輸入車 [2024.05.07 UP]
癒やしの輸入車ツーリング旅は[ディーゼル+マイルドハイブリッド]上質なオールラウンダーで
文と写真●ユニット・コンパス ※ナンバープレートは、すべてはめ込み合成です。
(掲載されている内容はグーワールド本誌2024年6月号「旅特集/気の向くまま、思いっきり走りたい[わがまま旅]」記事の内容です)
走って楽しい輸入ディーゼルエンジン車で行く【クルマ旅】高野山へのグランドツーリング
メルセデス・ベンツ CLA 200 d シューティングブレーク/最新のメルセデスだから渋滞も苦にならない
春という季節は爽やかなイメージとは裏腹に、オトナ世代にとっては何かと気が急くことも多く、忙しない日が過ぎていく。それは家族も一緒で、新しい環境や人間関係などでストレスが溜まりがちだ。
そこで考えたのが、気持ちを落ち着けてくれるような癒やしの旅。
SNS映えする賑やかなエリアから距離を置き、自然のなかでゆったりとした時間の流れを楽しむような1日をイメージした。季節的にまだ海には早いので、どこか湖畔でのんびりしようと計画を立てた。
我が家は3人家族なので、大きなミニバンは必要ないし、旅先で大きなクルマを取りまわすのはストレスになる。安全で、長距離ドライブが快適で、燃料費もかからないクルマが理想的だ。旅先で買い物をしたり、ちょっとしたアクティビティにも対応できるラゲッジスペースも欲しい。
そんなわがままを叶えてくれるクルマを考えたときに、頭に浮かんだのがメルセデス・ベンツのCLAシューティングブレークだった。
なにより期待したのが、「アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック&アクティブステアリングアシスト」と名付けられた先進安全装備。自動再発進機能が備わり、高速道路なら停止から30秒以内、一般道でも3秒以内であれば操作をせずに再発進してくれる。大型改良後のモデルは、さらに機能が洗練された。
渋滞時のストレスはロングドライブの敵。これがあれば、渋滞が避けられない人気の観光地であっても、快適な時間が約束される。
CLA 200 dに搭載される「OM654q」は、2020年から施行されたユーロ6dをクリアした環境型ディーゼル。徹底した排出ガス対策を行った。48VマイルドHVでもある。
2023年9月の改良で進化したMBUXを搭載。手を離すことなく各種操作が行える最新世代のステアリングを備えたことで、使い勝手が大幅にレベルアップしている。
クルマだから可能になる大自然での極上リラックス
クルマだからこそ楽しめる奥日光エリア
朝、行きの高速道路で早くも30分の渋滞に遭遇した。料金所手前の減速区間での3重衝突だ。運転支援機能のメリットは、ペダルやステアリング操作が軽減されるだけにとどまらない。つねに車間距離がキープされるし、ドライバーは監視に集中できる。イライラしない。安全で、車内の空気も重たくならないで済むのだ。
日光に入るまでは高速道路を淡々とひた走る。CLAが搭載するディーゼルエンジンは騒音や振動が少なく、こうしたシチュエーションに最適。ディーゼルは一時期に業界全体でイメージを落としたが、その後開発されたこのエンジンは、徹底的な排出ガス対策を施して厳しい規制をクリア。さらに48VのマイルドHVを組み合わせることで、街中からロングドライブまで、多くの領域でCO2排出量低減を実現している。まさにメルセデスの力量とプライドを感じるパワートレインである。
高速道路を早めに降り、日光街道の杉並木を走る。日光の市街地に入るとイマドキの見栄えのいい店舗が数多く並ぶが今日はスルー。そのままいろは坂の上り専用線へと向かう。紅葉シーズンは驚くほど混雑する道だが、この季節は極めてスムーズで、タイトコーナーの数々を楽しみながら走り切ることができた。
トンネルを抜け、多くのクルマが華厳の滝に向かうのを尻目に中禅寺湖方面へステアリングを切る。
明治時代以来、国際的な避暑地として愛されてきたこの地域には、かつてはイギリス、イタリア、フランス、そしてベルギーといった国の大使たちが別荘を構えていた。今でもイタリア大使館別荘は記念公園として公開されている。その理由は景色を見れば明らかだ。湖畔から望む山々は美しく、雄大。そして、心からリラックスできる静寂が広がっている。
駐車場にクルマを止め、湖畔を散策する。足音以外には風の音しか聞こえない。本当に贅沢な時間だ。
日光は世界遺産の社寺をはじめ見どころが多いが、駅から遠くなればなるほど、クルマでしか行けないところほど、心を打つ景色が広がっている。特に日光国立公園は、日本の美しさを実感できる素晴らしいエリアだ。
相棒であるCLAが、安全性と快適性だけでなく、こうした場所にもふさわしい環境性能を備えていたことが、心から誇らしかった。
CLAシューティングブレークは、美しいだけでなく、非常に利便性に優れ、その乗り心地のよさと静粛性の高さはメルセデスの名前にふさわしい仕上がりで、まさにロングドライブ向きであった。
いろは坂は日光と奥日光をつなぐ観光道路で、上り下り合わせて48のカーブを擁する。日本の道100選のひとつでもあり、絶景が楽しめる。
いろは坂を上り切るとそこからは奥日光。明智平ロープウェイからは抜群の眺望。中禅寺は日光を開山した勝道上人が784年に創建した。
CLA 200 d シューティングブレーク(8速AT) ●全長×全幅×全高:4690×1830×1450mm ●ホイールベース:2730mm ●車両重量:1600kg ●エンジン:直4DOHCディーゼルターボ ●排気量:1949cc ●最高出力:150ps/3400-4400rpm ●最大トルク:32.6kgm/1400-3200rpm ●新車価格:602万円(CLA 200 d シューティングブレーク)
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ディーゼル+マイルドハイブリッド[プジョー 408 GTハイブリッド]EVライクな上質さと静粛性が旅をもっと楽しくする
408 GTハイブリッドが採用するのは、1.6L直4ターボエンジンに、1モーターの充電可能なハイブリッドシステムを組み合わせるシステム。近距離ではEVのように使えて、ロングドライブでも電欠を心配せず走り切れるのが魅力。高速走行時はパワートレインの音が低く抑えられていて、しなやかなサスペンションもあって快適そのもの。プジョーというと、スポーティでキビキビしたイメージだが、「GT」のネーミングどおりのキャラクターとなっている。
スタイリングはセダンの延長にあるクロスオーバー的デザイン。バックドアも大きく開き使いやすい。PHEVシステムにより、EVモードで66km(WLTCモード)走行可能。
プジョー 408の新車情報を見る
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HVでペダルが戻りません
BEV炎上します