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BTCCタイヤテストはBTCのホンダ・シビックが最速。トヨタ・カローラHVも周回重ねる

掲載 更新 2
BTCCタイヤテストはBTCのホンダ・シビックが最速。トヨタ・カローラHVも周回重ねる

 BTCCイギリス・ツーリングカー選手権で毎年恒例のインシーズン・タイヤテストが7月6~7日にオールトンパークで実施され、2日間のセッションで合計27台のマシンが走行した。初日にトップタイムを記録したBTCレーシングのセナ・プロクター(FK8型ホンダ・シビック・タイプR)が総合トップとなり、2日目首位の3冠王者ゴードン・シェドン(FK8型ホンダ・シビック・タイプR/チーム・ダイナミクス)とともに、ホンダ・シビックが連日のワン・ツーと好調を維持している。

 また、テストには2022年からの本格導入を予定するコスワース・エレクトロニクス社製の共通ハイブリッド機構を組み込んだ『トヨタ・カローラBTCCハイブリッド』も登場。2013年王者で現在シリーズ参戦休止中のアンドリュー・ジョーダンがステアリングを握り、新システムの開発作業を担当している。

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 今月後半に第4戦の舞台となるチェシャー州のトラックでは、実際のレースでも使用される全長約3.6kmのIsland(アイランド)レイアウトを採用して、テストの全セッションが行われた。

 しかし両日ともに悪天候の影響を受け、ドライコンディションでの走行は限られたものとなり、今季からワンメイク供給されるグッドイヤーのスリックタイヤを装着してのアタックはほぼ火曜午後のみとなった。

 そのセッションで最速タイムを叩き出したプロクターは、TOCA共通エンジンを搭載するBTCシビックで1分25秒656までタイムを更新。これが両日を通じたオーバーオールでのベストとなり、2番手には0.071秒差で今季BTCC復帰のシェドンが続く結果に。また、3番手にも今季から“名門”チーム・ダイナミクスに加入のダニエル・ロウボトム(FK8型ホンダ・シビック・タイプR)が入り、初日はホンダがワン・ツー・スリーを占拠するかたちとなった。

 さらにシェドンは、明けた水曜にもワンチャンスのドライランで1分25秒749までタイムを上げ、この日の最速ドライバーに。2番手には0.464秒差でプロクターが続き、このふたりが連日のワン・ツーを記録している。

 その背後には、2020年のチーム参戦休止を経て復活した大ベテランのジェイソン・プラト(ヴォクスホール・アストラBTCC/エイドリアン・フラックス・ウィズ・パワーマックスド・レーシング)が水曜のタイムで総合4位に続き、2日目にタイム改善を果たした数少ないドライバーのひとりに。


■トヨタ・カローラBTCCハイブリッドはテスト2日目、12番手まで浮上

 総合5番手には2021年投入の新型クプラ・レオンBTCCに乗るジャック・ゴフ(チーム・ハード・ウィズ・オートブライトダイレクト)、同6番手に水曜午前のフルウエットで最速だったジェイク・ヒル(フォード・フォーカスST/MBモータースポーツ・アクセラレーテッド・バイ・ブルースクエア)が続き、以下クリス・スマイリー(ヒュンダイi30ファストバック Nパフォーマンス/ギンスターズ・エクセラー8・ウィズ・トレードプライスカーズ・ドットコム)、現王者アシュリー・サットン(インフィニティQ50BTCC/レーザーツールス・レーシング)、こちらも復帰組のダン・ロイド(ヴォクスホール・アストラBTCC/エイドリアン・フラックス・ウィズ・パワーマックスド・レーシング)、そしてTOYOTA GAZOO Racing UK加入のサム・スメルト(トヨタ・カローラGRスポーツ)が続くトップ10となった。

 また、チーム・ハードはここまでレギュラーを務めたグリン・ゲディーが「個人的な家庭の都合により」今季後半の参戦を見合わせると決めたことを受け、急きょ昨季シリーズデビューを飾ったジェームス・ゴーナルを招集。初日17番手、2日目は9番手でトップ10入りを果たし、総合15番手に食い込んだ代役が、そのまま新型クプラのシートに収まる公算が強まっている。

 一方、シリーズ公式のテストベッド車両として約1年前にシェイクダウンを果たした共通ハイブリッド機構搭載のトヨタ・カローラBTCCハイブリッドも走行を重ね、今回はダレン・ターナーからバトンを引き継いだアンドリュー・ジョーダンがドライブを担当。21番手だった火曜に対して2日目は12番手まで浮上し、首位シェドンのシビックから約1秒差のラップを記録した。

「僕らはすでにアングルシー島のトラックで何日間かテストをともにしてきたが、他のマシンと一緒に走れる今回はパフォーマンスレベルの評価と走行距離を稼ぐことが最大の狙いだった」と説明した元ウエスト・サリー・レーシング(WSR)のエースを務めたジョーダン。

「来季ハイブリッドが導入された際に、誰もがその信頼性に安心できるよう、純粋にリライアビリティを念頭に置いて、誰よりも多くのラップを重ねた。開発プロセス中には当然、主にソフトウェアの微調整などマイナーなトラブルが発生するものだけど、それらは順調に処理できたよ」と続けたジョーダン。

「このプロジェクトに関わることができて本当にうれしいし、できる限りのフィードバックを提供したい。今回は心から楽しむことができた」

 この2日間で28名のドライバーがセッションに参加し、2300周以上を完了して5000マイル(約8000km)以上の活用可能なデータを収集。続くBTCC第4戦はここオールトンパークで、7月31日~8月1日の週末に再開される。

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みんなのコメント

2件
  • 流石ホンダだね。
  • 人馬一体とか言ってるメーカーは
    出ていないんだな。
    ちょうどいい車種あるのに、自信ないのかな?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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