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買っときゃよかったー!! 後悔の声しきり!? 「買うなら今でしょ」だったクルマたち

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買っときゃよかったー!! 後悔の声しきり!? 「買うなら今でしょ」だったクルマたち

 新車だけではなく、中古車の価格も高騰の一途を辿る昨今。「その当時、人気がなかったクルマはそんなことはないでしょ?」とタカを括っている人がいたら、それは大きな間違いだと思ってほしい。

 実は今、新車発売時は不人気だったクルマの多くが中古車市場で軒並み値上げという様相を呈しているからだ。ここで紹介する5モデルもしかり。後悔は先に立たず! そう、中古車を買うなら欲しいと思った時が“買い時”なのだ。

買っときゃよかったー!! 後悔の声しきり!? 「買うなら今でしょ」だったクルマたち

文/FK、写真/トヨタ、日産、三菱、FavCars.com

不人気車を狙う人が増えた弊害か!? 人気上昇中のトヨタ プレミオを買うならお早めに!

コロナの後継モデルとして登場したプレミオ。2021年3月に生産が終了したが、写真はフロント周りからサイド、ランプを中心に高級感やスポーティなイメージを付与した最終型の2.0リッターモデル 

 ここ数カ月の中古車市場の動向をみると後述する日産 シーマや三菱 ギャラン フォルティスをはじめ、トヨタ クラウン、スバル レガシィB4、トヨタ セルシオといったセダンの値上がりが顕著だが、そのなかに意外な一台を発見。

 それが、2007年6月に登場した2代目のプレミオだ。上質なデザイン、広い室内空間や高い利便性、優れた走行性能などのあらゆる面で高い商品力を備えた5ナンバーサイズのセダンとして2001年12月にデビューした初代モデルを進化させ、“5ナンバーセダンの完成形”を目指して開発された2代目。

 トヨタ車のデザインフィロソフィであるVIBRANT CLARITY(活き活き・明快)に基づいた高級感と格調高さもさることながら、初代モデルから室内長を80mm、室内幅を55mm拡大して大人が後席でゆったりと足を組むことができる広い室内空間を確保するとともに、細部にまでこだわったインテリアが上質感を創出。

 その上質感は走りにも現れており、1.8リッターと1.5リッターのエンジンに滑らかな走りを生み出すSuper CVT-iを組み合わせて、より快適な走りを実現した。

 2008年1月にはバルブマチックを採用した2.0リッター 3ZR-FAEエンジン搭載車を新たに設定、優れた環境性能と高い動力性能により磨きがかけられた。

 2021年3月に生産終了となり、現在は新車で購入できないが、値上がりが顕著といっても中古車の平均価格は100万円前後とリーズナブルなだけにコンパクトなセダンを探している人にとっては選択肢のひとつになるに違いない。

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一度は乗りたいVIPカー、だったら4代目の日産 シーマが狙い目だ

彫刻的なフードと個性的なマルチプロジェクターヘッドランプ、伸びやかなルーフシルエット、ボリューム感のあるリアエンドなど日産のフラッグシップたる存在感とステイタスを主張したシーマ

 2022年8月に生産が終了したシーマは、トヨタのセルシオと双璧をなした日産のかつてのフラッグシップモデル。

 最終型の5代目(シーマハイブリッド)は高年式ということもあって中古車の平均価格が200万円を下らないが、そのいっぽうで4代目は価格的にお手頃な1台だった……はずが、ここにきて値上げ幅が一気に上昇中。とはいうものの、その平均価格は70万円前後であり、むしろ狙い目の1台とも言える。

 “Dynamic&Modern”を開発コンセプトに、初代モデルから受け継いだDNAを活かしながら最先端技術をふんだんに採用した新世紀のグローバルプレステージセダンとして2001年1月に登場した4代目。

 そのコンセプトに違わないダイナミックな走りと低燃費を両立した直噴4.5リッター V8エンジンは、当時クラス最強のパワーを誇った名機でもあった。

 加えて、世界トップクラスの性能と小型・軽量化を実現した新開発のマニュアルモード付フルレンジ電子制御5速オートマチックである5M-ATxを2WD車に採用。スムーズでキビキビとした変速性能を可能にした5M-ATxは、小型・軽量化により優れた燃費経済性も実現。マニュアルモード付だったこともあり、ドライバーの意思に忠実なシフトワークも可能で走る悦びも提供した。

 内装もソフトにラウンドしたインストルメントパネルと明るい色使いによりモダンなイメージが高められていた。それだけに今でも人気があるのは当然、中古車の値上がりも納得せざるを得ない!?

