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待っていたパラレルツインの“ロクハン”! ロイヤルエンフィールド 「INT650」はいつも一緒にいたい万能型!!

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待っていたパラレルツインの“ロクハン”! ロイヤルエンフィールド 「INT650」はいつも一緒にいたい万能型!!

■ナナハン誕生前夜に活躍したブリティッシュツイン再び!

 ホンダドリームCB750FOURで、日本製の“ナナハン”が市場を席巻する直前。60年代に栄華を極めた“650”の並列2気筒車といえば、トライアンフ、BSA、ノートンなどの英国車たちが一般的でした。

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 そんな伝統ある“パラレルツイン”そして“ロクハン”の現代版が、ロイヤルエンフィールド『INT650』です。1901年にモーターサイクルの製造を始めたイギリスの老舗ブランドである同社の『INT650』は、60年代の「Interceptor(インターセプター)」をオマージュしたモデルで、現在は英国で設計し、生産拠点をインドとしています。

■みんなが好きなオートバイらしい普遍的スタイル

 前後18インチのスポークホイールに、補強ブリッジを備えるアップタイプのハンドルバー、ティアドロップタンク、前後に段差のないフラットなダブルシートと、見るからにオーソドックスなスタイルの『INT650』。丸いヘッドライトや大きめのテールランプレンズ、パッセンジャー用のグラブバーなども昔ながらのカタチです。センタースタンドが標準装備されているのも見逃せません。

 ダブルクレードルフレームに搭載される並列2気筒SOHC4バルブエンジンは、270度クランクでボア・ストローク 78×67.8mm、排気量648cc。冷却フィンの刻まれる美しい空油冷式で、クランクケースカバーはプライマリーケースやミッションが別体式だった頃のように大きくし、ビンテージムードが強調されています。吸気系にはボッシュ製のフューエルインジェクションが採用されました。

 最高出力約48PS/7150rpm、最大トルク52Nm/5250rpmのスペックは、360度クランク並列2気筒SOHC4バルブを積み2008年まで販売されたカワサキ『W650』(48PS/6500rpm、54Nm/5000rpm)とほぼ同じ。現行車なら後継の『W800』(52PS/6500rpm、62Nm/4800rpm、110万円)が競合機種となってきますが、スタンダードで77万6000円(新型は85万2500円)の『INT650』は価格面で有利と言えます。

 左右2本出しのマフラーは、ツインショックを備えるリヤエンドへ跳ね上げるようにして伸びていて、スポーティなイメージに。リアサスペンションにはゴールドのリザーバータンクも備わり、走りも侮れないぞと主張しているかのようです。

 ダイヤ状のステッチが施されたシートに座りグリップを握ると、2眼タイプのアナログ式メーターに目を奪われます。メーターリムにクロームが施され、文字盤には“ROYAL ENFIELD”。質感高く、所有感を満たしてくれるでしょう。左の速度計には液晶ディスプレイが埋め込まれ、バーグラフ式のフューエルゲージなどが表示されます。

 シート高は804mmで、身長175cmの筆者(青木タカオ)の場合、両足を地面に出すとカカトが浮きます。ライディングポジションはゆったりとしていて、それでいて上半身は若干の前傾気味に。街乗りからツーリングまで、オールマイティな乗車姿勢と言っていいでしょう。

■お尻に感じるトラクション感が痛快!

 シフトフィールの良いミッションをローに入れクラッチミートすると、マイルドでありながら快活なビートを効かせたパラレルツインならではの押し出しを低中速から感じ、そのまま力強さを伴ってスムーズに上まで回っていきます。わずか2500rpmで最大トルクの80%を発揮するとあって、常用域で扱いやすく、気負わずつきあえずエンジンキャラクター。加速も自在でスロットルレスポンスもしっくりとくる。キビキビと走ってくれます。

 偶力振動を緩和する1軸バランサーが採用され、不快に感じる微振動はありません。リヤタイヤの駆動をしっかりと感じるトラクション性の良さも印象的で、アクセルをガバっと開けても食いつく270度クランク・パラツインの旨味を発揮。一方で、2000rpm前後でダラっと流すのも心地よく、忙しないシフトチェンジの要らないトルクバンドの広い特性となっています。

 また、『INT650』おおらかさと現代的なクイックさを併せ持ったハンドリングで、市街地を流すペースならコーナリングも気負わずに気持ちよく駆け抜けられます。ペースの上がるワインディングでも、ぜひもう一度じっくり走らせてみたいと思います。

■兄弟車と比較試乗をオススメ!

 今回はセパレートハンドル&バックステップの『コンチネンタルGT650』にも乗りましたが、1台ですべてをこなしてくれ、いつも一緒にいたい万能タイプが『INT650』。身構える必要のない普段着のような全方位モデルをどっしりとベーシックに置き、カフェレーサーと2本立てとする巧みなラインナップは見事としか言いようがなく、もし少しでも気になれば試乗して、どちらを選ぶか迷うところから楽しむことをオススメします。

 9月には排ガス規制のユーロ5に対応し、新たなカラーバリエーションが追加された『INT650』だけに、アレコレ想像し悩む時間は、きっと至福のひとときとなるでしょう。

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みんなのコメント

1件
  • 最近の今にもトランスフォームしそうなストファイ的ネイキッドデザインを見飽きた目には、
    バイクらしくてとても目に馴染む。
    でも品質やサービス体制を考えると、手を出すのがリスキーに思えてしまう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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