ウイリアムズF1チームは過去2年間、コンストラクターズランキングで最下位に甘んじており、昨年は1ポイントしか獲得することができなかった。
一方でハースやレーシングポイントなどの他の中団チームは、それぞれフェラーリやメルセデスからパーツを購入しており、戦いを優位に進めようとしている。特にレーシングポイントは今季、昨年型のメルセデスに酷似したマシンを開発し、それは“ピンク・メルセデス”とも呼ばれている。
■“ピンク・メルセデス”は本家並みの速さ? 「間違いなくポテンシャルがある」とペレス
しかしながらウイリアムズのチーム副代表であるクレア・ウイリアムズは、チームができるだけ独立した存在でありたいと考えており、前述の中団チームのようなアプローチを採用するつもりはないことを強調した。
「私はウイリアムズが独立したコンストラクターであることをどれほど誇りに思っているのかについて、常々話してきました。私たちは私たち自身の力でこのスポーツを戦っているんです」
クレア・ウイリアムズはそう語った。
「私たちが失敗すれば、それは私たちの責任ですし、逆に成功すれば私たちの手柄です。それは非常に重要なことです」
「このビジネスモデルは数年前にも成功を収めています。2014年~2017年はとても成功したと思っています。(うまくいかなかったのは)ここ2年だけです」
「私たちがうまくいっていないのは、私たちがピンク色のメルセデスではないからではありません」
レーシングポイントのテクニカルディレクターであるアンディ・グリーンは以前、多くのチームがレーシングポイントのようなアプローチをとらなかったことに驚いていると語っていた。
一方でクレア・ウイリアムズは、レーシングポイントの手法はレギュレーションに違反しておらず問題ないとした一方で、チーム毎にビジネスモデルが異なるため、全てのチームが同様のアプローチをとる必要はないとの見解を示した。
「それは彼らが選択したことです。私たちはチームの中で製造部門と運用部門が完全に分かれているので、その方針を変えるつもりはありません」
「彼らにはそうするほどのキャパシティやリソースがないと思われるので、そういったアプローチをとることは理に適っていると思います」
「私たちF1チームはそれぞれ異なるビジネスモデルの下で働いています。彼らには彼らなりのやり方があり、彼らなりの選択があるのです」
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