スパ・フランコルシャンを舞台にF1ベルギーGPが開幕。初日夕方に行なわれた予選では、レッドブルのマックス・フェルスタッペンがセッション最速タイムを記録した。
ベルギーGPは今季3度目のスプリントウィークエンド。そのため、フリー走行1回のみで決勝レースのスターティンググリッドを決める予選を迎えた。
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直前に行なわれたFIA F2の予選では、セッション途中に強い雨が降り出していたが、F1の予選を前に雨も上がり、晴れ間も差した。
ただ降雨やF2での赤旗などの影響によって、セッション開始は10分のディレイ。現地17時10分から18分のQ1が開始された。
この時点での路面はウエットコンディション。気温18度、路面温度は22度という状況で、天候の急変を恐れてか、各車はインターミディエイトタイヤで早々にタイム計測を実施した。
走れば走るほど路面コンディションは改善されていくため、各車はコース上に留まってアタックを継続。残り10分を切ったタイミングでフェラーリのカルロス・サインツJr.が暫定トップに立ち、フェルスタッペンが2番手、3番手でアストンマーチンのフェルナンド・アロンソが続いた。
残り時間が少なくなると、メルセデス勢やマクラーレン勢、フェラーリ勢などが、新品のインターミディエイトタイヤを投入。ユーズドタイヤで走り続けたフェルスタッペンの1分58秒515というタイムを、フェラーリのシャルル・ルクレールが0.215秒上回ってQ1トップ通過を果たした。
Q1のチェッカーが振られる頃にはマシンから巻き上がる水しぶきは少なくなり、9番手となった角田裕毅をはじめ最後のアタックで大きくポジションを上げるドライバーも。その結果、ウイリアムズ勢とアルファロメオの周冠宇、ハースのニコ・ヒュルケンベルグが16番手以下にはじき出されることに。トラックリミット違反のあったアルファタウリのダニエル・リカルドも19番手と、ここで姿を消すこととなった。
15分間のQ2でも各車はまずインターミディエイトタイヤで走行を再開。フェルスタッペンが1分55秒535をマークしてトップに立った。
Q2折り返しというところで、場所によっては走行ラインがほぼ乾いているセクションもあり、各チームは続々とスリックタイヤに切り替えていった。
ソフトタイヤに交換した当初は挙動を乱すドライバーも少なくなかったが、Q2最後のアタックに向けて徐々にインターミディエイトタイヤでのタイムを上回り始めた。
ソフトタイヤでのタイム向上が著しくタイムシートも目まぐるしく変わっていったが、その中でマクラーレンのオスカー・ピアストリがトップでQ3進出。フェラーリ勢がそれに続いた。
後方でアタックしていたフェルスタッペンはギリギリ10番手通過。角田は一時トップタイムを記録するシーンもあったものの、早めにタイム計測を行なっていたこともあり他車のタイムアップでポジションを落とし、最終的に11番手でQ2脱落となった。
角田以下、アルピーヌ勢やハースのケビン・マグヌッセン、アルファロメオのバルテリ・ボッタスがノックアウトとなった。
迎えた12分間のQ3のアタック1回目では、アストンマーチンのフェルナンド・アロンソがまず1分49秒164でターゲットタイムを記録。それをマクラーレンの2台が上回り、ピアストリが1分48秒509でトップに立った。
しかしさらにそれらをフェルスタッペン、ルクレールが続けてトップタイムを塗り替え、ルクレールの1分47秒931が暫定最速タイムとなった。
ここで各車はピットイン。残り3分を切ったところで、新品のソフトタイヤに履き替えて最終アタックへ向かった。
隊列の前方でアタックしていたルクレールは1分46秒988で自身のトップタイムを塗り替えるも、フェルスタッペンがそれを0.820秒も上回る驚異の1分46秒168を叩き出した。結局このタイムを脅かすドライバーは現れず。これでフェルスタッペンがセッション最速となった。
ただ、フェルスタッペンはベルギーGPで規定数を超えるギヤボックスを投入しているため、日曜日の決勝では5グリッド降格を受けることとなっている。
そのため、決勝では2番手タイムのルクレールがポールからスタート。3番手タイムのセルジオ・ペレス(レッドブル)がフロントロウに並ぶこととなる。
決勝グリッド2列目にはメルセデスのルイス・ハミルトンとサインツJr.。フェルスタッペンはマクラーレン勢に挟まれる6番手から決勝をスタートすることとなる。ピアストリはルーキーながらも、チームメイトのノリスを上回った。
8番手にメルセデスのジョージ・ラッセル、9番手にアロンソ、10番手にそのチームメイトであるランス・ストロールというトップ10になった。
グランプリ2日目の土曜日にはスプリント用の予選“スプリントシュートアウト”と約100kmで争う“F1スプリント”が待っている。
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