ハイテクだけじゃなく、車椅子の配慮にも見倣う点が多い
新型ロンドンタクシー「TX」が来年の1月10日に日本で発表されます。すでに欧州(イギリス、ドイツ、フランスなど)で走り始めているTX。32kWのリチウムイオン電池を搭載したレンジエクステンダーEVで、発電専用の1.5L 3気筒エンジンを備えています。
ボディはオールアルミの接着構造。観音式ドア部分の床下には、車椅子の乗り降りに使う折り畳み式のスロープが備わります。展開シーンの動画を見る限り、ドア下の蓋を開けるとものの十数秒でスルッと引き出せて、車椅子を車内のアンカーに固定するのもあっと言う間。
なんでそんな事を書くかというと、トヨタが作る日本の「JPNタクシー」のスロープは、跳ね上げた後席の下から二つ折りのスロープをよっこらしょと取り出して、外に出てセットするという代物で、特に初期型は15分近く設置にかかったため、タクシー運転手による車椅子の乗車拒否が発生したというニュースが記憶にあったからです(2019年2月に出た改良型では3分程度に短縮)。
1000万円級の高級タクシーは日本に受け入れられるのか?
ちなみにクルマを生産するLEVC社は、ボルボも傘下に収める中国企業のジーリーです。歴代TXに敬意を表したであろう、ぽってり味わい深いエクステリアにも、コックピットの未来感(というかボルボ感?)にもいいモノ感がにじみ出てるし、「ボルボ XC90」と多くの部分で足回りを共有しているという乗り心地にも期待できそう。
問題はJPNタクシーの3倍はしそうな、イギリスでも900万円は下らない(6万4000ポンド)という価格の競争力。ただでさえ内向きな日本のタクシー業界に、果たして受け入れられるのか? グローバルで年産3500台というTXですが、ぜひ日本の街で見かけるようになって、できるなら乗客として乗ってみたいものですね。
まずは来年1月10日に発表される価格などの詳細情報に注目です。
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