BMWが曲面ディスプレイ2枚を組み合わせる新世代iDriveを発表。音声会話やOTAにも対応

独BMWは3月15日、カーナビやエンターテインメント装備などを含む車載インフォテインメントシステム＆インターフェイス「iDrive」の次世代モデルの概要を発表した。

ロータリーコントローラーとデジタルディスプレイを組み合わせた初代iDriveが「7シリーズ」に採用されてから20年が経過した。車が多機能化するにつれて煩雑になった操作系を、シンプルなインターフェイスにまとめる発想は、その後瞬く間に他メーカーへも拡散し、今や類似するデバイスを持たないクルマの方が少数派に感じるほど。

そうした新世代車載インフォテインメントシステムの先駆けとなったBMWが満を持して発表した新型iDrive最大の特徴は、タッチ入力に対応した2枚の曲面ディスプレイ。12.3インチのインフォメーションディスプレイと14.9インチのコントロールディスプレイを一体化したユニットは、人間工学の見地からドライバーに向けアングルが付けられて設置される。両ディスプレイの持つ200ppiの解像度は、見やすさだけでなく、BMWが「ラストワンピクセル」にまでこだわったという美麗なグラフィックにも必須のスペックだ。

ソフト面では、核となるOSに最新の「BMWオペレーティング システム8」を搭載し、操作には自然な文体の発話に対応した音声認識も採用。また、「BMW ID」と名付けられたパーソナライゼーション機能が、オーナーの行動について学習を重ね、最適なタイミングで各種機能を提案するという。さらに、「リモート ソフトウェア アップグレード」により、オンラインベースでソフトを最新の状態に更新することが可能だ。こうしたユーザーインターフェースの改良とコネクティビティの強化により、BMWはデジタルとアナログのギャップを消滅させることを狙う。

このほか、各オーナーの使用データを収集して温度等をコントロールするエアコンや、ボタン類を可能な限り排除したミニマルなデザインなど注目点が満載の新型iDrive。プロダクションモデルへの搭載は、まず本年後半にデビューする電動SUV「iX」でスタートし、その後「i4」や、その他のラインナップに順次拡大されていくとのこと。国内導入を期待して待ちたい。

Comments

エクステリアデザインなんとかして

デジタル化はしょうがないかもしれないけど、TV画面見ながら走ってるようで嫌だな。
走りを楽しみたい自分にとってはメーターを楽しみたいです。