■大渋滞の国道1号・国道23号の救世主
三重県は縦に長く、都市圏が縦に並ぶ構造です。南北道路が重要になってきますが、国道1号は旧態依然として生活道路のような区間も残り、国道23号も信号が多くパンク状態になっています。
破綻寸前の道路事情を打破するため、三重県の各都市圏をつなぐ、62.3kmにもおよぶ壮大なバイパス計画が進行中です。
完成すればどう便利になるのでしょうか。また、どこまで計画が進んでいるのでしょうか。
【画像】超便利!? これが三重県の「壮大なバイパス計画」ルートと整備状況です
そのバイパスは、四日市市・鈴鹿市・津市・松阪市を縦につなぐ「北勢バイパス」「鈴鹿四日市道路」「中勢バイパス」です。松阪市から先は「南勢バイパス」が1994年に4車線完成しています。
完成すれば、中心市街地どうしの移動が飛躍的にスムーズになり、生活道路との混在や連続する信号待ちから解放されることとなります。
【北勢バイパス】全長21.0km、開通率40%
川越町の伊勢湾岸道「みえ川越IC」から、しばらく伊勢湾岸道の側道となったあと、「みえ朝日IC」の手前で南へ分岐。8.5km先まで開通済みです。
現状では中途半端なところで途切れている北勢バイパスですが、2024年度中に、さらに4.1km先まで延伸開通予定。主要東西軸を担う、2018年に全通したばかりの国道477号バイパス「四日市湯の山道路」に直結します。
現場では切土区間や高架橋が姿を現し、長さ870mの「坂部トンネル」も2023年10月に掘削完了。工事は順調です。
残る8.4kmはまだ未着工です。設計測量などが行われているところです。ここが開通すれば、ついに国道1号(釆女町)まで直結を果たします。
【鈴鹿四日市道路】全長7.5km、開通率0%
国道1号に直結してくる北勢バイパスからさらに南に延伸し、中勢バイパスへつながる部分です。
2020年に事業化し、まだ設計段階。設計が固まれば、用地取得が本格的に始まっていくこととなります。
【中勢バイパス】33.8km、開通率100%
2023年11月に全通を果たしました。国道23号現道の延長線上のように、鈴鹿市「北玉垣町」からそのまま4車線で山側にバイパスしていきます。
現道が白子や津市中心街を抜けるのに対し、中勢バイパスは鈴鹿サーキットや伊勢道鈴鹿IC付近のやや内陸寄りを抜けていきます。
長らく「国道23号からちょっと離れたところから突然始まる」という中途半端極まりない状態でしたが、2023年にその部分がようやく完成し、ノンストップでバイパスへ乗り入れることができるようになりました。
先述のとおり、鈴鹿四日市道路が全通すれば、いよいよ四日市方面から「国道23号完全スルー」で走り抜けられるようになります。
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みんなのコメント
渋滞する箇所は、全て片側1車線なんで、早く片側2車線化しないと、いつまでも渋滞緩和しません。