブル)
FP1 1番手(1分05秒685:ソフトタイヤ/28周)
スプリント予選 1番手(SQ1=1番手1分05秒690番手:ミディアムタイヤ/SQ2=1番手1分05秒186:ミディアムタイヤ/SQ3=1番手1分04秒686:ソフトタイヤ)
「今日はポジティブな一日だった。(母国グランプリで)良いスタートを切ることができたし、クルマも良いウインドウの中に入っていたので満足している」
「プラクティスセッションではセンサーに小さな問題があったが、すぐに解決できた。スプリント予選でのクルマは本当に力強く、何の問題もなくプッシュすることができた」
「このトラックでは重要なポイントになる高速域でのスピードも速かったし、明日もこの調子をキープできることを願っているよ」
「もちろん、もっといい走りをするために改善できる部分はつねにある。だから、今夜はそれを見ていきたい。明日のスプリントに向けて、このマシンのレースでのペースがどうなるかを、早い段階で知るヒントになるだろう。でも全体的に見れば良いスタートが切れたことは間違いないし、残りの週末を楽しみにしている」
■セルジオ・ペレス(レッドブル)
FP1 7番手(1分06秒783:ソフトタイヤ/24周)
スプリント予選 8番手(SQ1=1番手1分06秒256番手:ミディアムタイヤ/SQ2=8番手1分05秒612:ミディアムタイヤ/SQ3=7番手1分06秒008:ソフトタイヤ)
「週末最初のセッションのスタートからスプリント予選まで、順調に前進できたと思う」
「今日は混戦の中で良い走りができていたけれど、残念ながらそれを結果に結びつけることができなかった。とくにSQ3ではエステバン(・オコン/アルピーヌ)が前にいたんだ。彼の前方に大きなギャップがあったが、結局僕たちは時間との戦いのなかで限界に挑み、約1秒でフィニッシュラインを切った」
「今日の僕たちには有望なペースがあったのに、残念ながら僕たちの力ではどうすることもできない状況で、それを最大限に生かすことができなかった」
「明日はもっといい一日になると確信しているし、ホームレースで挽回できると信じている」
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