2020年11月17日(日本時間18日)、INFINITI(インフィニティ=日産の高級車ブランド)は、新型クーペSUVの「QX55」をデジタルワールドプレミアした。
QX55は、クロスオーバーSUVのQX50をベースとしたクーペルックのSUVであり、今後のインフィニティの中核を担う、重要なモデルだ。
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メルセデスやBMWといった名立たる欧州メーカーが並ぶ、ラグジュアリークーペSUVカテゴリへ、INFINITIも参入することになる。本稿では、明らかになった新型QX55の姿をご紹介していく。
文/吉川賢一
写真/INFINITI
【画像ギャラリー】本稿未掲載カットあり! グラマラスな新型QX55の内外装を詳しく見る
新型QX55はQX70の後継車的なクーペSUV
新型インフィニティQX55。全長4732×全幅1902×全高1621mmという大型SUV
日産の高級車チャンネル、インフィニティのメインマーケットは北米と中国だ。これまで香港にあったインフィニティの本社機能を、2020年になってから横浜にある日産グローバル本社へと移転。
9月に7人乗り3列シートのクロスオーバーSUVである新型「QX60モノグラフ」を発表したのに続き、この「QX55」が発表となった。
以前は、QX70という高性能クーペSUVモデルも存在したのだが、2017モデルを最後にラインアップから消えてしまった。新型QX55は、このQX70の後継車的な位置づけとして、デザインテイストを受け継いだモデルにしたい、といった狙いがあるようだ。
ダイナミックで存在感のあるエクステリア
大きく傾斜したルーフ後端がクーペSUVらしさを演出。20インチタイヤと相まって迫力満点
エクステリアの最大の特徴であるフロントグリルは、インフィニティのブランドアイデンティティを表した、ダイナミックで存在感のある造形だ。フロントグリルやエアインテークの模様は、日本の折り紙に着想を得てデザインされたメッシュを採用したという。
また、特徴的なダブルアーチのグリルも、奥行きがあるように見える。人間の目を模倣したような、LEDヘッドライトは標準装備だ。
ボンネットからフロントフェンダー、そこからつながるルーフラインは、実に滑らかだ。ベースである、QX50のルーフラインとは全く異なり、クーペSUVらしさがあふれている。20インチの大径タイヤホイールが標準採用となり、キャビンのコンパクトさ際立つ。
テールランプはピアノキーのようなデザインが施されており、QX55のいいアイコンとなっている。1つのハウジングに45個のLEDを組み合わせているそうで、エレガントな雰囲気が漂っている。パワーリフトゲートも備えられ、利便性もしっかりと確保されている。
ラグジュアリーで充実した装備のインテリア
新型QX55のインパネ。外観の派手さとは対照的に内装は比較的シックな設えだ
上段8インチ、下段7インチの高解像度スクリーンの「デュアルセンターディスプレイ」は、日本のV37スカイラインに搭載されているものと(つまりインフィニティQ50)と同じ装備だ。
また、ワイヤレスでApple CarPlayと連携できるタッチインフォテインメントシステムでもあり、複数のUSB入力口も備えている。さらには、コンサート会場のような音響が体験できる、16スピーカーのBoseオーディオシステムを備えている。カラーヘッドディスプレイも備える。
ステアリングホイールやメーター類は、QX50と同様にも見えるが、シートやセンターコンソールなど、レッドをあしらったことで、ラグジュアリーさが際立っている。
注目のパワートレインはちょっと普通すぎた!?
日本ではスカイラインとして売られるQ50のRED SPORT。心臓部には400psを発揮するV6ツインターボエンジンが搭載されている
パワートレインは、QX50と同じく、4気筒可変圧縮ターボエンジン(最大出力268ps)を搭載する。マニュアルシフトモード付の無段変速機と、インテリジェント全輪駆動システムの組み合わせだ。
なお、センターコンソールにあるドライブモードセレクターでは、ノーマル、エコ、スポーツ、パーソナルを選択可能だ。
だが、QX70の血統を受け継ぐクルマとしては、さらにハイパワーなエンジン、例えば、Q50 RED SPORTに搭載されている400馬力のV6ツインターボもあるかと予想をしていたが、ややがっかりした内容だった。
メイン市場でヒットすれば日本導入も
インフィニティの命運を握ると言っても過言ではないQX55。その成否によっては日本導入が見えてくる可能性も
先日発表した新型QX60モノグラフや、今回発表したQX55は、インフィニティにとって、ブランド存続をかけた重要なモデルだ。これらのモデルがメインマーケットでヒットしなければ、インフィニティは、ブランド消滅も否定できない。
まずは、メインマーケットである海外市場でしっかりヒットさせること。そして、日本からのラブコールにも応えられるよう、体力作りが求められるタイミングだ。
即座に日本導入することは考えにくいが、北米と中国で、狙い通り販売を伸ばすことができれば、スポット的な日本導入もなくはないだろう。もし何かしらの形で、日本導入されれば、QX55のグラマラスなデザインは、日本市場で相当に目立つ。
発表イベント会場に佇むQX55。トレンドのクーペSUVはユーザーの心を捉えられるか?
QX55の価格については、現時点未公表だが、3つのグレード(LUXE、ESSENTIAL、SENSORY)を設定し、2021年春にアメリカ、カナダにて発売開始、その後、他の主要市場へと導入される予定だという。
果たしてQX55はインフィニティの救世主となるか、今後の活躍が楽しみだ。
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みんなのコメント
それよりは日産肝入りの
“VC(可変圧縮)ターボエンジン”
の拡充する方が最優先でしょう。
直列6気筒エンジンは、
トヨタですらBMWから調達しているのですから、
日産はメルセデスベンツに拝み込んで、
メルセデスベンツから調達するべきだと思います。
まっ、現行のスカイラインをスカイラインとは、誰も思っていませんけどね!
スープラ直列6気筒、復活!マツダさんも直列6気筒を作る気みたいですし、日産さんも直列6気筒を復活してみては、いかがでしょうか!みんな待ち望んでいるんですよねぇー直列6気筒ツインターボがのったスカイラインとフェアレディーZを!!!