現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > アルファロメオGTVにフルチューン4G63エンジンを換装!? これぞ日本とイタリアのWチューンドなり!

ここから本文です

アルファロメオGTVにフルチューン4G63エンジンを換装!? これぞ日本とイタリアのWチューンドなり!

掲載 更新
アルファロメオGTVにフルチューン4G63エンジンを換装!? これぞ日本とイタリアのWチューンドなり!

流麗なボディに与えられた2.3Lフルチューン仕様の4G63!

強烈な個性とインパクト! 日本とイタリアのW

アルファロメオGTVにフルチューン4G63エンジンを換装!? これぞ日本とイタリアのWチューンドなり!

日本には96年に導入され、06年まで販売されたアルファロメオの2ドアクーペ「GTV」。ワイド&ローなボディは、イタリアの名門カロッツェリア、ピニンファリーナがデザインを担当。サイドに深く彫られた、後方に向かって切れ上がるキャラクターラインがエクステリアにおける最大の特徴だ。

エンジンは、当初2LのV6ターボ(201ps)と直4NA(150ps)を用意。ミッションはV6に6速MT、直4に5速MTが組みあわされた。後にV6は3LのNA(220ps)→3.2LのNA(240ps)と変更。他に類を見ない独創的なスタイリングと、官能性では世界屈指と評されるV6エンジンに、日本でもコアでディープなファンが多い。

そんなアルファGTVをベースにしたスーパーチューンドがこちら。

キッカケは、かつてエスプリが作った3S-GTエンジンを搭載するミニの存在。それも単純なエンジンスワップでなく、2.2L化+GT30プロSターボで440psを誇るという激しい仕様で、それを見たミニオーナーの知り合いが「ミツビシのエンジンで同じようなクルマを作ってほしい」と、アルファロメオGTVと、ドナーになるランエボをエスプリに持ちこんだのだ。

まずランエボから降ろされた4G63はHKS2.3Lキットで排気量を拡大。ヘッドにはHKSカムシャフトが組まれ、強化ポンプや850ccインジェクターで燃料系の強化も行われた。そこにセットされるタービンはHKSのGT3037。制御系は、エンジンハーネスを製作した上でF-CON Vプロが導入され、オーバー500psを発揮する。

機能性を突きつめた排気系

エキゾースト環境も完全なワンオフとなる。マフラーはステンレス製で、排気効率を追求してストレート構造を採用。サイレンサーはセンターに設けられるだけで、リヤオーバーハング部を中心とした軽量化も考えられているのだ。

このアルファGTVはサーキット走行も視野に入れているため、トランクルームにはコレクタータンクをセット。燃料ポンプは純正タンクからコレクタータンク、コレクタータンクからエンジンに送る2基が備わる。いずれもボッシュ製だ。

冷却チューンも徹底。ラジエターはコア面積を可能な限り広く取ったアルミ製ワンオフ品を装備。大型電動ファンも追加して、フルチューン仕様の4G63に見あったクーリング性能を手に入れている。

そんなフルチューン仕様の4G63を5速MTとともに換装。ミッションはリヤに駆動トルクを伝達する必要がなく、FF車用として使うため、内部に加工が施されている。また、クラッチにはエクセディのツインプレート、デフにはクスコ機械式LSDを組みこんで、大幅なパワーアップを見越した駆動系の強化も抜かりナシだ。

「現車あわせでエンジン&ミッションマウントを作って載せたんよ。もともとV6エンジンが載ってたもんやから、スペース的にはまったく問題なかったな。パワーが大幅にあがるから補強だけは入れたけど、ボディを切ったり貼ったりはいっさいしとらんよ」とエスプリ前川代表。

エンジンとミッションは思いのほかすんなり搭載できたけど、それだけじゃまだ走れない。なぜなら、ドライブシャフトの問題をクリアしなければならないからだ。そこでエスプリでは、ミニ3S-GT仕様を作ったときのノウハウをいかしてドライブシャフトをワンオフ製作。こうして4G63フルチューン仕様を載せるアルファGTVのパワートレインが完成したワケだ。

また、走行ステージはサーキットをメインとしてるため、足まわりも相当つくりこまれている。フロントはHKSのCZ4A用車高調を加工流用してハイパコ製スプリングをセット。リヤは車高を落としながらストローク量を稼ぎ、さらに十分な容量も確保するため、別タンクを持つワンオフダンパーが装着される。スプリングはアイバッハ製だ。

一方のインテリアは機能を求めたシンプルなメイキングだ。助手席とリヤシートを取り払ってシングルシーター化。ロールケージはワンオフの7点式が組まれ、安全性とボディ剛性を高めている。

