2024年7月26日(現地時間)、F1第14戦ベルギーGPがスパ・フランコルシャンサーキットで開幕する。常勝を誇ってきたレッドブルがここにきてまさかの3連敗を喫し、チャンピオンシップは風雲急を告げる事態になってきた。なお、今年のベルギーGPはスプリントフォーマットではなく、通常のレースフォーマットで行われる。
今年は夏休み前最後のグランプリとして開催
6月9日のカナダGPから8週間で6戦を戦う超過密スケジュールのF1グランプリは、今週末のベルギーGPを終えると1カ月のサマーブレイクに入る。それだけに、各チームともいい流れで休暇に入り後半戦に向かいたいところだろう。
●【くるま問答】ガソリンの給油口は、なぜクルマによって右だったり左だったりするのか
シーズン序盤は昨年の流れそのままにレッドブルが快進撃を続けてきたが、モナコGPあたりから少しずつ状況は変化し、この3戦を見ると、現時点での最速マシンがレッドブルではなく、マクラーレン、メルセデスということがはっきりしてきた。
とくにマクラーレンは高速サーキットのイギリスでも中低速のハンガリーでも速く、今週末のベルギーでも他を圧倒する速さを見せることができれば、シーズンの流れは完全に変わってしまうことになりそうだ。
当然レッドブル陣営も危機感を持っており、ベルギーGPでマクラーレンの快進撃に対してどう対応してくるか、注目される。マクラーレンと対等に戦うには、このところ不振が続くぺレスの復活もポイントとなるだろう。
もちろん、メルセデスやフェラーリも「打倒レッドブル」のチャンス到来と燃えている。ハンガリーGPが行われたハンガロリンクとはまったく性格の異なるスパ-フランコルシャン・サーキットでの戦いは興味深い。
前戦ハンガリーGPで9位入賞を果たしたRBの角田裕毅にも注目したい。 いまや予選トップ10入りの常連となっているが、決勝で4強の壁を打ち破ることができるか、期待される。
【参考】2024年F1第13戦ハンガリーGP決勝 結果
1位 81 O.ピアストリ(マクラーレン・メルセデス)70周
2位4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+2.141s
3位 44 L.ハミルトン(メルセデス) +14.880s
4位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+19.686s
5位1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT)+21.349s
6位 55 C.サインツ(フェラーリ )+23.073s
7位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)+39.792s
8位 63 G.ラッセル(メルセデス)+42.368s
9位 22 角田裕毅(RB・ホンダRBPT)+77.259s
10位 18 L.ストロール(アストンマーティン・メルセデス)+77.976s
──────────────
12位 3 D.リカルド(RB・ホンダRBPT)+1周
ファステストラップ 63 G.ラッセル(メルセデス
【参考】2024年F1ドライバーズランキング(第13戦終了時)
1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル) 265
2位 4 L.ノリス(マクラーレン)189
3位 16 C.ルクレール(フェラーリ)162
4位 55 C.サインツ(フェラーリ)154
5位 81 O.ピアストリ(マクラーレン)149
6位 44 L.ハミルトン(メルセデス)125
7位 11 S.ペレス(レッドブル)124
8位 63 G.ラッセル(メルセデス)116
──────────────
12位 22 角田裕毅(RB)22
【参考】2024年F1コンストラクターズランキング(第13戦終了時)
1位 レッドブル 389
2位 マクラーレン 338
3位 フェラーリ 322
4位 メルセデス 241
5位 アストンマーティン 69
6位 RB 33
今年は路面が再舗装されたことでタイヤ戦略に変化も
ベルギーGPの舞台となるスパ-フランコルシャン・サーキット(Circuit de Spa-Francorchamps)はアップダウンの激しい山岳コース。
急勾配をハイスピードで一気に駆け上がる「オールージュ」では大きなパワーが求められる一方で、急激な下り坂の先にやってくる連続する左コーナー「プーオン」などハイスピードでテクニカルな下りコーナーもあり、タイヤへの負担が大きく、ブレーキにも厳しく、ドライバーにとっては一瞬たりとも気の抜けないタフなサーキットとなる。
