10月20日、2024年MotoGP第17戦オーストラリアGP MotoGPクラスの決勝がフィリップ・アイランド・サーキットで行われた。モンスターエナジー・ヤマハMotoGPチームのファビオ・クアルタラロは9位、アレックス・リンスは13位でフィニッシュし、ふたり揃ってポイントを獲得した。
今大会はリンスが今季2度目のダイレクト予選Q2進出を決めたが、土曜日の予選とスプリントではふたり揃って路面の低グリップに苦戦し、やや厳しい結果を強いられた。問題解決に取り組むふたりは、決勝に向けてチームとともに準備を進めていた。
M.マルケスがマルティンとのトップ争いを制して今季3勝目を飾る/第17戦オーストラリアGP
迎えた決勝日は朝から好天に恵まれ、レースはドライコンディションで開始し、全21台がフロントにハードタイヤ、リヤにソフトタイヤを選択した。ペドロ・アコスタ(レッドブルGASGASテック3)の欠場により18番手からスタートとなったクアルタラロは、絶好の飛び出しで一気に9番手まで浮上する。
しかし、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)に先行を許し、10番手でオープニングラップを終えることに。その後5周目には再びひとつ順位を上げるも、ラウル・フェルナンデス(トラックハウス・レーシング)を始め、3人に交わされて一時は12番手まで後退してしまう。
序盤から中盤にかけて数台に先行を許し厳しい展開となったが、猛攻を続けるクアルタラロは終盤に反撃を開始。まずは20周目にヨハン・ザルコ(カストロール・ホンダLCR)を捉えると、さらに残り5周でジャック・ミラー(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)、4周でフェルナンデスを次々にパス。抜き返すことに成功した。見事トップ10内まで追い上げを見せ、トップから18.757秒差の9位でチェッカーを受けた。
また、リンスは9番グリッドからスタートを切ると、直後に集団に飲み込まれてしまい12番手に後退。さらに翌周にもひとつ順位を下げたが、少しずつペースを上げていく。14周目にはクアルタラロの後ろに迫ったが、思うようにオーバーテイクを仕掛けることができない。
終盤はクアルタラロを含む前方集団についていくことができず、終盤は単独走行となってしまった。順位を維持することに集中してチェッカーを目指し、最終的にトップから22.210秒差の13位でフィニッシュ。少々厳しい展開となったものの、クアルタラロに続いてポイントを獲得した。
終盤にかけて少しすつ復調も見せているヤマハ勢だが、クアルタラロとリンスが語るように未だマシンにおいては改善の余地が十分にあるようだ。今シーズンは残り3戦と少なくなってきているが、終盤戦と来シーズンに向けてどこまでいい状態へと持っていくことができるだろうか。
■ファビオ・クアルタラロ(決勝:9位)
「スタートは非常に良かったけれど、残念ながらレース前半は難しい状況が続いてしまった。何度かハイサイドを起こしそうになり、上位グループのペースについて行くことができなかったんだ。でも後半は非常に好調で、とくに最後の10ラップは本当に良かったから喜んでいいと思う。このレースからも、また何かを学べると思っているよ」
■アレックス・リンス(決勝:13位)
「今日の仕事には満足しているよ。100%を注いだからね。しかし最終の結果には100%満足することはできないね。マシンにいくつか変更を加えたことで少し改善が見られたことは間違いなく、昨日のスプリントと比べてトップとの差がいくらか縮まったんだ。でもそれではまだ足りない。問題は依然として残っているし、チームはすでに原因を特定しているのだけれど、それを解決するにはもう少し時間が必要だね」
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みんなのコメント
ワークスとして考えるとトップ10入るのもままならない状態
今年後半には常にシングル入賞常連になれるかと思ったけど難しそうですね
せめて5位以内とは表彰台にはたまには入れる位は今年にはなって欲しかったかな
今年それが出来たら来シーズンには序盤からトップ争いに絡めたでしょうね
再来年はランクトップメーカーはエンジン開発凍結されるみたいですが
そこでは少し追いつく可能性はありますが来年もまだまだ苦労しそうですね
日本のメーカー復活早く実現して欲しいですね,,,..