メインメーターはパーカルラップコムで各種情報を集中管理、その隣にはブリッツブースト計が装着される。また、センターコンソールにはHKS EVCと燃料計を装着。その下にはVプロも確認できる。

国産ハイパワーチューンドすらも喰う実力を秘めたイタリア産スポーツクーペ。考えれば考えるほど恐ろしい魔改造マシンである。

●取材協力:エスプリ 三重県鈴鹿市住吉3-19-1 TEL:0593-70-8080

PHOTO:Katsuyoshi KOBAYASHI

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

<新連載>[失敗しない初めてのスピーカー交換]ツイーターだけを“追加 or 交換”するのは、アリ!?
<新連載>[失敗しない初めてのスピーカー交換]ツイーターだけを“追加 or 交換”するのは、アリ!?
レスポンス
レッドブル、リヤウイングのスペック選定でミス?「空気抵抗が大きすぎる上に、この1スペックしかない」
レッドブル、リヤウイングのスペック選定でミス?「空気抵抗が大きすぎる上に、この1スペックしかない」
motorsport.com 日本版
約270万円! ホンダ新型「“4.8m級”セダン」登場に反響多数! 斬新「光るボンネット」採用の「“迫力”顔マシン」に「近未来的」の声! 天井はほぼガラスな“超開放感”内装もスゴイ「L」中国で発売し話題に
約270万円! ホンダ新型「“4.8m級”セダン」登場に反響多数! 斬新「光るボンネット」採用の「“迫力”顔マシン」に「近未来的」の声! 天井はほぼガラスな“超開放感”内装もスゴイ「L」中国で発売し話題に
くるまのニュース
ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
ドーナツターン追加や坂の角度が緩やかに。ラリージャパン2024豊田スタジアム特設コースの変更点をチェック
AUTOSPORT web
全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
全長5m超えのレクサス高級「“3列シート”SUV」に反響多数! 堂々「カクカク」デザインに「憧れる」「カッコイイ」と熱視線集まる! 広々内装も魅力的な新型「TX」に「日本でも欲しい」の声も
くるまのニュース
ポップで個性的なモンスター達が作り出す世界観! SHOEIが「Z-8」にNEWグラフィック「YAGYO」を追加
ポップで個性的なモンスター達が作り出す世界観! SHOEIが「Z-8」にNEWグラフィック「YAGYO」を追加
バイクのニュース
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レクサスのレザーもリサイクルでグッズに、リョーサンがトヨタと共同開発
レスポンス
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
グリーンがアクセントの爽やかコスが素敵! SUPER GTのGreen Braveは2人の「埼玉GreenBraveサポーターズ」が応援します
Auto Messe Web
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
【試乗】新型CR-Vの日本導入は水素燃料電池車のみ! 特殊なクルマかと思ったら実用性十分の「買いやすい」モデルだった
WEB CARTOP
ベントレー マリナーの技が冴える「エクスプレッション オブ テクスチャー」。感性を刺激する「コンチネンタルGTスピード コンバーチブル」ベースの特注モデル
ベントレー マリナーの技が冴える「エクスプレッション オブ テクスチャー」。感性を刺激する「コンチネンタルGTスピード コンバーチブル」ベースの特注モデル
Webモーターマガジン
角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
角田裕毅、F1ラスベガスGP初日は10番手「FP1は苦労したけど、改善できました。ポジティブな兆候です!」
motorsport.com 日本版
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
クルマに付けてる「青地に車いす」マークに“法的効力”一切無し!? 「黄色いちょうちょ」と役割違う? 意外と知らない実態とは
くるまのニュース
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
日高前副会長の後任に、ヤマハ渡部克明会長兼社長が就任【日本自動車工業会】
バイクのニュース
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
50台限定の『ディフェンダー110』発売、アリゾナの自然を表現した「赤」採用 価格は1300万円
レスポンス
ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
ヒョンデに続いて韓国のKIAも日本に上陸! どんなクルマが揃っているのかチェックしたらデザインも中身も結構ヤバい!!
WEB CARTOP
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
なぜ12気筒エンジンは魂を揺さぶるのか? アストンマーティン新型「ヴァンキッシュ」は快感以外のなにものでもない。【試乗レビュー】
くるくら
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
ミツオカ、創業55周年記念車『M55』の市販モデルを正式発表。ローンチ仕様を100台限定で発売へ
AUTOSPORT web
初代NSXに存在した「やりすぎ」モデル! たった14台しか売れなかった「タイプS Zero」のストイックさに脱帽
初代NSXに存在した「やりすぎ」モデル! たった14台しか売れなかった「タイプS Zero」のストイックさに脱帽
WEB CARTOP

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

396.9492.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

80.0226.0万円

中古車を検索
GTVの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

396.9492.5万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

80.0226.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村