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【安東弘樹 Front Screen】祝50周年!歴代シビックに乗ってきました

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【安東弘樹 Front Screen】祝50周年!歴代シビックに乗ってきました

シビックはホンダの代表。もてぎショートコースで味見!

 先日、Honda主催のCIVIC50周年記念、「歴代モデル一気乗り試乗会」に参加しました。文字どおり、初代を含め歴代シビックを実際にドライブするイベントです。私は仕事の関係で、ほぼ徹夜で臨んだのですが、眠気を感じることはありませんでした。しかも3/5代目モデルの開発主幹から当時の開発秘話も聞けて、とても貴重な機会となりました。一気乗りは「もてぎ」のショートコースが舞台。コースを2周したら、次世代に乗り換える、という方式です。私は5代目、スポーツシビック(EG型/1991年~)からスタート。試乗車は170psを誇るDOHC・VTECエンジン(B16A型)を搭載したSiRグレード!走り屋にも愛された3ドアHBに乗り込むと、1990年代独特の内装の雰囲気に思わず、「懐かしい」という言葉が漏れます。走りはSiRの名に恥じず、キビキビとしたもの。50km/hに設定されていた制限速度内でも十分に「スポーツシビック」を体感できました。

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 次の6代目、ミラクルシビック(EK型/1995年~)は、残念ながら4ドアセダンのフェリオが試乗車。こちらは完全にファミリー仕様で、よくできた小型車、という趣でした。

 そして7代目(EU型/2000年~)へ。私は今回、初めて知ったのですが7代目は「スマートシビック」と銘打っていたそうです。日本生産車ではスポーツモデルが消滅し、5ドアとフェリオのみのラインアップになりました。個人的にはシビックへの興味を失ったモデルとして、むしろ鮮明に覚えています。走りは意外に粘る足に感心はしたものの、この時代のシビックは迷っていたのかも、などと思ってしまいました。

 8代目(FD型/2008年~)は、日本市場ではついに4ドアセダンのみになり、3ナンバーサイズに拡大します。欧州仕様の3ドアがイケていてうらやましく思ったのが懐かしい思い出です。でも、このモデルはアクセルがオルガン式で、4ドアのタイプRも販売され、少し安堵したのを覚えています。運転した印象は「立派になったシビック」。サイズが大きくなり内装の質感もコンパクトカーのレベルを超えています。当時「これがシビックか~」という疑問が頭をよぎったのを思い出しました。

 9代目(DBA型/2015年~)は、英国生産のタイプRが用意されていました。実は9代目には乗ったことがなく、当然タイプRを運転するのも初めてです。ドライブして驚いたのが、動力性能はもちろん、クルマがよく曲がることでした。FFでありながら、気持ち悪いくらい?に曲がってくれます。これがタイプRというものか!と感心しました。

 さあ、次はついに初代モデル(SBI型/1972年~)。が、何と直前に車両トラブルが発生し試乗できませんでした。試乗車は当時のスポーツグレードのRSだっただけに、ぜひ、味わってみたかったです。

 気を取り直して2代目のスーパーシビック(1979年~)に乗り込みます。用意された5ドアステーションワゴンは、いま見ても美しく、素敵なライフスタイルを想起させます。運転してみると低速でも大きくロールしますし、直進安定性はいまひとつ。でもそれがどうしました?といわんばかりに優雅にコースを走り抜けました。「こういうのでいいんだよ」という『孤独のグルメ』、井之頭五郎の言葉が思わず頭によぎりました。

 次の3代目、ワンダーシビック(1983年~)は、一気にモダナイズされ大人気を博したモデルです。今回は4ドアセダンが用意されていましたが、2代目からの革新を感じることができました。

 さあ、最後は私が所有していた4代目のグランドシビック(EF型/1987年~)。前後ダブルウィッシュボーン式サスペンションが奢られ、かなりスポーツに振ったモデルで、私はSiやSiRといったスポーツグレードがほしかったものの、予算の関係でツインキャブのXTで我慢。憧れだったSiに久しぶりに乗ってみて、ワイド&ローの美しいエクステリアや低いベルトラインのダッシュボードに感動。130psを誇るZC型エンジンを回して、思わず、「そうそう、これだよ」と呟いてしまいました。いやー終わってみれば、お腹っぱいです。

締め括りに最新11代目のタイプRがコースイン!コースの外から見ているだけでしたが、そのポテンシャルを垣間見ることができて、大満足でした。Hondaに感謝です。

※本稿は雑誌『CAR and DRIVER』の連載企画「Front Screen」の過去掲載記事です

安東弘樹 プロフィール

あんどう ひろき/フリーアナウンサー。1967年、神奈川県生まれ、元TBSアナウンサー。現在は独立し、TBSラジオ「UP GARAGE presents GARAGE HERO’s~愛車のこだわり~」、TOKYO MX「バラいろダンディ」、MBS「朝日奈央のキラめきスポーツ~キラスポ~」、テレビ東京「ミライの歩き方」、Bayfm78「MOTIVE!!」など多くのテレビ、ラジオ番組で活躍。趣味・特技はモータースポーツ、クルマ全般、弓道、スキー。日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)選考委員

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みんなのコメント

5件
  • EFとEGに乗っていました。
    ZC、16Aともに良いエンジンでした。
    ガンガン回して10万キロ走っても16Aは全然ヘタらなかったなぁ。
    何度直してもスプールバルブからオイル漏れしましたが。
    ディスビとACGはブッ壊れましたが。
    回す楽しみと直す楽しみを教えてくれたシビックは青春の一台です。
  • ワンダーとグランドシビックを鈴鹿製作所で造ってました。シリンダーブロックの加工とか組み立てとかやりましたが当時はシビックバカ売れで土曜日の休日買い上げ出勤が嫌で仕方がなかった。街でたまにシビック見かけると苦労して造っていた青春時代を思い出します。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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