マシン的には高速セクションと中低速セクションの両方のバランスの取れたセッティングが求められ、タイヤマネージメントはもちろん、エンジン全開率が75%~80%に達するため電気エネルギーのマネージメントも課題となる。
山岳コース特有の変わりやすい天候もやっかいで、コースコンディションは日によって変わるだけでなく、コース上のさまざまなポイントでグリップレベルが劇的に変化することもある。さらに、コース全長が7.004kmと長いためため、ドライタイヤからウェットタイヤに、またはその逆に切り替える適切なタイミングを判断する際にわずかなミスがあると、大きなタイムロスを招くことになる。予選ではさらにその判断が難しい。
また今年はコースが改修され、路面が再舗装されたためグリップレベルが向上し、ラップタイムが大幅に短縮される可能性は高い。
どのチームのマシンがこのコースに合っているかの判断は難しいが、パワーサーキットであるシルバーストン・サーキットでの走りを見ると、マクラーレン、メルセデスが速そうだ。
昨年はフェルスタッぺンが予選、スプリント、決勝を難なく制圧
昨年2023年のベルギーGPはスプリントフォーマットで行われたが、無敵を誇るレッドブルのマックス・フェルスタッぺンはスプリントと決勝を難なく制してしまった。
とくに決勝では年間規定数を超えるギアボックス交換によるペナルティで6番グリッドからのスタートとなったにかかわらず、スタートの混乱をかいくぐっていきなり4番手に浮上すると、そこからハミルトン、ルクレールをオーバーテイクしてペレスに次いで2番手に浮上。
チームメイトとの争いも17周目にあっさりと決着をつけると、同じマシンとは思えないほどの圧倒的なペースで逃げ続け、最終的には22秒の大差をつけて、自身8連勝のシーズン10勝目を飾った。
フェルスタッペンはレース後も涼しい表情で、この時のフェルスタッペンの速さは手がつけられない状況だった。
【参考】2023年F1第13戦ベルギーGP決勝 結果
1位 1 M.フェルスタッペン(レッドブル・ホンダRBPT) 44周
2位 11 S.ペレス(レッドブル・ホンダRBPT)+22.305s
3位 16 C.ルクレール(フェラーリ)+32.259s
4位 44 L.ハミルトン(メルセデス)+49.671s
5位 14 F.アロンソ(アストンマーティン・メルセデス)+56.184s
6位 63 G.ラッセル(メルセデス)+63.101s
7位 4 L.ノリス(マクラーレン・メルセデス)+73.719s
8位 31 E.オコン(アルピーヌ)+74.719s
9位18 L.ストロール(アストンマーティン・メルセデス)+79.340s
10位 22 角田裕毅(アルファタウリ・ホンダRBPT)+80.221s
──────────────
16位 3 D.リカルド(アルファタウリ・ホンダRBPT)+103.071s
ファステストラップ 44 L.ハミルトン(メルセデス)
ピレリの分析「熱の影響は大きく変わってくるかもしれない」
タイヤを供給するピレリは、ベルギーGP開幕に向けて「過去2年間と同じ中間のコンパウンドを供給します。ハード=C2、ミディアム=C3、ソフト=C4です。タイヤへのストレスという点では、シルバーストーンや鈴鹿ほどではありませんが、スパにはあらゆる種類のコーナーがあり理想的な空力の妥協点を見つけることが重要になります。実際、第1セクターと第3セクターで非常に速いマシンが、低速の第2セクターで苦戦したり、その逆になったりすることは珍しくありません。通常、このトラックの劣化は主に熱によるものですが、新しい舗装の路面でタイヤのグリップ力が向上するため、熱の影響は大きく変わってくるかもしれません。もちろん、このコースでは天候の変化への対応は重要なポイントになります。昨年は決勝レース中に雨が降ることはなく、多くがスタートでソフトタイヤを装着し、レースを完走したドライバーのほとんどのドライバーが2ストップ戦略をとりました」とコメントしている。
さて2024年はどんなレースとなるのか。第14戦ベルギーGPは7月26日13時30分(日本時間20時30分)から始まるフリー走行で開幕する。
■2024年F1第14戦ベルギーGP タイムスケジュール
フリー走行1回目:7月26日13時30分~14時30分(日本時間20時30分~21時30分)
フリー走行2回目:7月26日17時~18時(日本時間24時~25時)
フリー走行3回目:7月27日12時30分~13時30分(日本時間19時30分~20時30分)
予選:7月27日16時~17時(日本時間23時~24時)
決勝(44周):7月28日15時~(日本時間22時~)
[ アルバム : F1第14戦ベルギーGP プレビュー はオリジナルサイトでご覧ください ]
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