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マツダ×スバルのボンネットはじめ性能アップ。MAZDA3 Bio conceptが富士で1分51秒台目指す

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マツダ×スバルのボンネットはじめ性能アップ。MAZDA3 Bio conceptが富士で1分51秒台目指す

 11月16日、マツダはENEOSスーパー耐久シリーズ2024 Empowered by BRIDGESTONE第7戦『S耐ファイナル富士』の会場内で、MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptに導入された新たな外装のアップデートについて説明した。スバル航空宇宙カンパニーの再生炭素繊維を使用したボンネットに加え、フロントのスプリッター、バンパー、リヤウイングなど新たな空力パーツを投入。2023年最終戦から合計で33kgの軽量化を果たし、空力も向上。ラップタイムでは第2戦富士から2秒速い、1分51秒台を狙う。

 2022年最終戦からスーパー耐久ST-Qクラスに参戦しているMAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptは、マツダ3に2.2リッターディーゼルターボを搭載したレーシングカーで、さまざまな改良を受け信頼性、速さともに改善。2023年最終戦では300馬力までパワーアップを果たしていた。

スバルとの“共挑”で迫力アップのMAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptが登場

 迎えた2024年第7戦富士に向けては、『共挑~S耐ワイガヤクラブ~』としてST-Qクラスに参戦するメーカーが集って取り組みを進めるなかで、マツダとスバルの間で、スバル航空宇宙カンパニーの航空機づくりのなかで生まれる再生炭素繊維を活用したカーボンボンネットが登場した。この再生炭素繊維は、Team SDA EngineeringではVaRTM成形で検証しST-Qクラスの車両に投入しているものだが、マツダではオートクレーブ成形で検証。実車、成形性の検証をマツダで行った。

 また今回は既報のとおりカーボンボンネットに加え、大きく見た目の迫力が増している。フロントヘビーな特性があるFF車両の運動性能を上げるため、ダウンフォースアップを狙いフロントスプリッター、バンパー、リヤウイングを改良してきた。フロントスプリッターはこれまでバンパーの折り返し部に純正のアンダーカバーを組み合わせていたが、今回はバンパーを別体化。スプリッターはアンダーカバーと結合させフラット化した。

 フロントバンパーは、2024年の東京オートサロンで公開されたデザインが採り入れられ、リヤウイングはこれまで純正のスポイラー上に搭載されていたが、今回はリフトゲートと締結され、断面形状を変更、大型化されている。

 これらの改良に加え、今回はパワーを300馬力から310馬力へアップ。車重もトータルで2023年の1351kgから1318kgまで軽量化された。またラップタイムも、2023年は1分55秒404が予選のベストタイムだったが、今回は1分51秒台を狙う。

「こうしてコラボレーションすることができて、スバル航空宇宙カンパニーさん、Team SDA Engineeringの本井雅人代表に感謝申し上げます。『共挑~S耐ワイガヤクラブ~』を始めてから2年が経ち、とうとうこういったところまで来たなと感じています。レースではライバルですが、素材を提供していただいてレースカーに仕立てていくということは今までも例がないことだと思います」というのはMAZDA SPIRIT RACINGの前田育男代表。

 また、Team SDA Engineeringの本井代表は「今回、航空宇宙カンパニーの再生炭素繊維を本当に使っていただいて、今日を迎えられ嬉しく思っています。しかもこのクルマに、素材感もそのままで表現してくださって、本当にカッコいいなと思います」とコメントした。

 スバルとの“共挑”を経てパフォーマンスアップを果たしたMAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptだが、「実は今回、ほぼほぼタイムがスバルさんと同じところにいるので、かなりしんどいです(笑)」という前田代表。実際、11月16日のウォームアップでは65台混走のなか、スバルHigh Performance X Future Conceptが1分52秒台、MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio conceptが1分54秒台だった。予選、決勝でどんなタイムが刻まれるか、どちらが先着するか楽しみなところだろう。

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みんなのコメント

1件
  • ますた〜(地獄の軍団カフェ見習)
    トーションビームじゃなぁ〜
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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