詰めかけた7万9000人の観衆が大いに沸いた。鈴鹿サーキットで行なわれたF1日本GPの予選で、アルファタウリの角田裕毅が久々のQ3進出を果たしたのだ。
現在コンストラクターズランキング最下位につけるアルファタウリ。角田も苦しいレースが続いており、ここまで15レースを終えて入賞は10位3回のみで、予選においては5月のモナコGPを最後にQ3に進めずにいた。
■F1日本GP、2023年は予選日に7万9000人が来場。昨年比1万1000人増の盛況ぶり……2009年に鈴鹿開催が復活して以降最多
アルファタウリは日本GP直前のシンガポールGPで、大規模なアップデートパッケージを投入。角田はQ2でアタックをまとめられず予選15番手に終わったものの、Q1ではトップタイムを記録するなど、これまでの苦境を払拭するようなパフォーマンスを見せ、日本GPに大いに期待をもたせた。
そして迎えた日本GPで角田は、FP1で5番手タイムを記録。FP2、FP3は中団から下位に沈んだが、本人曰く「FP1、FP2、FP3で試したことをひとつずつまとめ上げた」ことが、予選では会心のパフォーマンスに繋がった。
Q1はトップと0.855秒差の8番手で危なげなく通過。Q2もメルセデス、マクラーレンといったトップチームと遜色ないタイムで7番手につけ、Q3に駒を進めた。
そのQ3で角田は、最終的に1分30秒303というタイムをマークして9番手に。今季最高位(アゼルバイジャンGPでの8番手)には届かなかったものの、母国のファンの前で会心のアタックを見せた。
「まずはファンの方々のサポートがすごかったです。Q1、Q2、Q3と進んでいくにつれて、そのサポートが大きくなっているような気がしました」
「とにかく鈴鹿は自分が大好きなコースです。その中で最大限の走りができたのは楽しかったですね」
予選を終えて、そう振り返った角田。10戦ぶり3度目のQ3進出となった今回は、とにかく楽しんで走ることができたようだ。
「とにかく楽しんで走れたのは良かったです。Q3の最後のラップも満足しているかと言われたら、もう少しできることがあったのではないかと思いますが、出来るだけ100%に近付けようとしましたし、悪くなかったと思っています」
また予選日の朝に、2024年シーズンもアルファタウリに残留することが発表された角田。発表後は表彰台に登壇し、グランドスタンドのファンの前で挨拶もした。「まず、不安なことがなくなったのは良いことです。とにかく日本のファンの方々の前でこうやって発表できたのは初だと思うし、よかったです」と彼は笑顔を見せた。
レースに話を戻すと、今回の日本GPはタイヤの劣化(デグラデーション)が起こると予想されており、各チームがピット戦略に頭を悩ませる難しいレースになりそうだ。しかし角田はそんな中でも、楽しむことを忘れたくはないと語る。
「FP2ではタイヤが結構摩耗したので、タイヤ戦略は忙しくなると思います。そこはコミュニケーションが重要になると思うので、そこを意識して、ストラテジーを念入りに考えます」
「もちろんポイントを目指して頑張りますが、今日は楽しめて走れたので、明日も楽しむことを忘れずに、皆さんとその気持ちをシェアしながら走りたいです」
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