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ラリーアートの復活が追い風に? 値上がり著しい三菱 ギャラン フォルティス

空気抵抗低減を図るフロントバンパー、ターボチャージャー冷却用導風口と放熱用排出口を設けたアルミボンネットフード、効果的なダウンフォースを発生するリアスポイラーなどの専用パーツで武装したギャラン フォルティス ラリーアート

 2023年の東京オートサロンでピックアップトラック“トライオン”のラリーカーやSUVテイスト満点の軽スーパーハイトワゴン“デリカミニ”など話題のモデルを展示して復活の狼煙を上げた三菱が、2007年8月に発売した三菱 ギャラン フォルティス。

 その自慢のひとつは軽快な走りで、新開発の2.0リッター DOHC MIVECアルミエンジンと低燃費を実現したINVECS-III 6速スポーツモードCVTの組み合わせが高い動力性能と環境性能を発揮。

 SPORTグレードのCVT車にはパドルシフトを採用するなど装備も充実していた。エクステリアデザインにもこだわり、ひと目見て三菱のセダンとわかる新デザインアイデンティティを同社セダンとして初めて採用。同社セダンの伝統でもあった逆スラントノーズと安定感のある台形グリルを組み合わせることによって躍動感と存在感が表現されていた。

 2008年7月にはプレミアムスポーティ4WDグレードの“ラリーアート”を新設定。専用パーツで武装したエクステリア、低・中速域トルクを重視した2.0リッター MIVECインタークーラーターボエンジン、フロントヘリカルLSD・アクティブセンターディファレンシャル・リア機械式LSDで構成するフルタイム4WDシステムなど、その名に恥じないハイスペックが与えられた一台はいま振り返っても魅力的。

 それだけに、ラリーアートの中古車平均価格は現在でも200万円前後で推移しており、状態が良い個体に関しては300万円を下らないほど。いっぽう、標準モデルは中古車の平均価格が80万円前後とお手頃感も高い。

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アウトドアブームと商用車ブームの到来で日産 NV200バネットの人気が赤丸急上昇!

使い勝手が魅力のNV200バネット。2021年7月にはアイドリングストップ機能も含めた燃費向上を図るエンジン改良が行われるとともに、2WDにはCVTを採用

 従来の日本の商用車の概念を打破し、ビジネス、デイリーユース、レジャーなど、あらゆるシーンで幅広く使える新世代の小型商用車として2009年5月に登場した日産 NV200バネット。

 デビューから間もなく14年を迎える商用車のロングセラーモデルとしてもおなじみだが、昨今のアウトドアブームや商用車ブームの流れに乗ってか昨今の中古車市場でも人気が上昇中で、100万円台後半から200万円台のものが多く流通している状況だ。

 四角い荷室とスポーティなフロントをダイナミックに融合した魅力あふれるデザインは今見ても新鮮で、車両サイズもコンパクトながら大容量の荷室空間を実現するとともに低いフラットな床と高い荷室高でクラストップレベルの高い積載能力を誇る。

 使用頻度が高い商用車ならではの特徴でもある高いアイポイントによって広い前方視界をしっかりと確保しながら、ステアリングの取り付け角度を極力寝かせることで乗用車に近い運転姿勢が保てるよう配慮。

 走行性能も秀逸でサスペンションはフロントに剛性を高めて高周波振動を減らすリップルコントロールショックアブソーバーを、リアに荷室の効率化に貢献する耐久性が高いリーフリジット式を採用。コーナーや高速でのしっかり感と荒れた路面でのショックを抑えた快適な乗り心地も両立している。

 2014年10月には日産がグローバルに販売する2車種目の量販EVとしてe-NV200が登場。パワープラグを採用することで屋外での電源供給が可能とした“走る蓄電池”として、大きな注目を集めた。

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スポコン人気でプチブレイクした“最後のセリカ”に熱視線!?

ライトな新感覚GTをテーマに前輪駆動専用設計とすることで大幅な軽量化を図り、高速走行時の安定性や運動性をさらに向上させた7代目セリカ

 1970年の発売以来、常に高い人気を維持してきたトヨタ セリカ。しかし、スペシャリティの要素を前面に押し出して登場した7代目ZZ系はスポーツ色が強かった従来モデルに比べると確たる人気を獲得できなかった一台。

 とはいえ、走りのほうは評価が高く、2タイプの高性能エンジン、新設定の6MTや新設計のリアサスペンション、軽量・高剛性ボディとの相乗効果による走安性の高さは大きな魅力だった。

 2002年8月のマイナーチェンジではディスチャージヘッドランプを全車に採用したほか、前後サスペンションも新設計のリニアコントロールバルブ付ショックアブソーバーを採用。エクステリアもフロントバンパー・リアコンビネーションランプ・リアライセンスガーニッシュの意匠変更で、さらなる洗練さを手に入れている。

 アグレッシブな面構成とシャープなラインを融合した先進的なプロポーションが功を奏したのか、派手なボディカラー、エアロパーツ、メッキホイールや電飾などでアングラ的なカスタムを楽しむ“スポコン”のベース車としてプチブレイク! 

 その後、2006年4月に販売が終了し、36年間というセリカの長い歴史に終止符を打つこととなったが、2023年に入って中古車相場がじわじわと上昇。その平均価格は100万円前後で、WRC(世界ラリー選手権)などで活躍した5代目や6代目が今なお200万円前後の平均価格を販売されていることを考えると……絶賛値上がり中ながらも7代目はお買い得かもしれない。

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