メルセデスのルイス・ハミルトンは、これまで7度のワールドチャンピオンを獲得。先日行なわれたポルトガルGPで、自身通算97勝目を挙げた。また、ポールポジション獲得回数も99回と、前人未到の3桁に辿り着こうとしている。
様々な新記録を更新、さらに絶体絶命の立場に立たされても勝利を掴み取る”例外的”なパフォーマンスを見せるハミルトンについて、メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは「今はこれが彼の標準だ」と語った。
■ルイス・ハミルトンが、再スタートでマックス・フェルスタッペンに抜かれた理由「一瞬ミラーを見た隙に……」
ハミルトンはポルトガルGP序盤、セーフティカーラン解除後のリスタートに失敗。レッドブルのマックス・フェルスタッペンに抜かれて3番手に落ちることになった。しかしハミルトンはそれでも諦めず、コース上でフェルスタッペンと、チームメイトのバルテリ・ボッタスをオーバーテイク。勝利を手にした。
ポルトガルでレッドブルに勝てた理由は、ハミルトンの魔法のようなドライビングだったのかと尋ねられたウルフ代表は、そのハイレベルなパフォーマンスは、ハミルトン自身が作り上げた”基準”にすぎないと語った。
「我々には良いクルマがあったと思う。(今季)ポールポジションを争えたのは、これが初めてだ」
そうウルフ代表は語った。
「おそらく我々は、0.1秒遅かった。良いレースカーだったが、レッドブルの2台とは非常に近かった。彼(ハミルトン)はただ、完璧なレースを走ったんだ」
「こういったルイスのパフォーマンスについて話すのは、あまり意味のないことだ。なぜなら彼は、いつもそうだからだ」
「それは今の彼の基準とも言えるパフォーマンスであり、彼はその基準を自分自身で設定していると思う」
ハミルトンはこれで今シーズン2勝目。ドライバーズタイトル争いの最大のライバルと目されるフェルスタッペンとのポイント差は8まで拡大した。ただふたりはこれまでの3戦で、コース上で激しい戦いを繰り広げてきたが、そのいずれもがフェアな戦いだった。
ウルフ代表曰く、彼ら二人はリタイアがタイトル争いにどんな影響を及ぼすのかを理解しているため、コース上での戦いは今後もフェアなまま続いていくだろうと語る。
「ポイントを失うリスクは大きすぎるため、彼らはまだ、コース上では一線を越えていないと思う」
「しかし、今後も直接対決することになるだろう。そして、戦いは増えるかもしれないし、そうではないかもしれない」
「ルイスは今置かれている状況について、完全にリラックスしている。彼はチームと働くことを楽しんでいるし、そして我々を後押ししてくれる。今まではそういう形ではなかったからね」
「それはただ、楽しい状況なんだ」
メルセデスはまた、ハミルトンが優勝、ボッタスが3位に入ったことで、レッドブルに対するコンストラクターズランキングでのリードも18ポイントまで拡大した。シーズン前テストで厳しい立場に置かれていた時、このようなことになると予想していたかと尋ねられたウルフ代表は、次のように語った。
「そうなるとは、信じられなかっただろう。私はある意味で、確率や数字というモノを信頼しているからだ」
「この事実に基づけば、2回ポールポジションを獲得し、2勝できるなどとは思っていなかった。私の脳が、そんなことを考えることはなかったよ」
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